不満買取センターのInsight Techが、「値上げラッシュ不満」から生活者の本音を分析
値上げ自体の「厳しさ」だけでなく、その先に明るい未来を描きにくいことへの「不安」が拡がる
株式会社 Insight Tech(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤友博)は、 同社が運営する不満買取センター(特許取得済み)に寄せられた「値上げ不満」に着目し、そこから見える生活者の本音を「不満ファインダー」を用いて分析しました。
具体的には「値上げラッシュ」の直前にあたる2022/9/26~2022/10/2の1週間に不満買取センター会員から寄せられた「値上げ不満(不満本文に「値上げ」と言及がある不満)」2,696件を分析したところ、①生活者にとって「ファストフード」の値段は物価変動の指標であること、②給料が上がらない中で雇用保険料等も上がる中で閉塞感が拡がっていること、そして③将来につながるよう税金を活かしてほしいとの願いも拡がっていることが明らかになりました。
このような「値上げ不満」を踏まえると、生活者の中には、値上げ自体の「厳しさ」だけでなく、その先に明るい未来を描きにくいことへの「不安」が拡がっていると言えます。
具体的には「値上げラッシュ」の直前にあたる2022/9/26~2022/10/2の1週間に不満買取センター会員から寄せられた「値上げ不満(不満本文に「値上げ」と言及がある不満)」2,696件を分析したところ、①生活者にとって「ファストフード」の値段は物価変動の指標であること、②給料が上がらない中で雇用保険料等も上がる中で閉塞感が拡がっていること、そして③将来につながるよう税金を活かしてほしいとの願いも拡がっていることが明らかになりました。
このような「値上げ不満」を踏まえると、生活者の中には、値上げ自体の「厳しさ」だけでなく、その先に明るい未来を描きにくいことへの「不安」が拡がっていると言えます。
<明らかになったポイント>
■「値下げ不満」の推移
不満買取センターに寄せられた声のうち、「値上げ」について言及された「値上げ不満※」の推移をみると2022年1月から2022年6月にかけて光熱費の値上げ等の影響で「値上げ不満」の件数は増加基調でした。
(※文章内に「値上げ」との発話のある不満買取センターの投稿)
2022年7月、8月の件数はやや減少しましたが、2022年9月に再び増加に転じました。10月に暮らしに身近な食品など6,700品目が値上げされる「値上げラッシュ」となることを見込み、そのことを憂う不満の声と言えそうです。
【値上げ不満】の月別投稿件数の推移
注:不満買取センターへ投稿された「値上げ」に言及のある不満より「不満ファインダー」を用い作成。2022年10月は10/2までの値。
2022年9月の最終週から10月に跨ぐ1週間(2022/9/26~2022/10/2)に投稿された不満投稿(121,374件)でみると「値上げ不満」は実に2,696件に上りました。ワードクラウドを見ると、ほかのキーワードと比較して多く言及されている不満であることが分かります。
■「値上げ不満」の「対象」は?
では「値上げラッシュ」直前の2022/9/26~2022/10/2に寄せられた「値上げ不満」はどんな意見なのでしょうか。
「値上げ不満」を文章解析AI「アイタス」で処理をし、「意見対象部(意見の対象に当たる部分)」のみを抜き出し可視化、集計しました。その結果は以下の通りです。
【値上げ不満】文章解析AIによる「意見の対象」ワードクラウド
注:2022/9/26~10/2の1週間に不満買取センターへ投稿された「値上げ」に言及のある不満(n=2,696)より作成。
【値上げ不満】文章解析AIによる「意見の対象」ランキング
注:2022/9/26~10/2の1週間に不満買取センターへ投稿された「値上げ」に言及のある不満(n=2,696)より作成。
■生活者にとって「ファストフード」の値段は物価変動の指標
この結果をみると、まず、「マクドナルド(全体で3位)」や「ミスタードーナツ(全体で9位)」など、ファストフードにおける値上げへの意見が多いことが分かります。
生活者にとって、ファストフードの値段は物価の変動を象徴的に表す指標として捉えられているようです。実際に日常的に購入しているユーザーだけでなく、「ファストフードも値上げしてしまうほどなのか」と「値上げラッシュ」を象徴するニュースとして捉えられています。
【不満投稿N=1の例】
■給料が上がらないのに給与からの控除は増えることの閉塞感
値上げされた「モノ」や「サービス」への不満以外に目立ったのは「給料」です(全体で2位)。
そのほとんどが「給料が上がらないなかで物価が高くなる」ことへの不満となりました。政府において所得向上の実現が重点目標として打ち出されるなかで、その効果を実感できない生活者が多く、物価高がダイレクトに家計を圧迫している様子がうかがえます。
【不満投稿N=1の例】
加えて、10月から「雇用保険料」が値上げされたことに言及する「値上げ不満」も目立っており、給料が上がらない中で雇用保険料が値上げされることで、実質的に手取りは減っていることへの「不満」と読み取れます。
「給与は増えず、給与からの控除は増え、物価も高くなる」という事象に直面し、生活者の中には「希望が持てない」という閉塞感が漂っていると考えられます。
【不満投稿N=1の例】
■将来につながるよう税金を活かしてほしいとの願い
そのような背景もあり、「税金」に言及する不満も目立っています(全体で14位)。「税金」に限らず、国をはじめとするパブリックセクターによる政策推進に対する期待も寄せられています。
これらの多くは「苦しい家計を税金でサポートしてほしい」という声ですが、それだけでなく、「将来」というキーワードと共に「収入が増える好循環につながる経済政策を進めてほしい」という声も聞かれました。
【不満投稿N=1の例】
生活者は「値上げラッシュ」を【短期的に家計がひっ迫する出来事】としてだけでなく、【日本経済の将来を憂う出来事】として捉えられていると言えます。
■まとめ:不満の本質は「値上げの先の明るい未来」が描きにくい「不安」
このように、「値上げ不満」の全体像及び具体的な内容を見ると、生活者は「家計支援」はもとより「将来につながる」ビジョンとその効果実感を求めていると読み解くことが出来ます。
つまり、値上げ自体の「厳しさ」だけでなく、その先に明るい未来を描きにくいことへの「不安」が「値上げ不満」の声となって顕在化していると言えます。
<明らかになったポイント>
株式会社Insight Techはビジョンとして掲げる「声が届く世の中を創る」の実現に向けて、不満買取センターに寄せられた「声」を広く発信し、「不満の声」を起点にしたイノベーション創出、社会変革を推進してまいります。
■調査概要
分析対象期間:2022年9月26日~2022年10月2日
調査機関(調査主体):自主調査(不満買取センターに寄せられたデータを分析)
有効回答数(対象となった不満データ件数):121,374件
調査方法:『不満買取センター』に投稿された不満(自由回答)を抽出し、『不満ファインダー』を用いて解析した。
■不満買取センターとは(https://fumankaitori.com)
不満買取センター(特許取得済み)は、「企業の商品やサービス、そして社会をより良くするために、あなたの不満を買い取ります。あなたの不満の中に眠った”ヒント”を私たちが企業や社会に届けます」をコンセプトに、2015年3月18日からサービス開始をしております。Webサービス及びスマートフォンアプリを通して生活者からの不満の声を収集しており、現在累計71万人以上の会員から、累計3,300万件以上の不満を買い取っています。
■不満ファインダーとは(https://fuman-finder.com)
「不満ファインダー」は不満買取センターに寄せられた不満ビッグデータから、都度、テーマや課題にあったデータを検索・抽出でき、これを対象とした多角的な解析を高速で実現する全く新しいデータ×AI活用型SaaSです。
最先端の自然言語処理技術による文章解析AI「アイタス」と独自のフレームワークにより、不満ビッグデータから生活者のホンネと狙うべき課題・機会をあぶりだします。データ解析の知識も複雑な操作も一切不要です。テーマや課題に応じた「辞書」も登録でき、これを活用した解析結果もすぐに得られ、業務の精度とスピードを同時に高めます。
■会社概要
商号:株式会社Insight Tech(https://insight-tech.co.jp)
設立:2012年6月19日
所在地:〒163-1333 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
事業内容:
マーケティング調査やレポート作成
自然言語処理・機械学習などの人工知能を利用したデータ解析受託
企業プロモーションやブランディングサポート
不満買取センターの運営
- 生活者にとって「ファストフード」の値段は物価変動の指標である
- 給料が上がらない上に雇用保険料等も上がり閉塞感が拡がっている
- 将来につながるよう税金を活かしてほしいとの願いも拡がっている
■「値下げ不満」の推移
不満買取センターに寄せられた声のうち、「値上げ」について言及された「値上げ不満※」の推移をみると2022年1月から2022年6月にかけて光熱費の値上げ等の影響で「値上げ不満」の件数は増加基調でした。
(※文章内に「値上げ」との発話のある不満買取センターの投稿)
2022年7月、8月の件数はやや減少しましたが、2022年9月に再び増加に転じました。10月に暮らしに身近な食品など6,700品目が値上げされる「値上げラッシュ」となることを見込み、そのことを憂う不満の声と言えそうです。
【値上げ不満】の月別投稿件数の推移
注:不満買取センターへ投稿された「値上げ」に言及のある不満より「不満ファインダー」を用い作成。2022年10月は10/2までの値。
2022年9月の最終週から10月に跨ぐ1週間(2022/9/26~2022/10/2)に投稿された不満投稿(121,374件)でみると「値上げ不満」は実に2,696件に上りました。ワードクラウドを見ると、ほかのキーワードと比較して多く言及されている不満であることが分かります。
2022/9/26~2022/10/2に寄せられた不満投稿121,374件から作成されたワードクラウド
■「値上げ不満」の「対象」は?
では「値上げラッシュ」直前の2022/9/26~2022/10/2に寄せられた「値上げ不満」はどんな意見なのでしょうか。
「値上げ不満」を文章解析AI「アイタス」で処理をし、「意見対象部(意見の対象に当たる部分)」のみを抜き出し可視化、集計しました。その結果は以下の通りです。
【値上げ不満】文章解析AIによる「意見の対象」ワードクラウド
注:2022/9/26~10/2の1週間に不満買取センターへ投稿された「値上げ」に言及のある不満(n=2,696)より作成。
【値上げ不満】文章解析AIによる「意見の対象」ランキング
注:2022/9/26~10/2の1週間に不満買取センターへ投稿された「値上げ」に言及のある不満(n=2,696)より作成。
■生活者にとって「ファストフード」の値段は物価変動の指標
この結果をみると、まず、「マクドナルド(全体で3位)」や「ミスタードーナツ(全体で9位)」など、ファストフードにおける値上げへの意見が多いことが分かります。
生活者にとって、ファストフードの値段は物価の変動を象徴的に表す指標として捉えられているようです。実際に日常的に購入しているユーザーだけでなく、「ファストフードも値上げしてしまうほどなのか」と「値上げラッシュ」を象徴するニュースとして捉えられています。
【不満投稿N=1の例】
- マクドナルドのハンバーガーが今年に入って2度も値上げ。ハンバーガー59円の時代は良かった。(40代・大阪府)
- マクドナルドも値上げなの悲しい。本当に値上がりばかりで嫌になる。減税や控除を増やしてほしい。(20代・徳島県)
■給料が上がらないのに給与からの控除は増えることの閉塞感
値上げされた「モノ」や「サービス」への不満以外に目立ったのは「給料」です(全体で2位)。
そのほとんどが「給料が上がらないなかで物価が高くなる」ことへの不満となりました。政府において所得向上の実現が重点目標として打ち出されるなかで、その効果を実感できない生活者が多く、物価高がダイレクトに家計を圧迫している様子がうかがえます。
【不満投稿N=1の例】
- 子供の習い事もあらゆるものが値上げ。お給料も値上げしてくれないと生活出来なくなってくる。(40代・京都府)
- なんでも値上げなのに給料は上がらない。上がっても色んなものの値上げに比べると追いつかないので暮らしづらい。ヨーロッパみたいに福祉が充実していて(学校とか無料、病気の時もお金の心配がない)お金がなくても安心して暮らせるようにしてほしい(30代・神奈川県)
- 10月に入り、何もかも値上げとなってしまった。給料は上がるわけではないのに、家計が苦しくなり困る。(30代・宮城県)
加えて、10月から「雇用保険料」が値上げされたことに言及する「値上げ不満」も目立っており、給料が上がらない中で雇用保険料が値上げされることで、実質的に手取りは減っていることへの「不満」と読み取れます。
「給与は増えず、給与からの控除は増え、物価も高くなる」という事象に直面し、生活者の中には「希望が持てない」という閉塞感が漂っていると考えられます。
【不満投稿N=1の例】
- 最近雇用保険や食料品など多くのものが次々と値上げされていく。その一方で給料は以前と変わらないまま。ではその差額はどこで補えばいいのか?どんどん貧困化が進むのが目に見えているのに、経済を回せなど到底無理な話である。(20代・石川県)
- 10月から値上げラッシュで本当に辛い。給料は社会保険料に加え雇用保険がさりげなく値上げで手取りは減るばかり。(40代・神奈川県)
- 値上げはどんどんしているのに、雇用保険料が高くなるなかで手当は減り、給料が増えず、手取りは減る一方。この先全く希望が持てない。(40代・奈良県)
■将来につながるよう税金を活かしてほしいとの願い
そのような背景もあり、「税金」に言及する不満も目立っています(全体で14位)。「税金」に限らず、国をはじめとするパブリックセクターによる政策推進に対する期待も寄せられています。
これらの多くは「苦しい家計を税金でサポートしてほしい」という声ですが、それだけでなく、「将来」というキーワードと共に「収入が増える好循環につながる経済政策を進めてほしい」という声も聞かれました。
【不満投稿N=1の例】
- 物の値上げ、給料は変わらない事で将来が不安です。そして、年金を貰える時になれば、生活出来るかどうかの微々たる金額ではないのか、、。今どうするかも必要だが、もっと将来を見据えた対策も行って欲しい。自分達は関係ないではなく、もっと若い人の意見もとりいれてほしい。(30代・福岡県)
- 日本の株価や円の価値が下がりすぎて、しまいには値上げ。給料は最低賃金は上げてもどの企業でも上げてくれるわけではないから恩恵を受けられるのは一部の人々。本当に日本の将来が不安で仕方ないです。(30代・千葉県)
生活者は「値上げラッシュ」を【短期的に家計がひっ迫する出来事】としてだけでなく、【日本経済の将来を憂う出来事】として捉えられていると言えます。
■まとめ:不満の本質は「値上げの先の明るい未来」が描きにくい「不安」
このように、「値上げ不満」の全体像及び具体的な内容を見ると、生活者は「家計支援」はもとより「将来につながる」ビジョンとその効果実感を求めていると読み解くことが出来ます。
つまり、値上げ自体の「厳しさ」だけでなく、その先に明るい未来を描きにくいことへの「不安」が「値上げ不満」の声となって顕在化していると言えます。
<明らかになったポイント>
- 生活者にとって「ファストフード」の値段は物価変動の指標である
- 給料が上がらない上に雇用保険料等も上がり閉塞感が拡がっている
- 将来につながるよう税金を活かしてほしいとの願いも拡がっている
株式会社Insight Techはビジョンとして掲げる「声が届く世の中を創る」の実現に向けて、不満買取センターに寄せられた「声」を広く発信し、「不満の声」を起点にしたイノベーション創出、社会変革を推進してまいります。
■調査概要
分析対象期間:2022年9月26日~2022年10月2日
調査機関(調査主体):自主調査(不満買取センターに寄せられたデータを分析)
有効回答数(対象となった不満データ件数):121,374件
調査方法:『不満買取センター』に投稿された不満(自由回答)を抽出し、『不満ファインダー』を用いて解析した。
■不満買取センターとは(https://fumankaitori.com)
不満買取センター(特許取得済み)は、「企業の商品やサービス、そして社会をより良くするために、あなたの不満を買い取ります。あなたの不満の中に眠った”ヒント”を私たちが企業や社会に届けます」をコンセプトに、2015年3月18日からサービス開始をしております。Webサービス及びスマートフォンアプリを通して生活者からの不満の声を収集しており、現在累計71万人以上の会員から、累計3,300万件以上の不満を買い取っています。
■不満ファインダーとは(https://fuman-finder.com)
「不満ファインダー」は不満買取センターに寄せられた不満ビッグデータから、都度、テーマや課題にあったデータを検索・抽出でき、これを対象とした多角的な解析を高速で実現する全く新しいデータ×AI活用型SaaSです。
最先端の自然言語処理技術による文章解析AI「アイタス」と独自のフレームワークにより、不満ビッグデータから生活者のホンネと狙うべき課題・機会をあぶりだします。データ解析の知識も複雑な操作も一切不要です。テーマや課題に応じた「辞書」も登録でき、これを活用した解析結果もすぐに得られ、業務の精度とスピードを同時に高めます。
■会社概要
商号:株式会社Insight Tech(https://insight-tech.co.jp)
設立:2012年6月19日
所在地:〒163-1333 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー
事業内容:
マーケティング調査やレポート作成
自然言語処理・機械学習などの人工知能を利用したデータ解析受託
企業プロモーションやブランディングサポート
不満買取センターの運営
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