10月18日は「国際リペアデー」 Back Market、電子機器の修理に関する意識調査を発表
コスパや利便性を理由に、半数近くがスマホ・PCの修理経験あり。日本人の多くが知らない「修理する権利」、8割以上が普及を望む
世界最大級のリファービッシュ電子機器に特化したマーケットプレイスであるBack Market Japan株式会社(本社:東京都渋谷区 以下、Back Market)は、来る2025年10月18日(土)の「国際リペアデー」に向け、全国の20~60代の男女1,000名を対象に、電子機器の修理に関する意識調査を2025年9月に実施しました。本調査は、国際リペアデーの趣旨である「長く大切に使う文化の醸成」に向け、主にスマートフォン・PCの修理に関する経験や、欧州発の「修理する権利(Right to Repair)」に関する認知度や考えについて実態を明らかにしています。リファービッシュ品とは、中古品として回収された電子機器を専門家が検査・クリーニング・修理し、全ての機能で正常作動が確認されている整備済製品です。
■調査サマリー
・半数以上が壊れたスマートフォン・PCを自宅に保管
・9割以上がスマートフォン・PCを「長く使いたい」と考えている一方、約3人に1人は「まだ直せそう」なのに修理をしなかった経験あり。修理費用や手続きの煩わしさといった実務的なハードルに
・半数近くがスマートフォンやPCの修理経験があり、コストやデータの保護、利便性を重視
・8割が「修理する権利」を知らない一方、節約思考や製品を長く使いたいという理由で普及を望む人も8割以上
■壊れたスマートフォン・PC、半数以上が“自宅に眠らせたまま”
自宅に壊れたスマートフォン・PCがあるかを質問したところ、半数以上(53.7%)が壊れたスマートフォンやPCを自宅に保管したままにしていることが分かりました。特にスマートフォンは4人に1人が壊れた端末を持っており、日常生活での利用頻度や故障リスクの高さがうかがえます。また、壊れた電子機器をそのまま自宅に置いている人が少なくないという生活実態を示しており、電子機器の修理や回収の仕組みが、今後ますます身近なテーマとなることが考えられます。

■9割が“長く使いたい”と回答 一方で“まだ直せそう”でも修理しない人が約3人に1人
スマートフォン・PCは「長く使いたい」と思うかどうか質問したところ、9割以上(96.2%)がスマートフォンやPCを「長く使いたい」と考えていることが分かりました。一方で、約3人に1人(34.9%)は「まだ直せそう」なのに修理をしなかった経験があることも明らかになりました。


その理由としては、「修理費が高くつきそう」(31.5%)や「修理の手間が面倒」(27.8%)、「新品への買い替えを選んだ」(25.2%)などが挙げられ、長く使いたいという意識と、実際の行動との間に大きなギャップがあることが明らかになりました。背景には、修理費用や手続きの煩わしさといった実務的なハードルに加え、新品買い替えの方が手間が少ないという意識が影響していると考えられます。

■半数近くが修理経験あり、コストやデータ、日常の利便性を重視
また、自身で使用しているスマートフォン・PCが壊れた際に修理したことがあるかどうかを聞いたところ、半数近くの人がスマートフォンやPCが壊れたときに修理した経験があることが分かりました。

修理した理由としては、「コストを抑えたかった」(44.0%)や「大事なデータを残したかった」(29.7%)、「修理のほうがすぐ使えると思った」(29.2%)などが挙げられ、日常生活の節約や利便性を考えて修理を選んでいることが分かります。スマートフォンやPCが生活の中心となった現代では、修理によってコスト面の負担を抑えつつ、大切なデータを守る安心感も得られることが、消費者にとって大きな価値になっていると考えられます。

■8割が知らない『修理する権利』、普及への期待も8割以上
「修理する権利」とは、購入した製品をメーカーを介さず自由に修理できる権利で、消費者の選択肢を広げ、環境保護にもつながる制度です。欧米では法制化が進み、EUでは「修理可能性スコア」の表示義務などの動きもありますが、日本では様々な法律の壁があり議論が進んでいないのが現状です。この「修理する権利」を知っているかどうかを聞いたところ、8割以上(83.9%)が知らないことが分かりました。

一方で、「普及してほしい」と考える人は85.5%にのぼります。その理由としては、「まだ使える製品を長く大切に使いたい」(53.1%)や「新品を買うより修理した方が節約になる」(39.4%)、「メーカー以外の修理サービスが利用しやすくなる」(29.5%)などが挙げられました。これらの結果から、製品を長く使いたい気持ちや節約志向の高さ、修理の選択肢を持ちたいというニーズがあり、「修理する権利」への期待につながっていることが分かります。


■調査概要
・概要:電子機器の修理についての意識調査
・期間:2025年9月
・方法:インターネット調査
・対象:全国の男性500名、女性500名
・人数:合計1,000人
※Back Market Japan調べ
■Back Market Japan株式会社について
Back Marketは、2014年11月にフランスで設立されたユニコーン企業であり、携帯電話やパソコンなどの電子機器のリファービッシュ品(整備済製品)を取り扱う世界最大級のマーケットプレイスです。日本を含むアジア、欧州、米国など世界17ヶ国で事業を展開しており、販売業者に対する厳格な審査、新しい機器のリファービッシュ方法に関するノウハウ共有、品質と価格の最適なバランスに基づいて販売商品を提供する独自のアルゴリズムの開発などを通じて、リファービッシュ品の高い品質の維持に努めています。購入者に対しては、より安心してリファービッシュ品を購入できるように、1年間の動作保証と30日間の返金保証を無料で自動付帯しており、新品以下の価格かつ、中古品以上の品質と保証を持ち合わせたリファービッシュ品の普及に取り組んでいます。Back Marketでは、サステナブルで環境に優しい事業・活動を続けていくことを企業ミッションとして掲げており、2023年4月には「B Corporation(B Corp)」認証を取得しています。リファービッシュ品は新品と比較した場合、製造プロセスにおける原材料の使用量、水の使用量、電子廃棄物の発生量、大気中への二酸化炭素排出量の全項目において約10分の1となることから、リファービッシュ品の市場拡大を通じて、環境への負荷を低減することを目指しています。
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