三菱総合研究所、ChatGPT技術導入を支援する「ララサポ」を提供開始

ナレッジワーカーの業務革新と顧客接点高度化に貢献

株式会社三菱総合研究所

株式会社三菱総合研究所(代表取締役社長:籔田健二、以下 MRI)は、グループ企業3社と連携し、ChatGPT技術の安全・迅速な導入を支援するトータル・サポート・サービス「ララサポ」を6月28日から提供開始します。企画・提案活動へのAIサポートによるナレッジワーカーの業務革新と、自然言語を用いた的確な応対指南による顧客接点高度化により、企業の業績向上を支援します。

1. 背景

急速に進化・普及しているChatGPT技術。当社調査(※1)によると、国内売上100億円以上の大企業のうち51%の企業で導入が実施・計画され、文章要約・翻訳、外部情報収集、レポート作成、議事録作成等での業務活用が想定されています。導入においては、アウトプット情報の誤り・正確性、情報漏洩といった懸念がある一方、導入時の技術的支援、業務適用時の支援、ルール・ガイドライン設計の支援等を通じて、それらが解消されれば、業務効率化と品質向上が期待できます。

MRIは、これまでDXジャーニーの実装やデータ駆動型経営の推進を通じて、法人組織のDX導入を支援してきました(※2)。このたび、ChatGPT技術活用への需要の高まりに対応し、ChatGPT技術の安全・迅速な導入を支援するトータル・サポート・サービス「ララサポ」の提供を開始します。



2. ララサポの特徴

「ララサポ(LArge LAnguage model SUPPOrt、商標登録申請中)」は、ChatGPTを含む大規模な自然言語処理モデルの総称であるLLMを用いた支援サービスです。4月に提供開始したGPTによるレポート自動作成機能を持つ、WebサーベイAI「ロボリサ(※3)」を皮切りにラインアップを拡充し、企業の業績向上につながるサポートを実現します。


  ChatGPT技術の安全・迅速な導入を支援するトータル・サポート・サービス「ララサポ」のラインアップ

      出所:三菱総合研究所


①  高セキュリティの環境構築支援
【ChatGPT技術のシステム導入支援と運用コンサルティング】
機密情報の漏洩リスクを回避し、安心・安全に「ChatGPT」を利用するための環境を整えるサービスです。本サービスは、グループ会社である日本ビジネスシステムズ株式会社(以下 JBS)が提供する「アイプリシティ チャット Powered by ChatGPT API(※4)」と連携します。

【ルール・ガイドライン設計支援コンサルティング】
コンサルティング業務で培ったルール・ガイドライン設計のノウハウを最大限活用し、刻々と変化する生成AIに関する法規制に対応しながら、お客さまに最適なルール・ガイドラインの設計を支援します。


②  業務変革ソリューションの提供
【ナレッジワーカーの業務革新】
MRIは、デジタル技術を活用した革新的サービス開発やリサーチ・コンサルティング事業における提供価値向上に取り組む「シンクタンクDX」を実践しています。その最初の成果である「ロボリサ」は、ナレッジワーカーの業務革新ソリューションの1つで、情報収集・整理・レポーティングを自動化するツールです。誤情報を検知・削除する機能を搭載し、信頼性の高いレポート生成を実現します。
今後も、提案営業活動を支援するサービスなど、シンクタンクDXの成果を順次提供します。

【顧客接点高度化】
ばらばらな顧客接点をつなぎ、顧客との会話・行動を一元管理することで、AIによる顧客の自己解決支援とCX(顧客体験価値)向上を実現する「タッチポイントDX(※5)」のサービス拡充、金融機関向け営業支援サービスの提供を予定しています。「タッチポイントDX」はグループ会社である三菱総研DCS株式会社と連携します。

【ナレッジワーカーの業務革新×顧客接点高度化】
延べ150の自治体が導入済みの「AI相談パートナー(※6)」「AIスタッフ総合案内サービス(※7)」は、職員の業務革新と住民接点支援を兼ね備えたサービスです。グループ会社である株式会社アイネス、JBSとともに、職員の作業負担軽減や住民サービスの高度化を目指します。

【お客さまに最適化されたChatGPTソリューション導入コンサルティング】
お客さまに最適化したコンサルティングを提供し、業務の効率化と成果の最大化を実現します。
研修プログラム「ChatGPT活用体験ワークショップ」において日常業務の活用シーンを体験することで、ChatGPT技術への理解と実務への取り込みを容易にします。


③  業界インパクトレポート

LLMをはじめとする生成AIの業界インパクト調査レポートも作成しています。最新業界トレンドや市場の洞察を活用した戦略的な意思決定を支援します。


「ララサポ」を提供するMRIの強みは以下3点です。

①  セキュリティを確保したGPT活用ノウハウ
深層学習で10年、文章生成AIで6年の取り組み実績を基にした技術力を活用し、MRIは「ロボリサ」を独自に開発しました。その開発および社内運用で培った嘘検出AI機能や情報漏洩防止のシステム・ルール設計力を活用し、お客さまをサポートします。実際の開発・導入支援にあたっては、マイクロソフト表彰パートナーでありマイクロソフト製品で高い実績を有するJBSと共に、安定かつ高品質なシステムを実現します。


②  豊富な業務コンサル経験とAI技術の応用力
お客さま事業・業務オペレーションを理解し、生産性の向上・データ分析・顧客サービスの向上・新規事業創出など、事業成長・効率性の高い使い方を提案し、お客さまがChatGPT技術を有効活用できるまで伴走します。まずは使ってみたいという場合は、「ロボリサ」のようなサービスの提供も可能です。


③  客観的なリサーチに基づく戦略立案支援
シンクタンクとして養ってきた社会課題理解、政策・業界動向等を踏まえつつ、要望に沿いながら将来予測、市場動向、他社動向に関する客観的なリサーチを実施し、担当者の経験や志向性だけに依存しない、エビデンスに基づく戦略立案を支援します。



3. 今後の予定

「ララサポ」は、法人組織において、ChatGPT技術を安全に活用することで新たな時代を切り拓くための革新的なサービスです。三菱総研グループの総力を結集し、ChatGPT技術を活用した、お客さまニーズを踏まえたソリューションを追加開発していきます。三菱総研グループの高い技術力と信頼性、そして安心して利用できる環境を提供する取り組みを通じて、お客さまの事業の成功を支援します。

加えて、「ロボリサ」をはじめとするChatGPT技術の全社活用を通じ、当社自身のリサーチ・コンサルティング力を強化するとともに、自ら変革を先駆け、その成果を社会に還元していきます。

 


※1 「GPTに関わる調査」三菱総合研究所実施(2023年6月、対象企業:直近1年間の売上高が100億円以上の企業902社、回答者:自社内のデジタル化・DXの取り組みに関与している従業員・役員)

※2 三菱総研が推進するDX事業

        https://dx.mri.co.jp/?_gl=1*16vqaf9*_ga*MTMzMzA2NDY4My4xNjQxOTU2MDc1*_ga_FW5RT700BX*MTY4NjcwNDAxNi4yNjUuMS4xNjg2NzA1MzkzLjE4LjAuMA..

※3 GPTによるレポート自動作成機能を持つ、WebサーベイAI「ロボリサ」を提供開始 誤情報を検知・削除し、レポートの信頼性を向上 (MRIニュースリリース 2023.4.20、特許出願中)

        https://www.mri.co.jp/news/press/20230420.html

※4 Generative AI(生成 AI)|JBS

        https://www.jbs.co.jp/solution/category/generativeai

※5 顧客接点の進化が企業価値を変える!~「タッチポイントDX」~|三菱総研DCS 

        https://www.dcs.co.jp/solution/special_003/index.html

        なぜ顧客体験の向上はうまくいかないのか? | 三菱総研DCS

        https://www.dcs.co.jp/lp/touchpointdx/index.html?utm_source=owned&utm_medium=email&utm_campaign=dcs&__CAMVID=hCpFMciHwHf&_c_d=1&uns_flg=1&__urlmid=8671056&__CAMSID=ePhfkECnF-09&__CAMCID=saCEEKmZld-792&adtype=mail

※6 「AI相談パートナー」

        児童相談、生活困窮者相談、納税相談など自治体のあらゆる相談の自動テキスト化、職員支援ガイダンス表示、記録票作成など職員をサポートするサービス

        https://www.mri.co.jp/service/ai-support-system-for-municipal-consultation-desks.html

※7 「AIスタッフ総合案内サービス」AIが自治体の制度や手続きに関する質問に回答するチャットボット

        https://www.mri.co.jp/service/ai-based-municipal-chatbot-service.html




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 本件に関するお問い合わせ先

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株式会社三菱総合研究所

〒100-8141 東京都千代田区永田町二丁目10番3号

【サービスに関するお問い合わせ】

  デジタル・トランスフォーメーション部門 「ララサポ」事務局 谷口、小野

  メール:lalasapo@ml.mri.co.jp

【報道機関からのお問い合わせ】

  広報部

  メール:media@mri.co.jp

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URL
https://www.mri.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区永田町2-10-3
電話番号
03-5157-2111
代表者名
籔田 健二
上場
東証プライム
資本金
63億3624万円
設立
1970年05月