同性婚実現に向けアクションを拡大!過去最高27万人が集う東京レインボープライド2024にて結婚の平等を市民とともに発信
~ARカメラの活用や国会議員への手紙も募集~
結婚の平等(同性婚の法制化)実現を目指す公益社団法人Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に(以下、マリフォー)は、2024年4月20日(土)・21日(日)の2日間にわたって代々木公園で開催された、日本最大級のLGBTQ+関連イベント「東京レインボープライド2024」(以下、TRP2024)に出展。さまざまなコラボ企画を実施いたしました。
ブースでは、同性婚へ賛同する選挙候補者を可視化するARカメラ体験スペースの設置や、国会議員あてに同性婚の法制化を求めるメッセージをつづって届けるコーナーを設け、約330枚の手紙を集めたほか、パレードでは「結婚の自由をすべての人に」訴訟の控訴人・弁護団や、全国の支援者・当事者、賛同企業担当者など、約250名がチーム一丸となって行進しました。
■結婚の自由をすべての人に。同性婚の法制化に向けた歩み。
日本で初めてプライドパレードが開催されてから30周年を迎えた今年、TRP2024では、マリフォーとのコラボ企画として、ブースでの多様なコンテンツ展開、先頭ポジションでのパレード出走、プライドステージでの同性婚に関するシンポジウム企画(*)など、さまざまなコラボ企画を実施いたしました。
*シンポジウムはこの4月19日(金)に開催予定でしたが、強風により中止
全60梯団・約15,000人が参加した4月21日(日)のプライドパレードにて、マリフォーは先頭から2番目に出走。先導車両には、TRP2024アンバサダーでアーティストの與真司郎さん(AAA)、俳優の篠井英介 さん、「結婚の自由をすべての人に」東京第二次訴訟控訴人の藤井美由紀さん・福田理恵さんカップルが乗車し、DJ Mizukiさんが鳴らすプライドアンセムとともに約250名の梯団をリードしました。「結婚の平等にYES!」といった同性婚の法制化を訴えるスローガンやメッセージボード・レインボーフラッグなどを掲げ、沿道の人々と「ハッピープライド!」と声をかけあいながら行進し、“性”と“生”の多様性をともに祝福しました。
パレードには「結婚の自由をすべての人に」訴訟をたたかう控訴人・弁護団や、全国から集まった支援者・当事者団体のメンバー、賛同企業担当者らが参加しましたが、訴訟で唯一“合憲”とされた関西訴訟の控訴人・川田有希さんと田中昭全さんは、下記のように訴えました。
●田中昭全氏・川田有希氏 コメント(一部抜粋・要約)
「世論が変わっているのをひしひしと感じています。しかし、同性カップルの高齢化が進んでいることや、道半ばで他界する原告もいる状況を鑑みても、最高裁の結論を待っていたのでは遅すぎます。同性どうしでも結婚できる社会のほうが幸せな人が増えます。社会の幸福度を上げるために存在するのが政治のはずなのに“(同性婚を認めると)社会が変わってしまう”という国家首長の発言自体がおかしい。
国が動き出さないと自治体の対応が定まりませんし、ときには涙ながらに対応される市役所職員もいます。学校においても、遅まきながら今年から教科書にLGBTQ+に関するトピックの記載が増えたと感じていますが、教え方がわからずに困る先生方も多くいます。
カミングアウトしたくても、地方ではまだまだできない状況です。だからこそ、東京からパレードを通じて発信する意味があるし、どこの地域でも各々の意思でカミングアウトできるような環境づくりをしていきたい。そして今後も、社会をよりよい方向へ変えていくためにあるはずの政治へと強く働きかけていきたいです」
■ARカメラの活用や国会議員への手紙を通じて同性婚の早期実現を目指す
ブースでは、「結婚の自由をすべての人に」訴訟をめぐる全国の裁判状況の最新情報をまとめて掲示。当事者・支援者はもちろん、高校生・高齢者・TRP2024出展企業担当者など、実に幅広い来場者が訪れました。3月14日(木)に言い渡された北海道訴訟 札幌高裁・東京第二次訴訟 東京地裁による“W違憲判決”についてや、マリフォーの活動について、すでに認知されている方も多く、メンバー一同、同性婚に関する関心がますます高まっていることを実感しました。
また、立法府である国会議員に対して同性婚の法制化を直筆のメッセージで訴えるコーナーを設置。国内外から集まった多くの来場者が想いをつづり、2日間で約330枚の手紙をお預かりしました。手紙は、マリフォーが責任を持って各国会議員へ届けます。
さらに、選挙ポスターにスマートフォンをかざすだけで、同性婚の法制化に賛成している候補者をひと目で見分けることができるARカメラ「PRIDE VISION(プライドビジョン)」の先行体験コーナーを設置。一般来場者だけでなく国会議員にも体験いただき、4月28日(日)に投開票が行われた衆議院議員補欠選挙 東京15区にて実装されました。今後も引き続き広範囲の選挙区での実用化を目指してまいります。
■経済界からの賛同へ、経営者ネットワークで共同代表・寺原が登壇。
パレード開催日の4月21日(日)には、企業経営者のアライ(LGBTQ+の理解者・支援者/Ally 同盟・同胞・仲間という意味)の輪を広げ、ポジティブなメッセージ発信を進めていくために立ち上がったネットワーク「Pride 1000」初となる交流会が開催。マリフォーの共同代表・寺原真希子弁護士が出席しました。経済同友会・代表幹事でありサントリーホールディングス代表の新浪剛史氏を含めた、約60名の経営者や企業・経済団体のダイバーシティ担当者を前に、同性婚をめぐる訴訟の状況や世論の変化、企業の役割について話しました。交流会では、DE&Iの推進と、同性婚の法制化を含む社会の変革に向けて参加者一同で志をひとつにしました。
●マリフォー共同代表・寺原コメント「結婚の平等実現に向けた歩みと社会の変化」
「結婚の平等に賛同する企業・団体を可視化するキャンペーン「Business for Marriage Equality」を立ち上げたのは2020年11月でした。当初、賛同企業の割合としては外資系が多い傾向がありましたが、現在では日系企業も含めて大幅に増加しており、これから賛同表明に向けて動いている企業も多くあります。
今回「Pride1000」初の交流会が開催されましたが、企業には多くのステークホルダーがいます。海外でも企業が賛同を表明することで結婚の平等の実現を後押しした事例があるように、日本でも、裁判所・国会・世論に対して影響を与えうる経済界からのアクションは必須であり、ともに行動していきたいと考えています」
TRP2024の延べ動員数は約270,000人と過去最高となりました(※)。マリフォーも、未来に向けたアクションへの歩みを止めず、結婚の平等(同性婚の法制化)実現に向けて、当事者の声を政府・国会議員そして社会全体へ届けていきます。
※東京レインボープライド2024 イベントレポート
https://tokyorainbowpride.com/news/notice/43909/
■Marriage For All Japan(マリフォー)について
性のあり方に関わらず、誰もが結婚するかしないかを自由に選択できる社会の実現を目指して活動しています。2019年2月提起の「結婚の自由をすべての人に」訴訟の弁護団に所属する弁護士の一部と、社会課題の解決に取り組む様々な専門家等のプロフェッショナルによって、結婚の平等(同性婚の法制化)を実現させるために設立されました。
「2人で一生をともに生きていきたい」と考えたとき、カップル双方が結婚したいと望めば結婚することができ、また、結婚という形をとらないことを望むならば結婚を強制されないということ。それが「結婚の自由」です。
「Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に」という法人名は、そのような結婚の自由(結婚という選択肢)が、異性カップルであるか同性カップルであるかにかかわらず、平等に用意されるべきであるという思いを表したものです。私たちは、この「結婚の自由をすべての人に」訴訟をPRという形でサポートするほか、イベントやセミナー・メディア出演・調査研究・ロビイングなどを通じて、結婚の平等(同性婚の法制化)の実現を目指します。
・名称:公益社団法人 Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に
・設立:2019年1月
・代表理事:寺原真希子・三輪晃義
・理事:上杉崇子・加藤丈晴・前田信・松中権・柳沢正和
・公式ホームページ:https://www.marriageforall.jp/
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