日本生協連と日本被団協 核兵器廃絶に向けた協働の歴史

12月10日のノーベル平和賞授賞式には日本生協連常務理事 二村 睦子も出席

日本生活協同組合連合会

 「平和とよりよい生活のために」―日本生活協同組合連合会(略称:日本生協連、代表理事会長:土屋 敏夫)は設立にあたって“協同組合は平和なくしては存立できない”との思いでこの理念を掲げ、核兵器廃絶に向けた活動に力を入れてきました。なかでも、日本原水爆被害者団体協議会(略称:日本被団協)とは、被爆者援護法制定運動やNPT再検討会議への合同代表団派遣の取り組みなど、長年にわたり協働してきました。本ニュースレターでは、その取り組みの一部をご紹介します。
  • 1980年代

協働のはじまり
国連軍縮特別総会(SSD)に、日本生協連が日本被団協などとともに参加。1984年には、日本被団協が「原爆被害者の基本要求」をまとめ、被爆者援護法の制定を求めて運動し、生協も署名活動への協力などでこの運動を支援。


  • 1990年代

「原爆と人間」パネルセットを世界へ
1997年から日本被団協が制作した「原爆と人間」パネルセットを生協のネットワークを通じて世界に送る運動を開始し、3カ年で世界130カ所あまりに送る。



  • 2005

NPT再検討会議へ合同代表団を派遣
2005年のNPT(核兵器不拡散条約)再検討会議※に、日本被団協と生協の合同代表団を派遣し、現地で共に活動を展開。
※核不拡散条約の履行状況を検証するため、ニューヨークの国連本部で5年ごとに開催される。


  • 2010

核兵器廃絶への願いを発信
2010年にはNPT再検討会議に生協代表団を派遣。
全会一致で最終文書が採択されたことを受け、共同談話を発信。※ 
※2010年6月17日発表:2010年NPT再検討会議結果に対する共同談話 ~新たな第一歩を歓迎(https://jccu.coop/info/suggestion/2010/20100617.html


  • 2015~2016

共同でパレードに参加 ヒバクシャ国際署名
2015年NPT再検討会議には全国45生協・91人からなる生協代表団を派遣し、非政府組織(NGO)の共同行動集会と、国連本部までのパレードに参加。現地では日本被団協が派遣する48人と共に行動し、世界に向けて被爆の実相や、核兵器廃絶に向けた願いを発信。※
※2015年4月28日発表:NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議 生協代表団がパレードに参加しました(https://jccu.coop/info/announcement/2015/20150428.html


2016年には被団協を中心とするネットワークによりはじまった「ヒバクシャ国際署名」に協力。2020年末までに、国内外で集まった1370万2345人分の署名のうち286万2,297人分が生協を通して集められた。 

 

  • 2022

高齢化などに伴い被爆者の参加が徐々に難しくなるなか、2022年のNPT再検討会議に日本被団協との合同代表団を再び派遣。被爆者が行う証言活動や各国政府への要請行動などを精力的におこなう。※
※2022年8月23日発表:NPT(核兵器不拡散条約)再検討会議に合わせニューヨークの国連本部ロビーで原爆展を開催しました(https://jccu.coop/info/announcement/2022/20220823_01.html


日本被団協のノーベル平和賞受賞にあたって
 日本生協連は、2024年10月の日本被団協 ノーベル平和賞受賞にあたり、以下の通り談話を発表しました。


 また、12月10日にノルウェーで行われる授賞式には日本生協連 常務理事の二村も出席します。

 私たち生活協同組合は、日本被団協のノーベル平和賞の受賞に、心からお祝いを申し上げます。

被爆者の皆様の、筆舌に尽くしがたい被爆体験を継承する活動、日本国内また国連や世界各地での地道な活動にあらためて心からの敬意を表します。 この度の日本被団協のノーベル平和賞受賞は私たちにとっても、嬉しい出来事であるとともに、被爆者の皆様と私たちが掲げてきた願いに対し、今日の国際社会が危機的な状況であることを強く感じるものでもあります。
あらためて世界の指導者に対し、核兵器廃絶と世界各地での戦闘行為の即刻停止を強く呼びかけます。(一部抜粋)※
※2024年10月11日発表:日本被団協のノーベル平和賞受賞にあたって談話を発表(https://jccu.coop/info/newsrelease/2024/20241011_02.html



 今後も日本生協連・各会員生協の平和の取り組みについて、発信していきます。



【バックナンバー】

日本生協連 平和の活動 vol.0 ~「非力であっても無力ではない」―戦後80年と生協がつくる平和~

https://jccu.coop/info/up_item/announcement_20240206_02_02.pdf


日本生協連 平和の活動 vol.1 ~「ビキニ事件」をきっかけにまき起こった原水爆禁止署名運動。そのなかで生協が果たした役割と「第五福竜丸エンジン保存運動」~

https://jccu.coop/info/up_item/annoucement_20240228_01_01.pdf


日本生協連 平和の活動 vol.2~毎年春に開催「ピースアクション in オキナワ」全国から沖縄に生協組合員が集い、沖縄戦や基地について考える3日間~

https://jccu.coop/info/up_item/annoucement_20240419_02_03.pdf


日本生協連 平和の活動 vol.3~ピースアクションinヒロシマ・ナガサキが開催されるまで~原爆の日を前に、全国から生協組合員3,000人が被爆地に集まるのはなぜ?

https://jccu.coop/info/up_item/annoucement_20240419_02_03.pdf


日本生協連 平和の活動 vol.4~ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ開催報告~全国から生協組合員3,400名が集い、平和について考え・伝える

https://jccu.coop/info/up_item/announcement_20240912_02_02.pdf


【プロフィール】

日本生活協同組合連合会
常務理事 運営・組織担当
二村 睦子(ふたむら ちかこ)

岐阜県出身。1991年日本生協連入協。環境事業推進部長等を経て、2015年平和活動等を所管する組合員活動部長に着任。長年にわたり、核兵器廃絶に向けた生協の取り組みに携わる。


【日本被団協から生協へのメッセージ】

日本原水爆被害者団体協議会
事務局次長
濱住 治郎(はますみ じろう)

コメント
被団協が結成されて68年経過しますが、この間生協の皆さまのご支援・ご協力に心から感謝申し上げます。来年は被爆80年を迎えます。被爆80年に向けていろいろな課題を抱えていますが、皆さまとともに一緒に頑張っていきたいと思います。

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会社概要

日本生活協同組合連合会

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URL
https://jccu.coop/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都渋谷区渋谷3-29-8 コーププラザ
電話番号
-
代表者名
土屋敏夫
上場
未上場
資本金
-
設立
1951年03月