“個”が主役の百貨店特集2024【WWDJAPAN BEAUTY付録:2023年度世界のビューティ企業TOP100】
7月22日号の「WWDJAPAN」は百貨店特集。
個人の価値観が多様化し、コロナを経てオンライン消費がますます浸透しました。百貨店という業態の存在意義すら問われる中、それでも人が集まる店の条件とは何か。決め手は、品ぞろえでも立地でもなく、情熱と個性を持った“人”の存在。百貨店が元々持っていた強みに光を当てたり、その枠を超えて新分野を開拓したりと、編集力やアイデアを駆使して売り場を面白くしようとする人たちがいます。百貨店パーソンの個性が売り場で花開けば、可能性はまだまだ広がっていくはず!
前半は、そんな個性と意思を持って現場で奮闘する、三越伊勢丹、高島屋、大丸松坂屋百貨店、そごう・西武、阪急阪神百貨店、松屋の8人を取材。高島屋の深尾明弘さんは、同社の新規事業案件制度を経て、呉服の新しい売り方に挑戦しています。大丸松坂屋の江原忠志さんは、長く婦人服畑を経験した後、これまで百貨店の取引先ではなかった韓国ブランドやD2Cブランドなどを開拓中。時計・宝飾のバイヤーの枠を超え、顧客向けイベントの企画・運営にも踏み込む松屋の波切悠大さんの仕事ぶりも注目です。
後半は百貨店4社のトップインタビューを収録。各社長の言葉から、百貨店業界の今後の姿が見えてきます。
業績停滞のバーバリー
CEO交代で変われるか?
その他にも読みどころは満載。その一つが、バーバリーのトップ交代に関するニュースです。同社は7月15日、同社ジョナサン・エイクロイド最高経営責任者(CEO) の退任を発表しました。後任はジョシュア・シュルマン=マイケル・コース前CEO。ここ数年は一段階上のラグジュアリーブランドへの転身を図りながら、マクロ経済の悪化や社会情勢の変化などもあり、足元業績は苦戦中。英国を代表するブランドの今後を今回の人事、決算から考察します。
裏表紙の「ファッション&ビューティパトロール」に登場するのは、今Z世代に人気再燃の中森明菜さん!...ではなく“令和の中森明菜”ことSNSで話題のイバさん。インタビューする“明菜推“”の新人記者、伊藤の熱量がひしひしと伝わってきます。
2023年度世界のビューティ企業TOP100
苦境に向き合う日本企業
2023年は、日本のビューティ企業にとって苦難の年でした。米「WWD」発行の「BEAUTY INC」によるビューティ企業の売り上げランキングでは、ランクインした日本企業11社中9社が順位を落としました 。円安がドル換算のランキングに大きく影響を及ぼしたことが要因です。各社の国内事業は好調だったものの、海外の競合企業の成長に及びませんでした。
日本のトップ企業、資生堂は3ランク落として8位という結果に。中国市場の不振が大きく響いた企業の一つです。中国全体で消費者の購買意欲が衰退したのに加え、代理購入の規制や福島第一原発の処理水放出に関する問題が影響しました。一方で、セレーナ・ゴメス(Selena Gomez)が手掛けるメイクアップブランド「レア ビューティ(RARE BEAUTY)」は、ファンとの共感力を強みに前年比200 %増と驚異の成⻑率をたたき出しました。100企業の動向からビューティ業界の今をぜひチェックしてみてください。
CONTENTS
FEATURE
・“個性”が広げる百貨店の可能性
FOCUS
・業績不振によるCEO交代や株価急落と逆風が続く 「バーバリー」は復活できるのか?
・エスティ ローダー現CFOが退任 ファブリツィオ・フリーダCEO 退任の臆測広がる
SERIES
・OVERSEAS NEWS 米「WWD」の翻訳記事をまとめてお届け!:「シュプリーム」を伊アイウエア企業が2370億円で買収、他
・美容ジャーナリスト 齋藤薫のビューティ業界へのオピニオン:Vol.44 美容医療のトラブル増加 でもその裏にある、さらに不都合な二つの真実
・Beauty Insight ビューティ賢者が持論展開:vol.172 リピーターとプライドを育むタッチアップの妙(渡邉弘幸 /ウカ代表取締役CEO)
・アトモス創業者・本明秀文の“ノット”スニーカーライフ:vol.149 息子はアメリカ軍
・今週のeye:東京・青山に英国パブが出現!? 「ブリティッシュメイド」の粋な夜、他
EDITORS’ LETTER
・ハイエンドの世界で広がる!? ファッションとビューティの相互補完(向千鶴/編集統括サステナビリティ・ディレクター)
EDITORIAL NOTE
・編集後記 今週の特集お届け隊:アップデートする百貨店(林芳樹/シニアエディター、本橋涼介/シニアエディター)
FASHION&BEAUTY PATROL
・昭和生まれだけじゃないのよ 明菜を推すのは
【付録】WWDJAPAN BEAUTY
FEATURE
・2023年、苦境に向き合う日本企業 世界のビューティ企業ランキングTOP100
SERIES
・人気のBL漫画が実写ドラマ化! コスメ業界に“W王子”が誕生!美容部員を演じて感じたこととは?
・HIT RANKING:6月の日焼け止め売り上げトップ5 百貨店編
・(COVER CREDIT)
PHOTO:YUJI FUKUHARA(EIGHT PEACE)
STYLING:RUMIKO KOYAMA
HAIR&MAKE UP:YUI YAMANAKA
MODEL:DOLLY BABY(BRAVO MODELS)
ART DIRECTION&DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE(GWISUB JUNG)
・(WWDBEAUTY COVER CREDIT)
PHOTO:YUKI SAITO
ART DIRECTION & DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REELS DESIGN:CHIGE(GWISUB JUNG)
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