【看護師のストレス事情】「仕事に没頭できないほど人間関係が面倒臭い」という声も。

〜「看護師のストレス事情の実態調査」〜

株式会社SOKKIN

株式会社SOKKIN(本社:東京都新宿区西新宿6丁目11−3 Dタワー西新宿 16F、代表取締役社長:本間 亮平)は、看護師向け転職エージェント比較サイトを運営し、看護師の転職支援を行っています。「職場での人間関係」や「業務量の多さ」などといったストレスが原因で、転職を考えている看護師は多くいます。本調査では、看護師のストレス事情について調査を実施しました。

記事URL

https://kango-navi-kyujin.com/base/survey/2256/

調査サマリー

・8割以上の看護師が日常的にストレスを感じている
・「職場の同僚や上司との人間関係」にストレスを感じている看護師が多い
・身体的なストレス症状として最も多いのは「身体のだるさ」
・看護師の最も多いストレス解消法は「寝る」こと
・ストレスが原因で転職をしたことがある看護師は約半数
・7割以上の看護師が転職してストレスが軽減したと回答

調査の背景

看護師は仕事の責任の重さや夜勤、人間関係などで日常的にストレスを感じやすい職業と言われています。人手不足による仕事の忙しさや、それに給料が伴っていないこと、また職場のスタッフや患者さんとの人間関係などに悩み、転職を考えている方も多くいます。一方で転職後の職場に対する不安があり、実際に転職に踏み切れない看護師も多いというのが現状です。

こういった背景を踏まえ、2024年3月にインターネット調査で実施したアンケートの回答結果をもとに、看護師の「日常的にどれくらいストレスを感じているか」、「具体的にどのようなストレスを感じているか」、「身体的なストレス症状はあるか」、「どのようにストレスを解消しているか」、「ストレスが原因で転職したことはあるか」、「転職してストレスは軽減したか」などをお伝えします。

調査の詳細

「(看護師限定)ストレスに関する簡単アンケート」

看護師のストレス事情について調査する。

・調査日:2024年3月21日〜2024年3月24日

・調査方法:株式会社クラウドワークスのパネル利用によるインターネット調査

・対象者:現在看護師の方

・回収サンプル数:80票

調査結果

■8割以上の看護師が日常的にストレスを感じている

「Q1.日常的にどれくらいストレスを感じていますか?」という問いに対して、「常に感じる」と答えた方が最も多く42%に上り、次いで「週に何度か感じる」という回答が40%という結果になりました。

アンケートに回答した全体の8割以上の方が、日常の中で頻繁にストレスを感じているということがわかりました。

■「職場の同僚や上司との人間関係」にストレスを感じている看護師が多い

「Q2.具体的にどのようなストレスを感じますか?」という問いに対して、「職場の同僚や上司との人間関係」が最も多く挙げられ20%となりました。次いで、「業務量の多さ」という回答が18%となっています。

他にも「仕事の責任の大きさ」などの回答も多く見られました。

「Q2-2.感じるストレスについて具体的に教えてください。(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【職場の同僚や上司との人間関係(以下一部抜粋)】

・その日のメンバーによって気の遣い度合いが変わるため、かなり気を遣わなければならない人と一緒の勤務は朝から腹痛を感じる。(40代前半)
・1番ストレスなのは仕事に没頭できないほど人間関係が面倒臭いこと。(20代後半)
・師長は自分で言ったことへの責任がなく、自分が全て正しいと思っている。自分ではやらないくせに全てにおいて口だけ出してくる。スタッフが反発や意見を言い返せば、次のシフトで嫌がらせをしてくる。そのため自分の病棟のスタッフ数が少なくなり、残されたものは業務量が増える。(30代前半)
・医者が偉そう。(30代後半)

【業務量の多さ(以下一部抜粋)】

・通所型介護施設だが、看護師一人体制の日は業務量が多く、責任が大きいので勤務中はストレスを感じる。(40代前半)
・時短勤務で給料減らされてるのにフルタイムと同じ量の仕事こなしている。(30代後半)
・辞める人が多く、常に人手不足で業務量が多い。(30代前半)
・現在副師長をしているが、新人指導も部署のスタッフの指導も学生指導も業務も記録もあり、副師長に課されているものが多すぎる。業務での残業は超過勤務をつけやすいが、委員会関連は超過勤務を申請しにくい。正直かなりしんどい。(40代前半)

【仕事の責任の大きさ(以下一部抜粋)】

・こだわりの強い患者さんもいたり関わりが難しいことや業務における責任は常に感じ、ストレスになることもある。(20代後半)
・ただ業務に集中すれば良いわけでなく、人間相手の仕事のため患者が納得して治療を受けられるように関わる必要がある。業務内容も間違えれば命に関わる問題となるため、気が張る。(30代後半)
・仕事の責任の重さが1番のストレスで、自分にも出来ないことがまだあるので忙しい中先輩にも聞いたりして行わないといけないことが緊張する上にストレスにも感じる。(20代前半)

【患者さんとの関わり(以下一部抜粋)】

・認知症の患者さんの場合に対応が難しくストレスを感じている。(30代後半)
・ペイハラとまではいかないが、患者さんの要求や言動に振り回される、嫌な思いをすることがある。(30代後半)
・患者さんも来たくて病院に来ているわけではないので説明が大変。(30代後半)

【給料が低い(以下一部抜粋)】

・業務量の割に給料が合っていない。(30代後半)
・関東で働いていた頃より時給が低い。(30代前半)
・正職員から臨職になってしまい、給料も低くなった。(20代後半)
・業務量が多い割に給料が低く感じるので、やりがいを見出せない。(20代後半)

【夜勤がしんどい(以下一部抜粋)】

・夜勤専従看護師として働いているが、1人夜勤なので常にナースコールや離床センサーで呼ばれて忙しい。まともな休憩がとれない。(20代前半)
・生活リズムが不規則になるので、体調を崩しやすくなった。(30代前半)

【ワークライフバランスがとれない(以下一部抜粋)】

・人員不足な上に仕事量が多く、毎日残業があり、ワークライフバランスが取れていないため、ストレスを感じることがとても多い。(30代前半)
・2交替なので夜勤の拘束時間は長く、夜勤明けの日は寝て終わることも多いため、ワークライフバランスが整ってないと感じる。(20代後半)

【残業が多い(以下一部抜粋)】

・人間関係もピリピリしているのに業務が多くて連携が取りにくい事によって残業も増える。(30代前半)
・定時に終わるように工夫して仕事終わらせても、仕事の遅い人のフォローもしなければならず、そのような人は改善する素振りすらないため、仕事の速い人達ばかりが損をするような状態であった。また、子持ちの人は帰らせるため、残業するメンバーがいつも同じであった。(30代後半)

【その他(以下一部抜粋)】

・現在扶養内でのパート勤務をしているが、希望のシフトを伝えても、希望の休みの日に急な出勤をお願いされたり、休み希望が被ったりしていないのに休みが取れなかったりする。また、同じパートの看護師が勝手にシフトを自分のいいように作ったことがあり、トラブルになった。(40代前半)

■身体的なストレス症状として最も多いのは「身体のだるさ」

「Q3.身体的なストレス症状はありますか?」という問いに対して、「身体のだるさ」と答えた方が最も多く27%となりました。次いで「腰痛」という回答が26%となっています。

回答した看護師の約9割が、ストレスが身体的な症状として出ているということがわかりました。

■看護師の最も多いストレス解消法は「寝る」こと

「Q4.どのようにストレスを解消していますか?」という問いに対して、「寝る」という回答が最も多く27%に上りました。次いで「食べる」という回答が22%となっています。

回答した看護師全員が、自分なりのストレス解消法を持っているという事がわかりました。

「Q4-2.ストレス解消法について具体的に教えてください。(自由記述)」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

【寝る(以下一部抜粋)】

・睡眠をしっかりとってリラックスしてストレス解消する。(30代前半)

・仕事の日は、家事を旦那に任せて睡眠を多くとり、休みの日は昼過ぎまで寝てる。(30代前半)

・不規則勤務のため睡眠時間、タイミングの調整が第一優先。年齢を重ねると余計に昼夜のリズムが取り戻しにくくなるため。(30代後半)

【食べる(以下一部抜粋)】

・家で寝る前の1人の時間に食べたいお菓子を食べる。(30代後半)

・ストレスを感じた時は昔から辛いものとお酒を暴飲暴食してしまう。慢性的な胃潰瘍があるので、翌日後悔する。(30代前半)

・栄養のあるものを食べて、筋トレをして、休みの日にしっかりと寝る。(20代後半)

【趣味(以下一部抜粋)】

・身体的疲労が溜まる仕事だが、ホットヨガを看護師になり始めてからやり続けており精神的、身体的気分転換になっている。(30代後半)

・辛いのは全部猫を養うため。この辛さもすべて猫の為と自分に言い聞かせる。(30代後半)

・料理が趣味で手つくりをしたり食べ歩きが楽しみ。自分の時間を大切にしている。(40代前半)

・趣味の音楽をたっぷり聞くことでリフレッシュできる。(30代前半)

・スロットでストレス解消する。(30代後半)

【人と会う(以下一部抜粋)】

・とにかく友達と会って愚痴る。(20代後半)

・人と話すことで、マイナスだと思っていたことが改善点としてプラスに働くと気付けるため人と話すことをストレス解消法として特に大切にしている。(20代後半)

・あうと元気がもらえる友人がいて、相談するわけではないが、他愛のない話をしてオーラをもらっている。(40代後半)

【買い物(以下一部抜粋)】

・ストレスがたまっているときに疲れをとるためにショッピング巡りをすることで気分が晴れる。(40代前半)

【運動(以下一部抜粋)】

・休みの日は30分程度ヨガをして体を動かすようにしている。(30代後半)

・ジムに通って筋トレをしたり、ジョギングをする事でストレス発散できる。(40代後半)

【旅行(以下一部抜粋)】

・普段の生活では寝る、食べるでストレス解消。長期休みがあれば旅行に行きリフレッシュする。(30代前半)

・比較的気軽に行ける海や山へ行くことが多い。(20代後半)

【カラオケ(以下一部抜粋)】

・カラオケが好きなのと、大声を出すことでストレス発散になる。(20代後半)

【その他(以下一部抜粋)】

・帰宅後に1人でゆっくりコーヒーを淹れて飲む。(40代前半)

・週1の休みは子供とサウナに行って美味しいもの食べて寝る。(30代前半)

・体に害があるとは思うが、喫煙をしている。釣りや家庭菜園、旅行や友達と会話するもの楽しいが、現状一番簡単で手っ取り早いストレス解消は喫煙。(30代後半)


■ストレスが原因で転職をしたことがある看護師は約半数

「Q5.ストレスが原因で転職したことはありますか?」という問いに対して、あると答えた方の方がやや多く53%、「ない」と回答した方は47%という結果になりました。

アンケートに回答した看護師の約9割が日常的に少しでもストレスを感じていると回答しましたが、そのうちの約半数がストレスを感じながらも転職をせずに同じ職場で働き続けているという事がわかりました。

■7割以上の看護師が転職してストレスが軽減したと回答

これまでにストレスが原因で転職をしたことがあると答えた方のみに行った「Q6.転職してストレスは軽減しましたか?」という問いに対して、「軽減した」と回答した方が最も多く73%という結果になりました。「変わらない」と回答した方は27%でした。

「変わらない」と答えた方に対して行った「転職前と転職後の職場で感じるストレスについて具体的に教えてください。」という問いに対しては、以下のような声が上がりました。

・転職前のストレスは辞めさせてもらえないので、辞めることへのストレスがある。転職後は新しい場所での人間関係の構成などでストレスがある。(30代前半)

・転職前は人間関係のストレスが酷かった。業務に対するストレスはあまりなかった。転職後の現在は、人間関係は良好なのでそこに対するストレスはなくなったが、管理職になったことで別のストレスが増えたため、全体的には変わらない。ただ、人間関係のストレスは精神的に堪えるため、人間関係が良好な現職場は気に入っている。(40代前半)


■今回の調査を通じて

今回の調査を通じて、回答した看護師の8割以上が日常的にストレスを感じており、その中でも「職場の同僚や上司との人間関係」にストレスを感じている看護師が最も多いということが明らかになりました。実際にストレスが原因で転職をしたことがある看護師は全体の約半数でしたが、そのうちの7割以上の方が「転職してストレスが軽減した」と回答しました。また転職後の職場のストレスとして、慣れるまでの仕事内容などに対するストレスがあり、人間関係が変わったことで精神的なストレスは軽減したという声が多く見られました。

株式会社SOKKINは、今後も看護師の皆さんがより良い職場環境で働けることを願いながら、現場の声にしっかりと耳を傾け、更なるサービス向上に努めてまいります。

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会社概要

会社名:株式会社SOKKIN
設立日:2021年4月7日
代表者名:本間 亮平
所在地:東京都新宿区西新宿6-11-3 D タワー西新宿 16階
会社HP:https://sokkin.me

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本社所在地
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代表者名
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上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2021年04月