東南アジア地域における細胞バンク事業の展開に向けたインドネシア最大級の複合企業体(コングロマリット)創業家ファミリーオフィスとの合弁契約締結に関するお知らせ

当社は、2025年7月15日開催の取締役会において、以下のとおり、インドネシア最大級の複合企業体(コングロマリット)シナルマスグループ創業家のファミリーオフィスであるBIG RAINBOW INVESTMENT PTE. LTD.(以下、同社)との間で、東南アジア地域における細胞バンク事業の展開を目的とした合弁契約を締結することを決議しましたので、お知らせいたします。
1.合弁契約締結の理由
当社は、1999年の設立以来26年にわたり周産期組織由来の細胞保管サービスを展開し、日本国内シェア約99%を有するリーディングカンパニーとして、これまでに培ってきた知見と事業基盤を活かし、成長著しい東南アジア市場への展開を目指しております。同地域では、年間の出生数が約1,000万人と、日本(約68万人)と比較しても極めて大きな潜在市場を有しています。中でもシンガポールでは2000年頃より民間のさい帯血バンク事業が開始されており、21年間の保管費用が約7,000シンガポールドルと日本より高額でありながらも、年間の出生数約30,000人に対して保管率は約20%、保管件数は約6,000件と、日本国内と同等以上の市場がすでに形成されています。さらに周辺国でも同事業への関心は高まっており、今が東南アジア地域への事業拡大の好機であると判断しております。当社はかねてより戦略的パートナーとの連携を検討し、長年にわたり良好な関係を築いてきたインドネシア最大級のコングロマリット「シナルマスグループ(Sinar Mas Group)」と、同地域における事業ビジョンや展開戦略、相互の補完性などについて協議を重ねてまいりました。
そしてこのたび、当該グループ創業家のファミリーオフィスである同社との間で合弁契約を締結し、当社が2024年11月に設立したシンガポール現地法人「STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.」を合弁会社として事業を推進する運びとなりました。本契約によりシンガポールだけでなく、インドネシアをはじめとする周辺国においても初期段階からの事業展開を視野に入れることが可能な体制となります。当社が日本で構築してきた輸送・保管のオペレーションや品質管理体制等のノウハウならびに信頼性の高い「日本ブランド」と、同社が有する現地リレーションを掛け合わせることで、東南アジア市場におけるプレゼンス強化と持続的な事業拡大を目指してまいります。
※シナルマスグループ(Sinar Mas Group)
1938年に設立されたインドネシア最大級のコングロマリットです。インドネシアに本拠を置き、製紙、農業、金融、不動産、通信、エネルギー、ヘルスケアの7分野にわたる事業を展開しており、グローバルなネットワークと影響力を有しています。
2.合弁契約の内容等
(1)合弁契約の内容
当社が2024年11月に100%子会社として設立した「STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.」に対し、共同で増資し(出資比率50:50)、同社を合弁会社化の上、東南アジア市場において細胞バンク事業を展開してまいります。
当該事業では、出産時に採取されるさい帯・さい帯血の保管サービスを主体としながら、将来的には現地医療機関との連携により、卵子保管サービスの提供や、その他関連する再生医療サービスへの展開も視野に入れております。
(2)合弁会社の概要

(1)名称 |
STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD. |
(2)所在地 |
1 ROBINSON ROAD #17-00 AIA TOWER SINGAPORE 048542 |
(3)代表者の役職・氏名 |
Managing Director 清水 崇文 |
(4)事業内容 |
東南アジア地域における細胞バンク事業 |
(5)資本金 (2025年7月1日現在) |
300,000SGD(34百万円:当社全額出資) ※増資予定額 ・当社:3,200,000SGD(367百万円) ・BIG RAINBOW INVESTMENT PTE. LTD.:3,500,000SGD(402百万円) 合計資本金7,000,000SGD(804百万円) |
(6)設立年月日 |
2024年11月19日 |
(7)決算期 |
12月31日 |
(8)純資産 (2024年12月31日現在) |
300,000SGD(34百万円) |
(9)総資産 (2024年12月31日現在) |
300,000SGD(34百万円) |
(10)出資比率 |
当社:50%、BIG RAINBOW INVESTMENT PTE. LTD.:50% |
※本資料においては1SGD=114.87円、1USD=147.02円(2025年7月14日時点、百万円未満切り捨て)で換算しています。
(3)合弁会社の業績の見通し
2025年度は、インフラ整備や体制構築を中心とした投資フェーズと位置づけており、将来的には、日本市場における事業規模と同程度のビジネス基盤の構築を目指し、段階的なサービス拡大および収益化を進めてまいります。なお、資本金のうち約4,000,000SGDはCPC建設などの設備投資資金、約3,000,000SGDを運転資金に充当する予定です。
3.合弁契約の相手先の概要

(1)名称 |
BIG RAINBOW INVESTMENT PTE. LTD. |
(2)所在地 |
8 Temasek Boulevard, #43-01, Suntec Tower Three, Singapore 038988 |
(3)代表者の役職・氏名 |
Director Ivena Widjaja |
(4)事業内容 |
投資事業(ファンドマネジメント業等) |
(5)資本金 |
5,010,001 USD(736百万円) |
(6)設立年月日 |
2019年3月8日 |
(7)大株主及び持株比率 |
BIG RAINBOW PTE. LTD. 100% |
(8)上場会社と当該会社との間の関係 |
資本関係:合弁会社への出資関係が生じます。 人的関係:合弁会社の取締役として、役員1名が就任します。 取引関係:本契約を通じて、出資および共同運営を行います。 関連当事者への該当状況:該当事項はありません。 |
※当該会社の最近3年間の連結経営成績及び連結財政状態の数値情報は入手しておりません。
4.日 程

(1)取締役会決議日 |
2025年7月15日 |
(2)契約締結日 |
2025年7月15日 |
(3)資本金払込日 |
2025年8月15日(予定) |
(4)事業開始日 |
2026年3月(予定) |
5.今後の見通し
本契約に関連する初期投資や体制構築費用等については、当社の2026年3月期の業績予想に既に織り込んでおり、本契約による業績予想の修正は予定しておりません。なお、STEMCELL INNOVATIONS PTE. LTD.は合弁契約後、当社の連結子会社となります。この連結の時期等、今後開示すべき重要な事項が生じた場合には、速やかにお知らせいたします。
以 上
■会社概要
株式会社ステムセル研究所は「あたらしい命に、あたらしい医療の選択肢を。」をコーポレートスローガンに、産婦人科施設との強固なネットワークを活用し、再生医療・細胞治療を目的とした「さい帯」や「さい帯血」等の周産期組織由来の細胞バンク事業及びそれらの細胞等を利用した新たな治療法、製品の開発を行っております。そして、この事業基盤をベースとして再生医療やフェムテック等関連する領域での事業開発及び投資等によるサスティナブルな成長と社会への貢献を目指しております。
設立年月日 : 1999年8月5日(東証グロース上場:7096)
資本金 : 7億480万円
代表取締役社長 : 清水 崇文(しみず たかふみ)
本社 : 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-21-19 東急虎ノ門ビル2階
TEL/ホームページ : 03-6811-3230 / https://www.stemcell.co.jp/corporate/
グループ会社 : 株式会社日本トリム(東証プライム上場:6788)
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