多彩な書き手による、79篇の珠玉のエッセイ『ベスト・エッセイ2024』6月24日(月)発売!
『ベスト・エッセイ』は、毎年、新聞・雑誌などに発表された数多くのエッセイの中から心に響く名文を精選し、まとめあげた年刊アンソロジーです。
2023年は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化に加え、イスラエルとパレスチナとの間で紛争が勃発し、多くの人々の生活や命が脅かされました。国内では、前年から続く物価高や円安、歴史的な猛暑が人々の生活や健康に影を落としました。そのような中にあって、恐怖や不安、悲しみと向き合いながら過ごした人も少なくなかったのではないでしょうか。一方で、言葉によって元気づけられたり励まされたりした人もいたことでしょう。
本書は、多彩な書き手たちが、さまざまな切り口でエッセイという小品にまとめた79篇の贈り物です。思わずうなずいてしまう日々の雑感や考察、ユーモアでくるんだ失敗談、深く心に残る追悼文……。読者の心にあたたかな光が灯ることを願ってやみません。
闇の世の中を照らす文章の光。
人生の光がこの本の中にあります。
――本書編纂委員 町田康
■編纂委員
角田光代、林真理子、藤沢周、堀江敏幸、町田康、三浦しをん
■カバー画について
『82年生まれ、キム・ジヨン』の装画でもおなじみ、顔のない人物画で注目を集めるアーティスト、榎本マリコさんによるもの。雲が浮かぶ青空を背景に立ち、飛翔するツバメにより表情が隠された女性画は、独特の空気感・世界観を纏って読者の想像力を膨らませ、本書の内容へと誘います。
カバー画:榎本マリコ
収録作品著者(全79名)
青柳菜摘(アーティスト・コ本やhonkbooks主宰)/ 阿川尚之(慶應義塾大学名誉教授)/ 浅田次郎(作家)/
雨宮正佳(東京大学金融教育研究センター招聘教授・前日本銀行副総裁)/ 池坊専宗(華道家・写真家)/
石川直樹(写真家・作家)/ 伊藤亜紗(東京工業大学教授・美学者)/ 伊藤比呂美(詩人)/
伊藤理佐(漫画家)/ 岩松了(劇作家・演出家)/ 植本一子(写真家)/ 鵜飼秀徳(ジャーナリスト・僧侶)/
内田樹(神戸女学院大学名誉教授・凱風館館長)/ 内田也哉子(エッセイスト・翻訳家・作詞家)/
内田洋子(ジャーナリスト)/ 小佐野彈(歌人)/ 温又柔(作家)/ 角田光代(作家)/
カツセマサヒコ(小説家)/ 加納愛子(芸人)/ 亀山郁夫(ロシア文学者)/ 川島秀一(民俗学者)/
菅野昭正(フランス文学者・文芸評論家)/ 岸本佐知子(翻訳家)/ 北大路公子(エッセイスト)/
北野勇作(作家)/ くどうれいん(歌人・作家)/ 黒井千次(作家)/
合田文(株式会社TIEWA代表取締役・「Palettalk」編集長)/ 斎藤真理子(翻訳家)/
酒井順子(エッセイスト)/ 堺雅人(俳優)/ 佐々木閑(花園大学特任教授)/
島村菜津(ノンフィクション作家)/ ズラータ・イヴァシコワ/ 青来有一(小説家)/
千住真理子(バイオリニスト)/ 高瀬隼子(小説家)/ 高羽彩(劇作家・演出家・俳優)/
高柳聡子(ロシア文学者)/ 田口ランディ(作家)/ 武田砂鉄(ライター)/
たなかみさき(イラストレーター)/ 俵万智(歌人)/ 寺本愛(アーティスト)/ 時里二郎(詩人)/
豊崎由美(ライター・書評家)/ 中井治郎(社会学者)/ 中沢新一(宗教学者・思想家)/
永田和宏(JT生命誌研究館館長・歌人)/ 中村和恵(詩人・明治大学教授)/ 中村文則(作家)/
南木佳士(作家・医師)/ 夏井いつき(俳人)/ 西川美和(映画監督)/ 西崎憲(作家・翻訳家)/
蓮實重彥(フランス文学者・批評家・作家)/ 林真理子(作家)/ 藤沢周(作家)/
ブレイディみかこ(ライター・コラムニスト)/ 堀江敏幸(作家)/ 町田康(作家)/ 松重豊(俳優)/
三浦しをん(作家)/ 三木卓(詩人・小説家・童話作家)/ 三木那由他(哲学者)/ 宮内悠介(作家)/
宮下奈都(小説家)/ 宮地尚子(精神科医・一橋大学大学院教授)/ 宮部みゆき(作家)/
明和政子(京都大学大学院教育学研究科教授)/ 村松友視(作家・エッセイスト)/
群ようこ(作家・随筆家)/ 燃え殻(作家)/ 本谷有希子(劇作家・作家)/ 山田正紀(作家)/
山村博美(化粧文化研究家)/ ラランド・ニシダ(芸人・作家)/ 鷲田清一(哲学者)
多彩な作品群の中から、内容を一部ご紹介
「SF作家たちが空飛ぶ円盤を見た」(山田正紀)
「常識外れのことを書くためには誰よりも常識家でなければ」と喧伝してきたSF作家たちが、「空飛ぶ円盤」に出会ってしまった!? 果たして、その結末は……。
「いきものの匂い」(堺雅人)
モンゴルがむかしから大好きだという筆者。あのドラマ撮影での現地長期滞在から得たものを語る。
「永久保存」(北大路公子)
携帯電話ショップで、亡き母のメールを永久保存したいと泣く女性を見かけた。その脳裏に、携帯電話にまつわる亡母との思い出が蘇る。
「『行けたら行く』で、本当に行く人」(カツセマサヒコ)
「行けたら行く」という軽い約束でも、できるだけ守るようにしているという筆者の友人。それを聞いた筆者は……。
「当たり前の幸せ」(ズラータ・イヴァシコワ)
ウクライナに住んでいた筆者はロシアからの侵攻を受け、今まで当たり前だと思っていた日常が失われることの恐ろしさを体感する。そんな筆者のささやかな望みとは?
「あいつらは知ったかぶる」(ブレイディみかこ)
怪我でパソコンのキーボード入力がままならない。音声入力が思った以上に使えると歓喜したのだが。AIとの格闘の末に筆者が出した結論は……。
「男性と化粧の五〇年」(山村博美)
若い男性の昨今の化粧ブーム。男性のメイクについての筆者の偽らざる本音とは?
発行者より
2023年は、ChatGPTなどの人工知能の実用化が著しく進展し、「生成AI元年」と称されました。また、各所でダイバーシティの考え方が広がる中、LGBT理解増進法が成立したことも記憶に新しいところです。2023年は総じて、時代の脈動を感じずにはいられない1年だったように思います。
時代とともに移り変わるもの、変わらなければならないもの、変わらないでいてほしいもの……。今回の『ベスト・エッセイ2024』もまた、各方面で活躍する多彩な書き手たちが、さまざまな場面で感じた思いを豊かな感性で言葉にしています。今という時代を感じたり、ご自身と対話したりと、それぞれの作品との出会いを楽しんでいただければ、これに勝る喜びはありません。
<書籍概要>
タイトル:ベスト・エッセイ2024
編 者 :日本文藝家協会
I S B N :978-4-8138-0586-1
定 価 :2,200円(税込)
仕 様 :四六判(194mm×136mm)/ 356ページ
発 行 :光村図書出版
発 売 日:2024年6月24日
公式サイト:https://www.mitsumura-tosho.co.jp/shoseki/essay/book-es2024
<会社概要>
[商 号 ] 光村図書出版株式会社 Mitsumura Tosho Publishing Co., Ltd.
[代 表 者 ] 代表取締役社長 吉田直樹
[創 立 ] 1949(昭和24)年2月26日
[資 本 金 ] 3,000万円
[年 商 ] 82億1,553万円(2023年10月期)
[従 業 員 数 ] 230名(2024年4月現在)
[所在地/TEL] 東京都品川区上大崎 2-19-9 / 03-3493-2111(代表)
[U R L] https://www.mitsumura-tosho.co.jp/
[事 業 内 容 ] 小・中・高等学校用の検定教科書ならびに付帯する出版物の編集・発行
一般書籍・教育書等の編集・発行 学習用ソフトウェアの企画・制作
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