シングルマザーを優先採用する「リモートワーク雇用制度」利用職員が50名を突破 ~インターネットを活用し、子育てとフルタイム勤務を両立。プロジェクトリーダーやメンター業務などで活躍中~
N高グループを運営する学校法人角川ドワンゴ学園では、2019年より「リモートワーク雇用制度」を導入し、シングルマザーを中心に個々の事情で通勤・移動を伴うフルタイム勤務に困難を抱える方を優先的に採用しており、2024年11月、本制度を利用する職員数が50名(※)を超えました。
※本制度利用後、正社員に転換した職員を含む
■ リモートワーク雇用制度 導入の背景
N高グループでは、「ネットの高校」としてICTツールやインターネットを活用した教育・学校運営を行っていることから、コロナ禍以前のN高開校当初(2016年)より、教職員や学校運営に携わる職員も居住地を問わず、リモートワークで働ける環境づくりを推進してきました。
また、社会的な背景として、文部科学省が2017年に「学校における働き方改革に係る緊急提言」を発表し、2019年1月には「学校における働き方改革推進本部」を設置して、教員業務の負担軽減策の検討・改善に取り組むなど、社会課題として教員の働き方改革が進められてきました。
そうした背景がある中で、2019年2月、当学園では教員の働き方改革を推進する一環で、これまで培ってきたインターネットを使った働き方のノウハウを生かした『リモートワーク雇用制度』を導入しました。
■ リモートワーク雇用制度の目的・概要
当学園の雇用制度では、リモートワーカーの採用はさまざまな事情で出勤して働くことが困難な方を対象とし、主に18歳以下の子どもを扶養するシングルマザーを優先的に採用してきました。勤務時間中、育児にあわせて業務を途中で抜けて戻ってくるという働き方が可能で、家庭と仕事の両立のためにフルタイム社員としての就業が難しいという課題があったシングルマザーの方でも、フルタイムで働ける環境づくりを実現しています。
業務内容については、文部科学省が提示した教員の負担軽減が可能な業務の中から、担任連絡補助、学習計画作成補助、学習システム設定・利用説明補助などの業務をリモートワーカーに割り当て、教員とリモートワーカーがチームを組んで業務を進めることで、教員の負担軽減と生徒のフォロー体制強化を図る目的で実施しています。
■ リモートワーカーへの就労サポートの内容、成果
リモートワーカーの就労にあたっては、子育てなど個々の事情とフルタイム勤務の両立が課題になることから、本制度導入後は、両立をサポートする仕組みづくり、リモートでの勤怠管理のノウハウづくりに努めてきました。
<個々の事情と仕事の両立をサポートする制度例>
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有給休暇10日を入職日に付与
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中抜け補填制度
業務時間中に子どもの送迎、通院などが必要な場合、中抜けが可能。
中抜け分の補填方法も各自の都合に合わせて選択可能。
・当日の18時~22時の時間帯で補填
・翌日以降、月内の平日18時~22時の時間帯で補填
※複数日に時間を分散して補填することも可能
こうしてリモートワーカーが働ける環境づくりを行ってきた結果、現在、リモートワーカー職員数が50名(※)を超えました。
※本制度利用後、正社員に転換した職員を含む
さまざまな職務経験・スキルを持つリモートワーカーも多く、本制度を利用しながら個々に業務を組み立ててパフォーマンスを発揮できる職員もいることから、現在は教員とリモートワーカーのチーム形態に限らず、各部署でスキルを生かして教職員の業務効率化、生徒のフォロー体制強化につながる業務を担当しています。プロジェクトリーダーとして部署・業務の中心となって活動する職員や、メンターとして活躍する職員もいます。
生徒数が3万名を超える当学園では、教務面に限らず、業務効率化や負担軽減が必要な場面が増えており、リモートワーカーが活躍する場も広がっています。有効的に時間を確保して当学園の「教員免許取得制度」を利用し、実際に教員免許を取得したリモートワーカーもいます。
当学園は、居住地や個々の事情など、勤務形態の制約にとらわれずインターネットを活用し多様な人材が能力を発揮していけるよう、これからもリモートワーク雇用の実績づくりを進めてまいります。
■ 「リモートワーク雇用制度」職員概要
【雇用形態】契約社員
【業務内容】担任補助業務、教務事務補助業務
【休日】土・日・祝日
【月額給与】27万3,400円(賞与なし、手当込み)
【勤務時間】9:30~18:30
【休日】土・日・祝日
【休暇】夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、慶弔休暇、育児休業、介護休業
【社会保険・福利厚生】社会保険完備、健康診断、休日勤務手当、振替休日制度、育児手当(条件あり)
【教員免許状取得支援】150,000円/年 ※最大4年まで支給
■募集要項
https://open.talentio.com/r/1/c/nnn-ac/pages/84922
■制度活用職員の事例
https://nnn.ed.jp/recruit/our-people/talks/singleparent-1/
<参考>2019年2月 リモートワーク雇用制度導入に関するプレスリリース
https://nnn.ed.jp/news/blog/archives/7070/
◆学校法人角川ドワンゴ学園 N高等学校・S高等学校・R高等学校について◆
<N高等学校 本校:沖縄県うるま市、校長:奥平博一/S高等学校 本校:茨城県つくば市、校長:吉井直子/R高等学校(2025年4月開校準備中) 本校:群馬県桐生市、校長:奥平博一>
N高グループはインターネットと通信制高校の制度を活用した “ネットの高校”で、現在の生徒数は両校合わせて30,648名(2024年9月末時点)。「IT×グローバル社会を生き抜く“総合力”を身につける多様なスキルと多様な体験」を掲げ、今のネット社会に合った新しい教育を実践しています。授業やレポート提出をネットで行うことで自分のペースで学べる高校卒業資格のための必修授業の他に、大学受験やプログラミング、小説、ゲーム、ファッション、料理、美容など多彩なネットでの課外授業や、全国各地で行う職業体験により、社会で役立つスキルや経験も高校時代に身につけられるカリキュラムが特徴です。ネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコース、個別指導コースの5つのコースから選択できます。また、日々の学習は映像学習だけでなく、バーチャル技術を活用した体験型の学びを行うこともできます。
2016年のN高等学校開校後、2021年に2校目となるS高等学校を開校し、2025年4月に3校目となるR高等学校を開校準備中です。
Webサイト:https://nnn.ed.jp/ YouTube:https://www.youtube.com/@n_highschool
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◆学校法人角川ドワンゴ学園 N中等部について◆
N中等部は、教育機会確保法の趣旨を鑑みた、新しいコンセプトのスクール、「プログレッシブスクール」です。現在、1,541 名(2024年9月末時点)の生徒が全国で学んでいます。N中等部では、総合力を身につけるために、教養・思考力・実践力の3つを学びます。21世紀型スキル学習、プログラミング、基礎学習(国・数・英)など多彩な学習コンテンツがあり、一人ひとりが自分のペースで学び、目標を見つけ、主体的に行動することで進路やキャリアづくりといった夢への第一歩が広がります。
※N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではありません。ご自身の中学校に在籍したままN中等部で学んでいただきます。
Webサイト:https://n-jr.jp/ X:https://twitter.com/njrjp1
Facebook:https://www.facebook.com/nnn.jr.f
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