さいたま市「チャレンジスクール事業」に8年連続で“花まる”が採択。放課後問題の対策として、全市立小中学校162校に“第3の学び場”を提供

〜佐賀・長野・群馬でも花まるメソッドを活かし、公教育との連携を強化〜

株式会社こうゆう

花まる学習会や野外体験イベント等の教育事業を展開する、株式会社こうゆう(埼玉県さいたま市、代表取締役 高濱正伸、以下「当社」)は、8年連続で埼玉県さいたま市の全市立小中学校162校(小学校104校、中学校58校)の運営支援を行う「チャレンジスクール事業」に採択されたことをお知らせします。

また、現在、公立小学校と民間学習塾が連携する「官民一体型学校」(佐賀県武雄市全11校で導入)、さらに4自治体(長野県:北相木村・南相木村・売木村、群馬県上野村)と連携した「山村留学推進プログラム」の提供なども実施しており、教育現場での30年にわたる実践を通じて築き上げた“花まるメソッド”を活かし、引き続き、公教育との連携を一層深めてまいります。

本件発表に伴い、この度、報道関係者向けの説明会を開催し、花まるグループ代表高濱より、教育現場で今起きていることやその対策、また次期学習指導要領のポイント解説など業界の最新動向について解説しました。

▲記者発表会にて登壇した当社代表 高濱(左)と講師 狩野(右)

【背景】

生成AI や IoT に代表されるテクノロジーの急速な進化と、“VUCA” と称される先行き不透明な時代。こうした環境変化の中で、子どもたちには「知識を覚える力」だけでなく、課題を自ら設定し、多様な他者と協働しながら解決へ導く力が強く求められています。これを受け、2020 年に全面実施された現行学習指導要領は、学校教育のキーワードを「主体的・対話的で深い学び」へと転換しました。単なる暗記に留まらず、理解を深め、実社会で活用できる学びを⽣み出すことが必須になっています。

一方で、現場の教員は過重労働が常態化しており、新たな教材研究や自己研鑽に充てる時間の確保が難しい状況です。さらに共働き世帯の増加を背景に、学童保育や放課後子ども教室といった学校連携の“第3の学び場”は拡大を続け、子ども家庭庁の最新統計では登録児童数が 150 万人を突破、毎年 6 万人超のペースで増加しています。(※1) 学校外での学びを担うリソースの質と量を高めることが、社会全体の急務となりました。

こうした課題解決をリードしてきたのが、創業以来 30 余年にわたり「将来“メシが食える大人”、そして“魅力的な人”を育てる」を理念に掲げる花まる学習会です。同会の“花まるメソッド”は、公教育現場からも高い評価を受けています。さいたま市立小中学校 162 校を対象とした「チャレンジスクール推進事業」には 8 年連続で採択。佐賀県武雄市では全 11 校で“官民一体型学校”を実現し、長野県北相木村・南相木村・売木村、群馬県上野村と連携した「山村留学推進プログラム」では、地域資源を生かした野外体験を提供しています。

花まる学習会の取り組みは、教育現場の人材不足という社会課題を補完しつつ、子どもたちが「未知の課題を乗り越える力」を身につける実践モデルとして全国に波及しています。当社は本プログラムを通じ、“学びの格差”を解消し、どの地域に生まれても未来を切り拓ける社会の実現を目指してまいります。

【さいたま市チャレンジスクール推進事業とは】

▲チャレンジスクールの活動で、子供たち、保護者、地域ボランティアとともに野菜の種をまいている様子、画像左よりチャレンジスクール運営会議会長 溝口誠氏、当社取締役 西郡文啓

さいたま市チャレンジスクール推進事業とは、チャレンジスクール推進事業として、「放課後チャレンジスクール」「土曜チャレンジスクール」を、市立小・中学校全校162校(小学校104校、中学校58校)で実施している取り組みです。(中学校は土曜チャレンジスクールのみ)。

土曜日や放課後に学校の教室などを活用し、より多く、かつ多様な地域住民や団体の参加を得ながら、地域と学校が連携・協働して、子どもたちの自主的な学習、スポーツ、文化活動、そして地域住民との交流の機会を提供します。こうした多様な取り組みを通じて、地域社会の中で子どもたちが心豊かに、健やかに成長していくことを目的としています。

当社は本事業の受託にあたり、30年にわたる学習支援の知見を活かし、6つの領域・30種類以上の体験プログラムを全校に提供しているほか、専門講師を派遣し、子どもたちに質の高い学びを提供しています。

また、安全管理研修と緊急連絡用携帯の無償貸与により24時間対応を実現し、ボランティアは大学・地域と連携した「ボラたまWEB」告知と5,000部のチラシで年間延べ800名を確保しています。これまで児童・保護者・スタッフ約5,000名の満足度調査を毎年実施し、結果を冊子化して翌年度に反映するPDCAサイクルで、参加児童の継続率は97%に達しています。

【佐賀県武雄市の官民一体型学校とは】

▲当社代表の高濱(左)が、官民一体型学校で実際に授業をしている様子

「官民一体型」の学校は、「官」のシステムに、「民」のノウハウや活力を融合させ、官と民は一緒になって教育のあり方を変え、子どもの生き抜く力を育む教育を行うことを目的としています。


武雄市と花まる学習会は、平成27年度から官民一体型学校の取り組みを10年間推進してきました。その結果を評価され、今年度からは、市内全11校の希望に沿った形で、様々な取り組みを実施しています。

例えば、朝の時間を活用したモジュール授業では、「四字熟語を音で覚える」「木製のブロックを用いて空間認識力を磨く」「フラッシュカード形式で平面図形の認識能力の訓練」など通常の学校教育では学べない内容を実施します。また、「青空協室」を実施し、校庭や校外で自然と触れ合います。児童の五感を使い座学では体験できない気付きや発見を得ることができます。

【山村留学事業とは】

▲花まる社員が山村留学で授業中の様子

山村留学事業とは、都市部の小学生が1年間親元を離れ、村の小学校に通いながら異学年とともに集団生活を送る山村留学です。洗濯や掃除など、身の回りのことをすべて自分で行うため、自立心が養われます。

また、畑や田んぼでの農作業、仲間とともに行うキャンプなどの野外活動、古くから伝わる地域の伝統行事、1クラスの人数が少ない️小規模校での授業などを通じて、村の方々との濃い交流をしながら日々を過ごします。2011年長野県北相木村との連携から始まり、14年以上、山村留学事業を推進しています。

花まるグループが地域自治体と連携する提供価値として、小学校に対して子どもたちの思考力、学ぶ意欲、学びに向かう姿勢を育てる授業を行う「花まる授業」や毎日10分から15分の学習タイムとしての「花まるタイム」、さらには「教職員研修」「探究学習」を提供しています。

取り組みをスタートしてから、地域からは「学校への壁が低くなった。学校に行きやすくなった」といった声や、通学させる保護者からも「我が子が、毎日学校が楽しいと言って通っている」との声も上がっています。

【花まるグループの株式会社こうゆう代表 高濱正伸のコメント】

今、教育の現場では、かつてないほど複雑な課題が同時多発的に起きています。全国で30万人を超える不登校の子どもたち、ギフテッドの子どもたちの伸ばし方など、画一的なカリキュラムではカバーできない多様な状況により、具体策を考えることが難しい現実があります。私たち花まるグループが30年以上にわたって一貫して取り組んできたのは、単なる学力の向上にとどまらず、自分の頭で考え、他者と関わりながら、何かを生み出したり、成し遂げる力 “人間力”を鍛える教育です。

今回、さいたま市チャレンジスクールや佐賀県武雄市の官民一体型学校など、公教育との連携が進んでいる背景には、こうした花まるの実践が、いまの子どもたちに必要とされているからだと実感しています。学びの土台には、安心できる人間関係や、失敗しても許される環境が必要です。そして、非認知能力、主体性、自己肯定感こそが、これからの時代を生きる子どもたちの鍵になります。

今後も私たちは、フリースクールや山村留学、探究学習など多様な形で、「この子にとっての最適な学びの場」を社会に提示し続けていきます。そして公教育の中に、民間だからこそできる柔軟さと挑戦を持ち込み、すべての子どもたちが「生きる力」を身につけられる社会の実現を目指してまいります。


※1:放課後児童健全育成事業の実施状況
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/69799c33-85cb-44f6-8c70-08ed3a292ab5/de9d9a49/20241223_policies_kosodateshien_houkago-jidou_51.pdf?utm

【会社概要】

会社名:株式会社こうゆう(花まるグループ)

代表者:高濱 正伸

所在地:埼玉県さいたま市浦和区常盤9-19-10

設立日:1993年2月2日

事業内容:学習塾「花まる学習会」「スクールFC」の運営等

公式サイト:https://www.hanamarugroup.jp/ 

花まる学習会HP:https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/ 

連絡先:hanamaru@hanamarugroup.jp

【事業一覧】

・学習塾「花まる学習会」

「思考力」「国語力」「野外体験」を3本柱とし、「メシが食える大人」「魅力的な人」に育てる学習塾です。幼稚園児・小学生を対象とし、毎週の授業と季節ごとの野外体験で子どもたちの生きる力を伸ばします。

URL:https://www.hanamarugroup.jp/hanamaru/

・野外体験

年間1万人を引率する、花まるグループ会員向けの野外体験。親元を離れての宿泊経験、自然での本気の遊び、初めて出会う子どもたちとの集団生活を通じて、子どもたちは「ミニ社会」を経験します。

URL:https://hanamaruyagai.jp/

・スクールFC|「幸せな受験」を実現する進学塾

スクールFCは、花まるグループの進学塾として、一都三県で中学受験・高校受験の指導を行っています。受験はゴールではなく、その先の成長につながる大切な通過点。スクールFCでは、「やらされる勉強」ではなく、自ら進んで学ぶ “自学”の力を育てることを大切にしています。夢をかなえるだけでなく、努力する中で得られる自信や、学ぶ楽しさを味わってほしい──それが私たちの考える“幸せな受験”です。子どもたちの可能性を信じ、一人ひとりに寄り添う指導がスクールFCの強みです。

URL:https://www.schoolfc.jp

・フリースクール事業|「花まるエレメンタリースクール」

花まるエレメンタリースクールは、学校に行かない選択をした子どもたちのためのフリースクールです。レスリングや将棋の日本一や数百年前の古字の博士など、尖った才能を持つ子も多数在籍・卒業しています。基礎学力と基礎体力の部分も大切にしながら、自ら考え自ら行動に移せるような子どもたちを育てることが目標です。子どもは環境次第で必ず変わり、成長していきます。その成長のために我々は子どもたちと一緒に考え、子どもたちと一緒に行動し、子どもたちと一緒に歩んでいきます。

URL:https://hanamaru-eschool.jp/

【代表 高濱正伸(たかはま まさのぶ)のプロフィール】

1959年熊本県人吉市生まれ。 県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。 東京大学農学部卒、同大学院農学系研究科修士課程修了。 1993年「花まる学習会」を設立、会員数は23年目で20,000人を超す。 花まる学習会代表、NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック作問委員。環太平洋大学(IPU)客員教授。日本棋院顧問。 ニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー。 武蔵野美術大学客員教授。 「情熱大陸」などTV出演多数。

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http://www.hanamarugroup.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
埼玉県さいたま市浦和区常盤9-19-10
電話番号
-
代表者名
高濱正伸
上場
未上場
資本金
-
設立
1993年02月