G-STAR のアートプラットフォームと新進気鋭のプロダクト・デザイナー岩元航大がコラボレーション

和紙に廃棄デニム繊維を織り込んだ光のオブジェを制作

G-STAR のアートプラットフォーム「The Art of RAW」は、若いクリエイターたちが廃棄デニムを利用してアートオブジェを制作し、デニムの限りない可能性を示す場です。様々な国の才能あるデザイナーたちとコラボレーションを行ってきた G-STAR は、日本人のプロダクトデザイナーである岩元航大(Kodai Iwamoto)と協力し、オランダと日本との歴史的なつながりにインスピレーションを受けた、日本の伝統的な越前和紙に廃棄デニム繊維を織り込んだ照明オブジェを制作しました。


19 世紀に日本からオランダへ渡った和紙の多くは、陶器や和食器の包装材として使われていました。その和紙に描かれた浮世絵の組成や配色は、それまでのオランダ人には馴染みのないもので、フィンセント・ファン・ゴッホなどの西洋画家たちの作品のインスピレーション源となっています。
岩元航大が G-STAR のために制作した照明オブジェ「UNERI(うねり)」は、和紙が秘めるユニークな物語を称えるもの。福井県で越前和紙を作る五十嵐製紙にて、和紙に廃棄デニムを練り込んで作られたこのオブジェの名前は、デニムの繊維が液状の和紙に混ざったときの様子が、波のうねりを想起させることに由来します。
この照明オブジェは障子からインスパイアされていますが、障子は円形の木組み、格子状の枠、和紙で作られる日本の伝統的な扉です。モダンな解釈により、伝統的なクラフツマンシップと現代的なデザインを融合させています。

岩元航大(1990、日本)は神戸芸術工科大学、スイスの ECAL(ローザンヌ州立美術学校)でプロダクトデザインを学びました。東京・八王子と鹿児島を拠点にスタジオを構え、大量生産とクラフツマンシップ、東洋と西洋の文化、プロダクトデザインと伝統美術といった、相反する要素を一体化することに力を入れています。エル・デコ日本版のヤング・ジャパニーズ・デザイン・タレント賞、メゾン・エ・オブジェのライジング・タレント・アワード 2022 など数々の賞を受けました。
「The Art of RAW」と岩元航大とのコラボレーション作品は、2024 年7月より、G-STARオランダ本社エントランスに展示致します。

Official Website:https://www.g-star.com/ja_jp/stories/art/kodai-iwamoto



  • G-STAR について

G-STAR(1989 年創業)は、デニムを異なる視点で見ています。生地ではなく、アートを表現するものとして。限界を越えるための飽くなき探求、その裏にあるのは「デニムのアート」という哲学です。クラフツマンシップやデニムへのアプローチにインスピレーションを与え、絶えず新たなレベルへと引き上げ、私たち全員にアーティストのような考え方を促します。クリエイティブであること、本物であること、自らの道を貫くこと。アートと文化の世界によって、G-STAR はファッションの分野にとどまらず、さらなる領域へと進んでいきます。G-STAR が独自の地位を築いたデニムの世界に、限界はありません。デニムは人と地球をリスペクトし、前進していくための力となるのです。G-STAR はファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、 マーク・ニューソン(Marc Newson)、スティーブン・ジョーンズ(Stephen Jones)、マーティン・バース(Maarten Baas)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、アントン・コービン(Anton Corbijn)、レム・コールハース(Rem Koolhaas)、バーナ・ボーイ(Burna Boy)といった本物の才能たちと数十年にわたって仕事をしてきました。アメリカ、ヨーロッパ、日本、南アフリカを中心に世界で展開する、プレミアムなデニムブランドです。


  • 岩元航大について

岩元航大(1990 年、日本)は神戸芸術工科大学、スイスの ECAL(ローザンヌ州立美術学校) でプロダクトデザインを学びました。エル・デコ日本版のヤング・ジャパニーズ・デザイン・タレント賞 、メゾン・エ・オブジェのライジング・タレント・アワード 2022 などを受賞しています。



  • 過去のコラボレーション

G-STAR の DNA は、アートとデザインを中核とし、創立当初からデニムでアート作品を制作しています。クリエイティブの限界を広げ続ける G-STAR は新進のアーティストたちと協力し、新たなアートオブジェの制作に取り組んできました。ブランドが責任を持つイニシアチブに合わせ、アーティストは廃棄デニムやデッドストックを自由に使って実験を行い、それぞれの得意分野の中でユニークな作品を作ると同時に、素材をアップサイクルしています。


テウン・ズヴェッツ(Teun Zwets)
テウン・ズヴェッツ(1992)はオランダに拠点を置くプロダクトデザイナーです。2020 年にデザイン・アカデミー・アイントホーフェンを卒業し、同年にカゼルン・アワードを受賞。即興で作られる彼の作品には、廃材がよく用いられます。レンズベルト(Lensvelt)や ピート・へイン・イーク(Piet Hein Eek)などのインテリアブランドと協業してきました。
「The Art of RAW」では、立ち上げに参加したアーティストで彼が制作したユニークな家具のオブジェ「Denim Living」は、重ね合わせた廃棄デニムをバインダーで貼り合わせ、ランプ、戸棚、椅子を一体化しました。 


ヨハンナ・シールマン (Johanna Seeleman)
ヨハンナ・シールマン(1990)はデザイン・アカデミー・アイントホーフェンとアイスランド・アカデミー・オブ・アーツ(レイキャビク)で学びました。スタジオ・フォルマファンタズマで勤務した後、自身のスタジオを設立。グリーン・コンセプト・アワード 2022、2021 デザイン・パレード・イエール・アイズ・オン・タレンツ特別賞など数々の賞を獲得。彼女の作品はロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館、ヘルシンキ・デザイン博物館、ニューヨーク市立博物館などで展示されています。
「The Art of RAW」では、未加工の余ったデニムを使用し、間仕切り、フロアマット、スタンディングレスト、ロースツール、バレットスタンドの 5 つで構成されるオフィス家具「Potentials」を制作しました。デニム素材の安定性やテクスチャーなどの性質は衣服だけでなく、家具の材料としても理想的です。このデザインシリーズは Premiere Classe 2023 x Eyes on Talents を受賞しました。


ニンケ・シッケマ(Nienke Sikkema)
ニンケ・シッケマ(1988)はオランダ出身の著名なガラスデザイナーです。ハーグ王立美術学院を卒業後、リールダムのガラス吹き工房で技術を磨きました。彼女の作品はリラ・オブジェクト(Rira Objects)やヘム(Hem)といったコンテンポラリー・デザイン・レーベルのコレクションに収蔵されています。
「The Art of RAW」では、自身のガラスデザインが持つアイコニックな形や色をベースに、デルフト陶器からのインスピレーションを取り入れました。
G-STAR のジーンズらしいポケットやジッパーといったディテールを生かした型で、「Blown In Blue(青の中で噴かれる)」と題した 3 点の花瓶を制作しています。


アテナ・グロンティ(Athena Gronti)
アテナ・グロンティ(1993)はギリシャ出身でロッテルダムを拠点とし、複数の分野で活動するデザイナーです。彼女の創造のプロセスでは研究が重要な部分を占めており、フェミニズムなどのトピックが主要な役割を担っています。堅いトピックを詩的なアート作品に変換し、さりげなく並置して見せるのが特徴です。
「The Art of RAW」では、大判のキルトを制作し、「Ariadne’s Thread(アリアドネの糸)」と名付けました。ざらざらした部分から柔らかく繊細なステッチ、そして抽象的な形まで、デニムが持つ社会学的パラドックスの一体化を試みた、大きなアート作品です。


レニー・シュテープ(Lenny Stöpp)
レニー・シュテープ(1994)はオランダで生まれ育ちました。特定の素材とプロセスについて深く掘り下げてから次に移ることを好み、分野横断的に
活躍するデザイナーです。その作品にはセラミック、テキスタイル、木材など多種多様な素材が使われています。
「The Art of RAW」では、サイドテーブル、スツール、ランプで構成された「Fluff Stacks(綿毛の堆積)」という家具シリーズです。分野横断的に活躍するアーティストは独自のデニムのレシピを生み出し、水、洗濯のり、デニムをパルプ撹拌機で混ぜ合わせ、まったく新しい素材を作り出しました。


イワン・ポール(Iwan Pol)
イワン・ポール(1988)はコンクリートを使った作品で知られています。都市をしばしば覆う重たげな灰色のコンクリート面に着目した彼は、「より幸せな」コンクリートの利用について継続的な研究を始めました。複数の分野で活躍するデザイナーは遊び心を大切に、アートとデザインの境界なども研究しています。
「The Art of RAW」では、コンクリートとインディゴの染料を混ぜ合わせ、廃棄デニムを一瞬の中に閉じ込めました。そして生まれた「Rockin' Denim(ロッキン・デニム)」は、デニムの様々な動きを表現した 3 部作のオブジェです。


ピーン・ポース(Pien Post)
ピーン・ポース(1996)はハーグ王立美術学院で家具デザインを学びました。その作品はシンボル、オブジェ、素材に対する強い興味に主眼が置かれています。なじみのある文化的な関連性を通じて、見る者をなじみのない実験やデザインへと誘います。
「The Art of RAW」では、G-STAR のランウェイを彩ったアーカイブ作品からインスパイアされ、「Waving the Denim Flag」と題した 7 枚のデニムフラッグを制作。フラッグとデニムの一体性を模索しながら、レーザーカットや熱転写から織物やキルティングに至るまで、1 枚 1 枚で独自の実験的技法を用いています。


ミルー・ヴォーウィンデン(Milou Voorlinden)
ミルー・ヴォーウィンデン(1990)はテキスタイルデザイナーであり研究者です。革新的な色使いを用いて、技術的なニュアンスとクリエイティブなビジョンをバランスよく交差させます。イノベーションと発見をモチベーションとし、実験を通じてアートに迫るのが特徴です。
「The Art of RAW」では、ジャカード織機を使用し、G-Star の過去を再解釈して、「Warping Twills(ゆがんだツイル)」というアート作品を制作しました。伝統的な技法を絶えず見つめ直し、サステイナブルな 3D 織物に取り組んでいます。

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