気鋭の情報学者、ドミニク・チェンの『未来をつくる言葉』が第3回八重洲本大賞を受賞!

この人が関わると、すべてが輝きだす! 

第3回八重洲本大賞のテーマは『NEW LIFE 新しい日常』。そこで選ばれたのがドミニク・チェンの一冊だ。ぬか床をロボットにしたらどうなる? 人気作家の執筆をライブで共に味わう方法は? 遺言を書くこの切なさは画面に現れるのか? 湧き上がる気持ちやほとばしる感情をデジタルで表現する達人――その思考と実践は、分断を「翻訳」してつなぎ、多様な人が共に在る場をつくっていく。コロナ禍の時代の今こそ、ふくよかな未来への手引となるにちがいない――

「混ぜてくれないと腐っちゃうよ」と声をかけてくる"ぬか床ロボット" 「NukaBot」や、娘に向けて遺言を書く切なさを画面に現してみよう、と具体化したあいちトリエンナーレ2019の『#10分遺言』など、話題に事欠かない情報学者のドミニク・チェン。この人が関わるものは生命の体温を感じさせてくれる。2020年10月16日には、「21_21 DESIGN SIGHT」にて、ディレクターをつとめる『トランスレーションズ展―「わかりあえなさ」をわかりあおう』もスタートした(2021年3月7日まで)。

湧き上がる気持ちやほとばしる感情をデジタルで表現する達人−−その思考と実践は、分断を「翻訳」してつなぎ、多様な人が共に在る場をつくっていく。ふくよかな未来への手引となる一冊の誕生だ。


【各界の著名人から、絶賛の声!】

・ドリアン助川(詩人・作家)
「知を信じ、平和の礎になろうとする人にとって必読の書です。」〔Facebook投稿より〕

・いとうせいこう(マルチクリエイター)
「一緒に言葉の岸辺を歩く本。」〔帯推薦文より〕

・朝吹真理子(芥川賞受賞作家)
「美しい本だ。他者との関係の結び方がたくさん書かれてある。」〔帯推薦文より〕
「読んでいるあいだ、自分が小さかったこところのことを思い出し、ドミニクさんの娘になったような気がしていた。
未来の娘に対して、書かれているような気がする。他者との関係の結び方がたくさん書かれてある。
吃音というじぶんのなかにいる友達のことも含めて。人が生きて去ることを慈しみ、自分のいなくなった世界を祝福する。
未来にあてて書かれたような、美しい本。」

・森田真生(独立研究者)
「自分でないものたちと混じり合い、共に在ることの楽しみに満ちた一冊」
〔帯推薦文より〕
「読後、いまとても豊かな気持ちになっています。
第1章のタイトルが「混じり合う言葉」となっていますが、まるでコラージュのように
いろいろな思考がドミニクさんという場において混じり合い、発酵していき、ついに娘さんの登場によって、
(テッド・チャンの世界のように)過去と未来が交雑していく。
自分の世界が侵されていく不快感ではなく、複数の世界が縁起し合う喜びを感じながら、
まるでタイプトレースで見ているかのように、ドミニクさんという人物の「成り立ちのパターン」を知るにしたがい、
自然と読者は著者の思考過程と同期していく...。
リニアなロジックの流れではなく、書き手と読み手が気づけば相互に照らしあう関係へと導かれていく。
まさに「計算から縁起へ」ですね。それを、ドミニクさんの文体と生き方そのものが体現しているのだと感じました。
全体を読み終わった途端から、新しい思考が走り出すような本です。」

・太田直樹(NewStories代表/ 総務省政策アドバイザー)
「分断を越えるというとても難しいテーマについて、 こんなあたたかなアプローチがあるのか。」
〔Facebook投稿より〕
「静かな感動に浸っている。
本書の副題である『わかりあえなさをつなぐために』、言い換えると分断を越えるというとても難しいテーマについて、こんなあたたかなアプローチがあるのか。
環世界(Unwelt):"生物の身体ごとに備わる知覚の様式に応じて、異なる世界が認識され、構成されている。
そして、他の生物と異なり言葉を使う人間には、生物学的な環世界の上に、時間と空間を抽象化して扱う言語的な環世界が重ね合わされていると言える。"(17頁)
ぼくにとっての収穫は、「環世界」という重要だと思っていたけれど、取っ付きにくいと感じていた概念について、ドミニクさんの視線を自分の中に住まわせて感じることができたこと。
すなわち、本書が自伝というスタイルを取ることによって、多言語・多文化で育ち、情報学を柱に、哲学とメディア・アートを修めた異才の人生が、自らの中にすーっと入り込んできて、感じ、考えることができた。いまは、環世界がとても身近に感じられる。この円環的な読書体験は、とても心地いい。
そして、主題の『未来をつくる言葉』は、言葉が未来をつくる、それも自然言語と(AIを駆動する)機械言語が未来をつくっていく、と受け取った。
ネットに対する失望が静かに広がる中で、正確性・効率性にすぐれたこれまでのネットのあり方はひとつの側面にすぎず、本書が提示する生命的な情報観は、ネット/サイバネティクスのデザインの革新によって、人と人、人と自然が、異なるけれども関係し合えるという新たな可能性を提示する。」
それほど遠くない未来に、ぼくらの時空の認識がアップデートされていることを妄想し、ワクワクしている。

・伊藤亜紗(東京工業大学准教授)
「泣ける学術書という新ジャンル」
〔著者へのプライベートメールより〕
「これはヤバい名著だ。かなり感動してしまった…ブルブル。
まじでさいごの娘さんとの共在感覚のところ、泣きました。泣ける学術書という新ジャンル(笑)。
ドミニク・チェン代表作の一つになること間違いなしでは。」
 



【受賞によせて】
「八重洲本大賞」を授賞くださり、ありがとうございます。この本は、不確実な未来を他者と共にいきるための「言葉」の模索がテーマになっていますが、奇しくも本書が刊行されてから一ヶ月ほどで世界は新型コロナウィルスのパンデミックにより一変しました。その間、多くの読者の方々から、「新しい日常」をいきるうえでこの本から得られた気づきや学びを教えていただきました。

そのような読者との「共話」を通して、わたし自身もいま、未来をつくる言葉を探し続けています。この機会に本書を手に取っていただいた方々が、どのような言葉を見つけられるのか、とても楽しみです。――ドミニク・チェン


【著者紹介】
ドミニク・チェン Dominique Chen 1981年生まれ。博士(学際情報学)。特定非営利活動法人クリエイティブ・コモンズ・ジャパン(現コモンスフィア)理事、公益財団法人Well-Being for Planet Earth理事、NPO法人soar理事。NTT InterCommunication Center[ICC]研究員、株式会社ディヴィデュアル共同創業者を経て、現在は早稲田大学文化構想学部准教授。一貫してテクノロジーと人間の関係性を研究している。著書に『フリーカルチャーをつくるためのガイドブック』(フィルムアート社)、『謎床』(晶文社、松岡正剛氏との共著)、監訳書に『ウェルビーイングの設計論』(ビー・エヌ・エヌ新社)など多数。


【タイトル】未来をつくる言葉 わかりあえなさをつなぐために
【発売日】2020年1月22日
【造本】四六判
【本体定価】1800円(税別)
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/353111/
※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります。

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※内容はプレスリリースにより異なります。

  1. プレスリリース >
  2. 株式会社新潮社 >
  3. 気鋭の情報学者、ドミニク・チェンの『未来をつくる言葉』が第3回八重洲本大賞を受賞!