2025年3月期Q3決算を発表

ミッション2売上計上基準の変更予定により、今期業績予想を増収増益へ上方修正ミッションスケジュールの再調整により、SBIRを活用した日本の旧ミッション6は新たに当社4番目のミッションへ

株式会社ispace

 株式会社ispace(東京都中央区、代表取締役:袴田武史、以下ispace)(証券コード9348)は2月12日(水)に2025年3月期Q3決算発表を行いました。

 

 詳細は当社IRサイトより、本日発表の2025年3月期Q3決算短信〔日本基準〕(連結)資料をご参照下さい。また同サイトにて、Q3決算説明資料・決算説明会録画・決算説明会書き起こしも順次開示いたします。

当社IRサイト: https://ir.ispace-inc.com/jpn/news/

 

 また、2023年に経済産業省が実施する「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択され、現在SBIR補助金を活用して日本での開発が進むシリーズ3ランダー(仮称)を使用予定の旧ミッション6(2027年予定)は、ミッション3の後に予定していた米国ミッションのスケジュール再調整に伴い、新たに当社の4番目のミッションに変更となることも発表しました。

 

1.業績予想の情報修正

・  売上高:4,467百万円

 ミッション2の打ち上げが完了しミッションが進捗中であることから、監査法人との協議の結果、原価発生の進捗度合いを合理的に見積もることが可能になったと判断され、売上計上基準が今期Q4より「原価回収基準」から「履行義務の進捗度に基づき収益を認識する方法」に変更予定となりました。そのため今期売上が+約17億円の見込みとなる一方で、ミッション3の今期売上は原価計上の遅れから△約14億円となるため、結果、前回予想から+約4.3億円となる見込みです。

・  売上総利益:2,325百万円

 上記売上計上基準変更に伴い、当初、来期のミッション完了時に予定していた売上総利益の計上が今期Q4に前倒しされ、前回予想から+約18億円となる見込みです。

・  営業損益:△9,872百万円

 上記の要因加え、主にミッション3関連費用における原価計上の遅れと同様に、付随する研究開発費の計上にも遅れが発生する影響△約13億円により、前回予想から約+32億円となる見込みです。

・  当期純損益:△10,763百万円

                                      
 上記の要因に加え、営業外収入として見込んでいたSBIR補助金の一部入金が計画対比で遅れた影響△約12億円を、また今期Q2決算にて開示済みの固定資産の減損△約4億円を反映したことで、前回予想から約+17億円となる見込みです。

業績予想の上方修正

2.  サービス別売上推移予想

                                      
 今期の売上は、ミッション3の原価発生の遅れに伴い売上計上が当初計画よりも遅れていますが、ミッション2の売上計上基準の変更に伴い、Q4で大幅な増収を見込んでいます。

サービス別売上推移予想

3.  Q3累計経営成績

・  売上高:1,989百万円

 前期のミッション1完了に伴う一時的な売上増(+575百万円)の影響が今期はない一方、主にミッション3からの売上が前年同期比で+87.1%と大幅増加し、前年同期比で増収となりました。

・  営業損益:△6,434百万円

 前年同期比では、ミッション1完了に伴う一時的な売上増による粗利益計上がないことに加え、主に研究開発費が前年同期比で増加したため、営業損失が拡大しました。

・  当期純損益:△7,365百万円

 前年同期比では、主に以下の影響により、当期純損失が拡大しました。

  • 今期Q3累計で為替差益を計上した影響(前年同期比 +532百万円)

  • 前期Q2時点で特別利益として計上した月保険の入金が今期は発生しない影響(前年同期比 △3,793百万円)

  • 今期Q2決算にて開示の一部資産における使用方法の変更に伴う特別損失を計上した影響(前年同期比 △596百万円)

Q3損益計算書

株式会社ispace 取締役CFO 事業統括エグゼクティブ 野﨑 順平コメント

「ispaceは1月15日に無事ミッション2のRESILIENCEランダーの打ち上げを完了し、その後も順調にマイルストーンを達成しながら歩みを進めています。この順調な進捗も踏まえ、弊社監査法人との協議の結果、原価発生の進捗度合いを合理的に見積もることが可能になったと判断され、ミッション2に係る売上計上基準を従来の「原価回収基準」から「履行義務の進捗度に基づき収益を認識する方法」へと変更する予定となりました。これにより、当初来期に予定されていたミッション2の売上総利益の計上が今期に前倒しで計上されることとなり、今期Q4での大幅な増収増益を見込んでいます。 

引き続き、社員一同ミッション2の着陸再挑戦に全力を注ぐと共に、ミッションを通じて得られる知見を後続するミッション開発に活かし、事業構築を順調に進めてまいります。」

 

 ispaceは、日・米・欧の3法人でそれぞれの地域の文化や多様性を活かしながら、1つの統合的なグローバル企業として宇宙開発を進めてまいりました。2025 年 1 月15日に日本法人が主導するミッション2の打ち上げを完了、続いて2026年には米国法人が主導するミッション3を順次実行していく計画です。また、2027年には、現在日本で開発中のシリーズ3ランダー(仮称)を用いたミッション4(旧ミッション6)を予定しています。世界中の政府、企業、教育機関からの高まる需要に応えるため、ispaceはミッション3およびそれ以降のミッションのペイロードサービス契約とデータサービスを提供してまいります。

 

 

株式会社ispace ( https://ispace-inc.com/jpn/ )について

「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動し、現在約300名のスタッフが在籍。2010年に設立し、Google Lunar XPRIZEレースの最終選考に残った5チームのうちの1チームである「HAKUTO」を運営した。月への高頻度かつ低コストの輸送サービスを提供することを目的とした小型のランダー(月着陸船)と、月探査用のローバー(月面探査車)を開発。民間企業が月でビジネスを行うためのゲートウェイとなることを目指し、月市場への参入をサポートするための月データビジネスコンセプトの立ち上げも行う。2022年12月11日には SpaceXのFalcon 9を使用し、同社初となるミッション1のランダーの打ち上げを完了。続くミッション2は2025年1月15日に打上げを完了し、ミッション3は2026年[i]、ミッション4(旧ミッション6)は2027年に[ii]打ち上げを行う予定。

 ミッション1の目的は、ランダーの設計および技術の検証と、月面輸送サービスと月面データサービスの提供という事業モデルの検証および強化であり、ミッション1マイルストーンの10段階の内Success8まで成功を収めることができ、Success9中においても、着陸シーケンス中のデータも含め月面着陸ミッションを実現する上での貴重なデータやノウハウなどを獲得することに成功。ミッション1で得られたデータやノウハウは、後続するミッション2へフィードバックされる予定。更にミッション3では、より精度を高めた月面輸送サービスの提供によってNASAが行う「アルテミス計画」にも貢献する計画。

[i]   2025年2月時点の想定

[ii]  2025年2月時点の想定

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会社概要

株式会社ispace

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URL
https://ispace-inc.com/jpn/
業種
倉庫・運輸関連業
本社所在地
東京都中央区日本橋浜町3-42-3 住友不動産浜町ビル3F
電話番号
-
代表者名
袴田 武史
上場
東証グロース
資本金
-
設立
2010年09月