Hotels.com、中国人ミレニアル旅行者の最新トレンドをご紹介 ~中国ミレニアル世代が、最先端の海外旅行スタイルを牽引~
●日本がトップに舞戻る:中国人が訪れた国ランキングで再び1位に
●中国ミレニアル世代が旅行消費を牽引: 今年で7回目となるHotels.com™による調査「Chinese International Travel Monitor(以下CITM)」(注1)の結果、1990年代に生まれた中国のミレニアル世代は、かつてないほど多額のお金を海外旅行に使っていることが判明(昨年比で80%増)。
●旅行に求めるのはハラハラドキドキ感: 中国のミレニアル世代は、ハイテク機器を手に、エキゾチックな食べ物、冒険的なアクティビティ、現地ならではの体験を求めており、彼らの旅の志向はミレニアル世代より上の世代にも影響
●ライト、カメラ、パスポートは旅のマストアイテム: テレビ、映画、SNSが中国人旅行者の行動に大きな影響を与えている(62%)ことが判明
日本が再び中国のミレニアル世代のお気に入りの旅行先に
世界最大級の宿泊予約サイトHotels.com™の最新の調査CITMによると、2018年、日本が中国人旅行者にとって最も人気の旅行先、最も歓迎されたと感じた国に再び選ばれました(2017年は、香港とタイがそれぞれ第1位)。
中国人旅行者の39%が過去12ヶ月の間に日本を訪れており、特にミレニアル世代は、東京、大阪、京都といった主要都市ばかりでなく、現代美術館、映画のロケ地、そして野外音楽フェスティバルなどを求めて様々な都市を旅しています。例えば、アニメ映画史上最高の興行収益をあげた「君の名は。」の舞台となった飛騨高山は、中国のミレニアル世代の中で特に人気の旅行先です。このようなトレンドは、日本の芸術や文化が今まで旅行先として注目されていなかった地域に脚光を当てるきっかけとなりうることを示しています。
さらに、日本は中国人旅行者が最も多く写真や動画をSNS上でシェアする国であることもわかりました(17%)。特にWeChat(ウィーチャット)やWeibo(ウェイボー)など中国で人気のSNSは日本での旅行やショッピングの際に多く活用されているようです。SNS上に投稿された日本の食べ物、文化、地方の特産物、美しい景色などの投稿は、新規またはリピーターの中国人旅行者の双方にとって日本への旅行意欲を促進する原動力となっています。
日本の「おもてなし」の精神は、中国人旅行者を日本へ呼び込む大きなきっかけになったと言われていますが、それに加え、テクノロジー、中国語表記の普及、ホテルでのバイリンガルスタッフの増加、Alipay(アリペイ)、WeChatPay(ウィーチャットペイ)の導入なども日本が1位に返り咲いた要因であると考えられます。
中国人旅行者が過去12ヶ月の間に訪れた国ランキング
中国人が最も歓迎されたと感じた国ランキング
グローバルでのトレンド:中国人ミレニアル旅行者は、多額のお金を旅行に費やし、旅行の内容はより大胆に。そして、SNSに触発された旅行が主流になりつつある。
1990年代に生まれた中国のミレニアル世代は、今までの海外旅行の概念を変えつつあります。旅行に費やした費用は、昨年から80%も増加しました。SNSに影響を受けた最先端のトレンド体験、ハイテクな宿泊施設、その地域でしか食べられない地元のご馳走や現地でのユニークな体験などにお金を使っているようです。
世界的なポップカルチャーに影響を受け、中国人ミレニアル旅行者にとって、映画やテレビが旅行に出かける主な動機となっています(62%)。これらのメディアの影響により、中国人ミレニアル旅行者は、旅のスリルや充実したサービスを求め、アジアを超えた遠くの国々に行く傾向が強まっています。
旅行先に関するSNS上のシェアやセルフィー(自撮り)が、2017年の中国人ミレニアル旅行者の大きなトレンドでした。63%の人が「いいね」を増やすことやSNS上で自分の存在をアピールすることを目的として、インカメラを使った写真を使用していました。旅行の際にハイテク機器を持ち歩くことに魅力を感じるのはなぜかという問いには、15%の中国人ミレニアル旅行者が、社会での存在感を向上できるからと回答しました。
Hotels.com日本代表の井尻岳人は以下のように述べています。「CITMのレポートは、ミレニアル世代がSNS上のトレンドの牽引役である一方で、それ以外の世代もSNSに夢中になっていることを明らかにしました。中国人旅行者全体の52%がニュースフィードからの影響を受けています。また旅行に関する決定や行動に際しては、ミレニアル世代よりも上の世代の3分の1がデジタル世代である子どもたちの影響を受けていると回答しています」
中国ミレニアル世代は、怖いもの好き、かつパーティー・ファースト、旅の計画は二の次
贅沢なくつろぎとちょっと羽目を外してみたいとの思いからか、3分の1を超える中国人旅行者がマカオ、バンコク、アムステルダム、ラスベガスのような華やかな大人の社交場の雰囲気に惹かれると回答しました。その一方で、行き当たりばったりの旅のノウハウを心得ているミレニアル世代は、以前より短時間でプランを立て、世界の野外音楽フェスに繰り出すようになっており、ハイシーズンを避けた旅行先として新たなトレンドとなっています。みなさんもお花の冠とグリッターを手に、野外音楽フェスに出かけてみませんか?
また、中国のミレニアル世代の間では、不気味な恐怖スポットが最近のトレンドとなっており、約半数の回答者が、トルクメニスタンの地獄門を見に行きたいと答え、また3分の1以上がパリのカタコンベを巡ってみたいと答えました。
このように中国のミレニアル世代は不気味な恐怖スポットに大きな興味を抱いていますが、驚くことに、彼らより上の世代よりも迷信を深く信じているという結果が出ました。40%の中国人ミレニアル世代は、ベッドの反対側に鏡がある部屋には泊まりたくないと回答し(親世代では35%)、41%が廊下の1番奥の部屋には泊まりたくないと回答しました(親世代では35%)。さらに、20%の中国人ミレニアル世代は、4階や7階にはあまり泊まりたくないと回答しました(親世代では12%)。
とにかく現地のものが好き
最先端の旅行にはユニークな宿泊施設が不可欠です。過半数の旅行者は、一風変わった宿泊施設に泊まることは重要であると答え、そのような旅行者は、星付きのホテルよりも、少し変わった宿泊施設や地元のテイストを強く打ち出した独立系ホテルを選択しています(55%)。33%の旅行者はブティックホテルを予約し、23%は環境に優しいホテルを、21%は最先端のテクノロジーを有するホテルを予約しました。
現地でしかできない体験を求めている中国人旅行者は、特に食にお金を使っているようです。たとえば、その地域独特の特産料理を味わう(69%)、現地でしか手に入れられないアイテムを求めて街を探し回る (43%)といった項目は、高級品を買う(38%)といった項目を上回りました。
また、中国人ミレニアル世代は、デジタル機器を効率良く使用し、時間を無駄にしません。あちこちを飛び回るミレニアル世代にとってインターネットの接続は非常に重要です。コワーキングスペース(39%)、音声作動技術 (38%)、VR技術を使った予約(38%)、ロボットによるカスタマーサービス(32%)、モバイル機器による部屋へのアクセス(31%)、ソーシャルメディアのライブ配信用ラウンジ (26%)などが宿泊施設の設備として求められています。
アクティブな中国人旅行者は、宿泊業界にとって大きなチャンス
世界中を旅行するようになった中国人旅行者たちですが、アジア人気は依然として高いままです。日本を初めとし、最も歓迎されたと感じた国ランキングの上位10カ国のうち6カ国がアジアの国でした。
しかし、これはアジアの国々で中国人旅行客へのサービスに改善の余地がないということではありません。WeChat(ウィーチャット)によるQRコードのスキャン、モバイル機器による決済ができるようになることは中国人旅行者に対するサービス分野において、特にまだ改善の余地がある分野です。3分の1の中国人旅行者は予約方法があまり満足のいくものではなかったと回答し、また、現地で交通手段を手配する際に、中国語を話すことができるガイドやホテルスタッフの配備の充実などが改善すべき点として挙げられます。
Hotels.com 代表取締役社長ヨハン・スヴァンストロームは次のように述べています。「どんな旅行者も初めて訪れる国で歓迎されたいと思います。それは他の人とつながりたいという感情を持った人間として、ごく自然なことです。馴染みのない環境におかれた場合、そう感じるのはなおさらです。CITMの調査によると、中国人旅行者は、ショップ店員に中国語を話せる人がいたり、中国のモバイル決済が使えたり、中国語の標識がある場所でより快適に旅行ができ、歓迎されていると感じることがわかりました。宿泊事業者は、最先端かつエネルギッシュな中国人旅行者の新たな波に大きな期待をいだいており、好奇心の強い中国人旅行者の要望に応えることで、大きなビジネスチャンスをものにしようとしています。中国人旅行者の未来は楽しみと自由に満ち溢れており、Hotels.comは、この波に乗るのが待ちきれません!」
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レポートの全文は、http://www.citmhotels.com/?rffrid=seo.hcom.PR.JP.me.CITM.082018 をご参照ください。
注釈:
※1 本調査は、Hotels.comが行う7回目のChinese International Travel Monitor(CITM)です。CITMは、中国本土の旅行者が世界の旅行に与える影響を包括的に明らかにします。Hotels.comは、マーケット調査のリーディングカンパニーであるIpsosに依頼し、2018年5月に過去12カ月の間に海外を旅行した18-58歳の中国在住の3,047人に対しインタビューを行いました。コンピューターを使用したウェブアンケート技術を使い、様々な等級の都市でインタビューが行われました。 中国の都市は人口、経済の規模、政治的なランキングによりいくつかの等級に分けられています。1級都市には北京や上海が含まれており、2級都市には成都のような州の首都が、3級都市には珠海のような中堅クラスのサイズの都市が、4級都市には、それよりも小さな都市が含まれます。本調査では、51%の回答者が1級都市に居住し、33%が2級都市、16%が3級都市に居住していました。 旅行者には、お金の使い方、旅行の嗜好、予約方法、宿泊施設の選び方や将来の計画など、他にも多くの旅行に関する質問がなされました。 中国人旅行者の回答を分析する際に、調査者は、異なる世代間での選択や嗜好に関するインサイトを明らかにするため、1960年代、1970年代、1980年代、1990年代にそれぞれ生まれた人々を年代ごとに4つのカテゴリーに分類しました。本調査では、1980年代および1990年代に生まれた人々をミレニアル世代と定義しています。
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