フォーミュラE、BBCグリーン・スポーツ・アワードを受賞

FORMULA E OPERATIONS LIMITED

フォーミュラEは、持続可能性における長年のリーダーシップと革新性が評価され、英国放送協会(BBC)のグリーン・スポーツ・アワードのパイオニア部門を受賞しました。本アワードの受賞により、フォーミュラEの持続可能性分野での先駆的かつ長期的なコミットメントと、持続可能な未来づくりにおけるモータースポーツが果たした役割の重要性が改めて示されました。

 

フォーミュラEは先日、英国規格協会(BSI)によるネットゼロ・パスウェイ認証を取得した世界初のスポーツとなりました。ネットゼロ・パスウェイ認証は、信頼性が高く科学的根拠に基づいたネットゼロ戦略を検証するための、世界的に認知されたフレームワークで、検証済みのカーボンフットプリント(温室効果ガス排出量)および、ISOネットゼロガイドラインに準拠したマネジメントシステムを基盤としており、フォーミュラEの温室効果ガス排出データ、削減計画、そして手法が、国際的に最も高い基準を満たしていることを保証します。

 

多くのネットゼロ宣言が主にカーボンオフセット(排出量相殺)に依存しているのに対し、BSIのネットゼロ・パスウェイ認証は、実際の排出削減の成果を独立した立場で検証します。これにより、フォーミュラEは欧州連合(EU)の「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」など、今後厳格化が進む規制要件にも先行して対応し、スポンサーや、チーム、パートナー、そしてファンにとっては、フォーミュラEの気候変動およびサステナビリティへの取り組みの信頼性を確信することができます。

 

フォーミュラEは、独立機関によるネットゼロ・パスウェイ認証を有する唯一のスポーツであり、国連の「スポーツを通じた気候行動枠組み(Sports for Climate Action Framework)」に最初に加盟した競技として、さらに「FIA Girls on Track」プログラムや「Better Futures Fund(ベター・フューチャーズ・ファンド)」といった社会的取り組みを通じて、常に模範となる存在として業界をリードし続けています。

 

フォーミュラEは、次世代電気自動車(EV)技術の究極の実証の場として、パフォーマンス、効率、そしてイノベーションの限界を押し広げています。マニュファクチャラー各社は、サーキットで培った技術革新を活かし、高性能でエネルギー効率の高い車両を開発。持続可能なモビリティの未来を形づくる原動力となっています。

 

昨シーズン、フォーミュラEが達成したサステナビリティの分野における主要な節目として以下が挙げられます。

  •  英国規格協会(BSI)によるネットゼロ・パスウェイ認証を取得
    これにより、ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、科学的根拠に基づく排出削減目標を掲げていることが正式に認められた、世界初のスポーツとなりました。

  • GEN3 Evoマシンを導入
    世界で最も先進的かつ効率的な電動レーシングカーであるGEN3 Evoは、ライフサイクル全体にサステナビリティの理念を組み込み、設計されています。バッテリーには適切な手段で採掘・調達された鉱物資源やリサイクル可能なセルを採用し、シャシーにはリネンなどの天然素材を使用しています。

  • 新技術「ピットブースト(PIT BOOST)」の導入
    レース中に30秒間のピットストップで600kWの電力を急速充電し、マシンのエネルギー量を10%増加させる革新的な仕組み。 ピットブーストは、急速充電技術における著しい進歩を示しており、ABB FIAフォーミュラE世界選手権が推進する「Race to Road」(レースから日常への技術革新)の象徴的な取り組みです。また、電気自動車普及の最大の課題とされる「充電速度」の問題を克服する具体的な事例としても注目されています。

  • Better Futures Fundの拡充
    シーズン11では、各開催地で影響力の大きい地域プロジェクトを支援するため、本基金を拡大しました。2万5,000ユーロを各開催都市で寄付し、持続可能な発展や地域社会への長期的なレガシーづくりに取り組む慈善団体を支援しました。

  • 教育プログラム「Driving Force presented by PIF」の開始
    フォーミュラEのグローバルなサステナビリティとSTEM教育プログラム。インタラクティブなデジタルコンテンツ、体験型ワークショップ、学校でのライブセッションなどを通じて、世界中で6万人以上の子どもたちが参加し、次世代の変革者(チェンジメーカー)たちを育成しています。

 

BBCグリーン・スポーツ・アワードは、スポーツ界において環境サステナビリティの分野で先導的な役割を果たすアスリート、団体、そして取り組みを称えるものです。今年で4回目を迎えるこのアワードは、自らの影響力を通じて環境変革を推進し、世界中の人々に「よりグリーンな未来」への行動を促す存在を顕彰します。

 

今回フォーミュラEが受賞したこの栄誉は、全3部門の内のひとつとして、審査員団によって独自に選出されたもので、フォーミュラEがモータースポーツ界、そしてその先の社会において、持続可能な未来を築くためのポジティブな変化を絶えず推進してきた揺るぎない姿勢を改めて示すものです。

 

コメント

ジュリア・パレ(Julia Palle, フォーミュラE サステナビリティ担当バイスプレジデント)

「パイオニア部門でBBCグリーン・スポーツ・アワードを受賞できたことを、大変光栄に思います。フォーミュラEには、レース運営から地域社会への取り組みに至るまで、あらゆる活動の中心にサステナビリティの理念があります。世界で初めてネットゼロ・パスウェイ認証を取得したことは、科学的根拠に基づいた排出削減と持続可能な運営への確かなコミットメントを示す、私たちにとって大きな節目となりました。『FIA Girls on Track』プログラムや『Better Futures Fund』、そして革新的なGEN3 Evoマシンの開発など、私たちが進めるすべての取り組みは、“持続可能な人類の進歩を加速させる”という明確な使命に導かれています。この受賞は、モータースポーツをポジティブな変化を生み出す強力なプラットフォームと捉え、同じビジョンを共有してきたチーム、パートナー、そして開催都市の皆さま全員の努力の結晶です」

 

マット・ペイジ(Matt Page, BSI アシュアランスサービスEMEA担当シニア・バイスプレジデント)

「フォーミュラEのパイオニア部門受賞を心よりお祝い申し上げます。サステナブル・スポーツの分野でのリーダーシップが高く評価された、まさにふさわしい結果でしょう。フォーミュラEが世界で初めてBSIのネットゼロ・パスウェイ認証を取得したことは、信頼性と科学的根拠に基づいた気候変動対策に対する深いコミットメントを示すものです。ISOネットゼロガイドラインに沿った取り組みを通じて、フォーミュラEは環境負荷を削減するだけでなく、スポーツ界における新たな国際的基準を確立しています。革新・誠実さ・野心が結集したときに、持続可能な未来への進歩がいかに加速するかを、この受賞は示しています」

フォーミュラEとABB FIAフォーミュラE世界選手権について

ABB FIAフォーミュラE世界選手権は、世界初の電気自動車によるFIA世界選手権で、「ネットゼロ・パスウェイ」認証を取得した唯一のスポーツです。世界有数の都市の中心部でドラマチックなレースを展開し、世界をリードする自動車メーカーに電気自動車のイノベーションを加速させるためのモータースポーツプラットフォームを提供しています。フォーミュラEのチーム、メーカー、パートナー、放送局、開催都市は、このスポーツに対する情熱と、持続可能な人類の進歩を加速させ、人々と地球により良い未来をもたらす可能性を信じるという信念によって結ばれています。

トップページ https://www.fiaformulae.com 

Tokyo E-Prix https://www.fiaformulae.com/ja/calendar/tokyo 

 

ABBについて

ABBは、エレクトリフィケーションとオートメーションのグローバルテクノロジーリーダーであり、より持続可能で資源効率の高い未来の実現を目指しています。エンジニアリングとデジタル化の専門知識を結び付けることで、産業のパフォーマンスを高め、効率性、生産性、持続可能性を向上させ、優れた成果を生み出せるよう支援します。私たちは、これを「Engineered to Outrun」と呼びます。140年以上の歴史を有し、世界中に110,000人以上の従業員を擁するABBは、スイス証券取引所 (ABBN) および ナスダック・ストックホルム (ABB) に上場しています。

https://global.abb/ 

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会社概要

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業種
水産・農林業
本社所在地
Hammersmith, London, W6 8DA 3 Shortlands, 9th Floor
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代表者名
Jeffrey Dodds
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資本金
-
設立
2013年02月