データクリーンルームのAcompany、ChatGPTに入力された個人情報を自動でマスキングする「Data Anonymizer(β版)」を開発
ChatGPT含むすべての生成AIサービスで利用できる「Data Anonymizer(β版)」テストユーザーを募集
7月19日10時より、Acompanyお問い合わせフォームにて、テストユーザーを募集開始しました。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
■開発の背景
ChatGPTを含む生成AIの使用が業務で当たり前となっていく中、個人情報(PII)や社外秘の情報の取り扱いに関しては、個々人のリテラシーに委ねられている状況でした。特に大企業、行政などでは情報漏洩リスクを避けるため、使用時に機密性が高い情報の入力を制限し、AIが入力情報を学習しない設定にするなど、個別に対応する必要性がありました。
現に、MM総研「日米企業におけるChatGPT利用動向調査(2023年5月末時点)」※によれば、ChatGPTを利用維持・拡大していく上での主な課題として「回答の精度」の次点で「個人情報などのプライバシー」を回答者の34%が挙げています。
Acompanyはプライバシーテックスタートアップとして、秘密計算、合成データをはじめとするプライバシーテックの開発、改正個人情報保護法、GDPR(一般データ保護規則)といった法律の知見を高めてきました。これらの知見をもとに、業務におけるChatGPT利用時、プロンプトに機密性が高い情報が含まれている際に自動で検出、マスキングすることのできるData Anonymizer(β版)を開発しました。
※「日米企業におけるChatGPT利用動向調査(2023年5月末時点)」:(https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=580)
■Data Anonymizer(β版)とは
Data Anonymizer(β版)は、個人情報やマイナンバーなど、プロンプトに含まれている機密性が高い情報を検出し、マスキングすることができます。これにより、事業者側が管理している個人情報を、ChatGPTなど生成AI事業者へ不作為に渡すことを抑止します。
β版では、ChatGPT内に入力された個人情報(「人名」「電話番号」「住所(地名)」「メールアドレス」「マイナンバー」「銀行口座」 など)を自動で検出し、マスキングすることができます。
イメージ画像のように個人情報を含む機密性の高い情報が含まれたテキストを入力すると、自動で個人情報をマスキング。マスクされたテキストで記載されているように、直接ChatGPTへ入力できるテキストで出力されます。
またβ版は、事業者のユースケースに合わせて「人名」「電話番号」など以外の、機密性が高いワードを個別に設定し、個々にカスタマイズして提供することを予定しています。今回のテストユーザー募集により、最適な提供方法を検討していきます。
■Data Anonymizer(β版)テストユーザー登録方法
Acompanyは本日7月19日10:00より、Data Anonymizer(β版)のテストユーザー募集を開始しました。共に生成AIの可能性を探索し、その活用範囲を最大化していきましょう。
利用希望の方は、Acompanyの「CONTACT」ページより、お問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
■今後の生成AI/ LLMの活用について
今回のテストユーザー募集により、よりData Anonymizer(β版)の精度を高めてまいります。
また、Acompanyのデータコラボレーションクラウド『AutoPrivacy』にも搭載を予定。事前に機密性の高い情報をフィルタリング・置換できる利用を想定しています。
■採用情報
Acompanyでは、「非連続な未来を創る、圧倒的に」のパーパスのもと、プライバシーという社会課題に挑む人を募集しています。BizDevやセールスエンジニア、バックエンドエンジニアなど、多岐にわたる役割で一緒に働くメンバーを求めています。
https://recruit.acompany.tech/
■AutoPrivacyとは
AutoPrivacyはプライバシーとセキュリティを重視した安全なデータコラボレーションソクラウドです。AutoPrivacyはデータクリーンルーム(DCR)環境を構築することができ、日本のプライバシー規制を遵守しつつ、複数事業者間のデータ連携課題を解決し、ビジネスインパクトの最大化を支援します。
AutoPrivacyプロダクトページ:https://acompany.tech/service/autoprivacy/
■プライバシーテックとは
プライバシーテックとは、個人のプライバシーを保護するための技術です。現代において、個人データが企業などにより大量に保有されている中、個人に対して安全なデータの保全や利活用が必要となってきています。このような課題を解決するため、プライバシーテックが開発されました。例えば、データを暗号化したまま高度な分析が可能な「秘密計算」や、元のデータから類似データを生成する「合成データ」、また個人の特定を困難にする「k-匿名化」といった技術があります。
プライバシーテック研究所:https://acompany.tech/privacytechlab/
■会社概要
社名:株式会社Acompany
代表者:代表取締役CEO 高橋亮祐
所在地:愛知県名古屋市西区那古野2丁目14番1号なごのキャンパス2-13
設立:2018年6月
事業内容:プライバシーテックサービス「AutoPrivacy」の開発・提供、コンサルティング
■本件に対するお問い合わせ
お問い合わせフォームからお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://acompany.tech/contact/
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