電力データとAIによるフレイルリスク検知と保険会社の社会貢献活動を組み合わせた官民連携でのフレイル予防を社会実装
合同会社ネコリコ(本社:東京都千代田区、職務執行者:木全 英彰、以下「ネコリコ」)と株式会社JDSC(本社:東京都文京区、代表取締役:加藤 エルテス 聡志、以下「JDSC」)は、三重県東員町(町長:水谷 俊郎、以下「東員町」)、明治安田生命保険相互会社四日市支社(所在地:三重県四日市、支社長:城尾 英紀、以下「明治安田生命」)、株式会社明治安田総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:神田 智尚)と共同で2022年、電力データとAIによるフレイルリスク検知と保険会社の社会貢献活動を組み合わせ、官民連携で地域住民を対象としたフレイル予防実証に取り組んできました。結果、本実証がフレイル予防に有効であることが確認できましたので、2023年度より社会実装を進めていきます。
- 1.本実証実験の背景と概要
実証実験には65歳以上の高齢者86世帯、109名が参加。フレイルリスクの高い方と後期高齢者は東員町(地域包括支援センターおよび民生委員)、それ以外の前期高齢者は明治安田生命が、2022年5月から2023年2月の間で計3回訪問活動を行いました。訪問活動では、電力データからAIが分析した自身のフレイルリスク変化に関する情報、フレイル予防に関する一般的な情報、東員町の行政サービス案内(通いの場や介護予防活動の情報など)を届けました。
- 2.実証実験の結果
実証開始時は、年齢が若い層ではフレイルの認知度が約4割と低い状態でしたが、今回の訪問活動により全ての年齢層で約9割まで向上し、そのうち約7割の方が運動や食事バランスの改善など、フレイル予防に意識して取り組まれるようになりました。また、訪問活動、情報発信を重ねるほど健康状態が改善する傾向も確認され、実証開始時にフレイルリスクの高かった8名の方が、健康な状態に改善しました。
(2)フレイルリスク検知AIの精度向上の検証
事前・中間・事後の参加者アンケートにより、フレイルあるいは健康な状態かを測定するとともに、2021年12月から約1年間、参加者の自宅の電力データを取得しました。このデータを構築済のAIに追加学習させることで実証実験開始時に76%であった一人暮らし高齢者のフレイルリスク分析精度が95%まで向上しました。
- 3.“フレイル”と地域課題を解決するサービスの社会実装について
- 合同会社ネコリコについて(https://www.necolico.co.jp)
- 株式会社JDSCについて(https://jdsc.ai/)
《JDSCの3つの特長》
1. AIアルゴリズムに関する技術面での豊富な知見
2. AIによる解決策の提示から実行まで一気通貫で支援するビジネス面での高い執行能力
3. 大手企業との共同開発と産業横展開を両立する生産性の高いビジネスモデル
- 東員町について(https://www.town.toin.lg.jp/)
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