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株式会社西東社
会社概要

【対談:国立科学博物館・國府方吾郎×作家・山下美樹】 10万部突破の科学絵本『かがくのお話25』と『いきもののお話25』 大人気のひみつとは?

株式会社西東社

出版物の制作販売を行う株式会社西東社(東京都文京区、代表取締役:若松和紀)が発刊する、3才から小学校低学年のお子さんに向けた科学絵本シリーズ『ぐんぐん 頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』と『ぐんぐん 頭のよい子に育つよみきかせ いきもののお話25』の累計発行部数が2021年3月に10万部を突破しました。
とくにクリスマスや入園入学シーズン、夏休みに飛ぶように売れるという本シリーズ。
その魅力を、シリーズの監修をつとめる国立科学博物館の植物分類学研究者・國府方吾郎先生と、シリーズのお話をすべて執筆している作家の山下美樹さんに語っていただきました。

  • 左:『ぐんぐん 頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』 右:『ぐんぐん 頭のよい子に育つよみきかせ いきもののお話25』 ともに 国立科学博物館・監修/山下美樹・作/定価:各1,500円+税 


山下美樹さん(以下、山下) 「10万部突破だそうです」 

國府方吾郎先生(以下、國府方) 「すごいですね」 

山下 「本当にびっくりです。これだけみなさんに支持いただけた理由というか、このシリーズのよさについて、先生はいかがお考えでしょうか」 

國府方 「やはり、絵本のかたちをとってフレンドリーに仕上げたのが人気のひみつかなと思います。いきものだけでなく非生物も擬人化してあったりして、親しみやすくて、表現もわかりやすいです。私も、おとなですが、お話を読んでいて本当におもしろかった」 

山下 「小学生向けの科学の本はよくあって、私も何冊か書いておりますけれど、このシリーズはおもに未就学のお子さんを対象にした本です。そこがまず、今までほとんどなかったですよね。未就学のお子さんが遊びの延長で科学に親しめるよう、科学のトピックをすべてフィクションの物語にしていて、お勉強っぽさがない。自然に科学に興味がもてる。ハードルが高くない。そしてなにより、科博(=国立科学博物館の略称)の先生方に監修いただいたことが大きいかと」 

  • さまざまな科学トピックを、フィクションの物語にして見せるのが本シリーズの特長。 


國府方 「科学者の立場から言わせていただくと、このフィクション仕立てが、すごく新鮮でした。こんな風な科学の伝え方があるんだなと思いました。トピックとストーリーの組み合わせがいいんです。私が監修を担当したものだと、『いきもののお話25』の「むしたちの きもだめし」がとくに好きですね。食虫植物のお話なんですが、虫たちが植物園にきもだめしに行くという設定がまずおもしろくて感心しました。「いたずら あきかぜと タネの たび」もいいですね。種子の散布様式の多様性を、秋風のいたずらをきっかけに次々と連鎖的に種子散布が起こるという流れで、ひとつの物語のなかでうまく紹介してあって驚きました。それから、自分の担当外ですが『かがくのお話25』の「うんちくんの ぼうけん」もすばらしい。うんちくんがトイレにぽちゃんと落ちてからのロードムービー的な冒険話。こういう、トピックとストーリーの組み合わせってどうやって思いついていらっしゃるんですか?」 

  • 「むしたちの きもだめし」。このあと起こるキョウフを知らず、食虫植物の上であそぶ虫たちのシーン。 


山下 「パッと思いつくんです。うーんと時間をかけることもありますが、最初にパッと思いついたものがいいお話になることが多いです」 

國府方 「なるほど…すごい。さきほどの「むしたちの きもだめし」の話にちょっと戻りますが、食虫植物ってまだまだナゾだらけで、おとなの方でも知らないことが多いんですね。例えば、食虫植物はどれも匂いで虫を誘引するとかんちがいされている方が多い。このシリーズは、物語ページのあとにトピックを深堀りするための図解ページがありますが、この図解ページに食虫植物の最新の知見をかなり盛り込めたことが、自分にとっても印象的で嬉しいことでした。物語のおもしろさと、アカデミックなおもしろさ、両方があるのもこの2冊の魅力ですね」

  •  物語を楽しんだあと、図解ページでさらに深く学ぶしくみ。「やってみよう!」のコーナーもある。 


山下 「おっしゃるとおりだと思います。読む楽しさと知る楽しさ、両方を味わってほしいですね。ちなみに私が好きなお話を選べと言われれば、『いきもののお話25』の「イカ・タコ プロレス」でしょうか。イカとタコが、海中でそれぞれの特徴をつかってプロレスをするというお話です。動きがすばやいイカに、タコがステルス機能をつかった作戦で対抗したりして。思った以上にノリがよくておもしろいお話になった!という手ごたえがありました」 

國府方 「私も好きなお話です。イカとタコの墨の性質のちがい、イカはかたまりでタコは煙幕というやつ、こういう、おとなも知って楽しい科学トリビアみたいなものがこの2冊にはたくさん出てきますね。生物だけでなく、地学や宇宙などさまざまな分野にまたがる山下さんの知識の広さと深さに感服いたします」 

  • 「イカ・タコ プロレス」。プロレス実況者になったつもりで読むと楽しい。 

山下 「いえいえ…とんでもない。いちばん好きな分野は星なんです。幼稚園のときに渋谷のプラネタリウムに連れて行ってもらったのがきっかけでした。科博さんにも幼稚園のころから通っていて、鉱物や恐竜も好きになりました。科学への興味も、文章を書くことへの興味も子どものころからあって、それが両方あわさって今に至っています。先生はいかがですか、どのようなきっかけで植物研究の道に入られたんでしょう」 

國府方 「ある日突然、瞬間的に科学のおもしろさを知った、というものではないですね。『かがくのお話25』の「はじめに」でも書かせていただいたんですが、私は沖縄の石垣島で育ちました。そこで、いろんなものに疑問をもって育ったんですね。なんでセンダンの木にセミが多く集まるのだろうとか、ホタルはなんのために光るのだろうとか。最初はじつは動物に興味があったんですが、大学で興味が植物に移った。とにかくその子どものころからの、なぜ、なんで、という探求心が今につながっています」 

山下 「石垣島だと、ヤエヤマヒメボタルが有名ですね」 

國府方 「そうです、そうです。「はじめに」にも書かせていただきましたが、探求心こそが科学研究の原動力なんですね。この本を読んでくれるお子さんには、いつも身のまわりのものに疑問をもって、なぜだろうと考えてほしいなと思います。疑問をもつという体質を形作るのに、この本は役立ちます。もちろん、本のなかには答えが書かれているのですが、この本を読むことで、自分が出会ったほかのものに対しても「じゃあ、これはなんでなんだろう」と疑問をもてるようになる。なぜだろうと思った時点で、それはすでに科学なんです」 

山下 「身近にあるなぜ? が、科学の入り口ですよね。子どものときに出会った「興味のタネ」は一生の友になる可能性を秘めていると、先生のお話を伺っても、自分自身をふりかえっても思います。この本は、親御さんにとって、お子さんの興味を知るきっかけにもなるのではないでしょうか。この本のなかにお子さんの興味のタネを見つけたら、できたらこの本だけで終わらず、同じ分野のほかの本を読んだり、科博さんに足を運んでみたりしてほしいですね」 

國府方 「おっしゃるとおりです。ぜひ科博にいらしていただきたいです。コロナ禍で入場制限をしていますし、遠方の方にはなかなか足を運んでいただきづらい状況とは思いますが、科博では「おうちで体験! かはくVR」という、家にいながらにして科博の常設展を見られるオンラインコンテンツを作ったんです。自分で操作して、自分が見たい展示を見ることができます。無料です。そういったツールもぜひ活用いただきたいと思います」 

 

  • 2020年4月に公開され、大人気を博している「かはくVR」。 

山下 「そういえば、2021年夏の科博さんの特別展のテーマは「植物」ですね」 

國府方 「はい、私が担当しております。まさに今、準備でおしりに火がついているところで…笑。やっぱり植物のなかでは食虫植物が人気で、食虫植物でひとつのコーナーがあります。ぜひ、足を運べる方には、足を運んでいただきたいですね」 

山下 「『かがくのお話25』や『いきもののお話25』で植物に興味をもったお子さんにとって、こんないい機会はないですね。私もぜひ伺いたいです。本日はありがとうございました」 

國府方 「こちらこそ、ありがとうございました」 

 
■プロフィール 
國府方吾郎(こくぶがた ごろう) 
国立科学博物館 植物研究部 多様性解析・保全グループ研究主幹。琉球大学理学部生物学科卒業、広島大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。国立科学博物館・監修の『かがくのお話25』『いきもののお話25』では、植物のトピックの監修をつとめる。 


山下美樹(やました みき) 
NTT勤務を経てIT・天文宇宙ライターに。そのかたわら岡信子氏、小沢正氏に師事し童話作家の道へ。幼年童話と科学読み物を中心に執筆している。日本児童文芸家協会会員。『かがくのお話25』『いきもののお話25』のすべてのお話を考案・執筆。 


<リンク> 
おうちで体験!かはくVR https://www.kahaku.go.jp/VR/ 
特別展「植物 地球を支える仲間たち」公式サイト https://plants.exhibit.jp/ 

【本書概要】 
■『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ いきもののお話25』 
■監修者・著者: 国立科学博物館 監修  山下美樹 著 
■発行元: 西東社 
■価格: 各1500円(税抜) 
■判型・ページ数: A5判・264  

■会社概要 
商号   : 株式会社西東社 
代表者  : 代表取締役 若松和紀 
所在地  : 〒113-0034 東京都文京区湯島2-3-13 
事業内容 : 書籍、小冊子、電子出版物などの制作・販売 
URL   : http://www.seitosha.co.jp/ 

■本件に関するお問い合わせ先 
企業名:株式会社西東社 担当者名:柘植 TEL:03-5800-3120 Email:media@seitosha.co.jp 
 

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URL
https://www.seitosha.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都文京区湯島2−3−13
電話番号
03-5800-3120
代表者名
若松和紀
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1932年12月
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