小中学生のリアル職業意識調査、働きたい業種No.1は「情報通信サービス」。「食品」「医薬品」「商社」も人気
「仕事内容が思い浮かばない業種」は敬遠されがちな傾向。企業側における次世代育成を意識した関係構築が鍵に
キャリア形成のあり方が変化し、終身雇用の崩壊やジョブ雇用へのシフト、テレワーク普及など、働き方の環境も激変している昨今、今後の社会を担う子どもたちが、幼少期からはっきりとした職業観を育み、自身の適性に合った職場を見極めていくことの重要性はますます高まってきます。また企業側においては、サステナビリティの観点からも、次世代育成支援や子どもの価値観を経営戦略に反映させていくことが必要になってくると思われます。
そのような状況を踏まえ、子どもの体験型キャリア教育事業および企業のサステナビリティ推進をサポートしている株式会社バリューズフュージョン(東京都港区、代表取締役社長:竹内 慶太)の社内組織『子どもと社会研究所』では、小中学生の職業意識調査を実施いたしました。本調査は従来の「子どもが将来なりたい職業」といった調査と比べリアルな設問内容にて実施しており、小中学生の職業意識調査としては、過去に例がないものと捉えています。
そのような状況を踏まえ、子どもの体験型キャリア教育事業および企業のサステナビリティ推進をサポートしている株式会社バリューズフュージョン(東京都港区、代表取締役社長:竹内 慶太)の社内組織『子どもと社会研究所』では、小中学生の職業意識調査を実施いたしました。本調査は従来の「子どもが将来なりたい職業」といった調査と比べリアルな設問内容にて実施しており、小中学生の職業意識調査としては、過去に例がないものと捉えています。
<調査概要>
・調査目的:現代の小中学生におけるリアルな職業意識等を把握することで、子どものキャリア教育および
企業のサステビリティ施策推進における基礎資料とする。
・実施時期:2022年2月21日(月)~2月24日(木)
・調査対象:小学校5年生から中学3年生までの子ども(保護者と一緒に回答)
・有効回答数:400サンプル(内訳は以下)
小学生男子(5〜6年生)100ss
小学生女子(5〜6年生)100ss
中学生男子100ss
中学生女子100ss
・調査対象エリア:首都圏(1都7県)
・調査設計:(株)バリューズフュージョン『子どもと社会研究所』
・分析レポート:(株)バリューズフュージョン『子どもと社会研究所』
・調査実施機関:(株)アスマーク
<設問項目>
東京証券取引所TOPIX-17シリーズ(17業種区分)に基づき、以下の設問にてアンケートを行った。
・Q1. 17業種に対する仕事内容の想起
・Q2. 17業種から想起される企業名
・Q3. 17業種への就職意向
・Q4.(Q3で働いてみたいと回答した)その理由
・Q5. 17業種の環境への取り組みイメージ
<調査結果>
■Q1【17業種の仕事内容の想起について】
BtoBの業種は『仕事内容が思い浮かぶ』比率が低い
『業種名から仕事内容が思い浮かぶか』という質問では、「銀行」(92.3%)、「自動車・輸送機」(88.3%)、「食品」(82.5%)が上位3業種となった。一方、「素材・化学」(36.5%)、「商社・卸売」(37.0%)、「鉄鋼・非鉄」(39.8%)をはじめとするBtoBの業種は全体的に仕事内容の想起率が低く、上位業種の半分以下の数値となっている。
■Q2【17業種から想起される企業について】
トヨタ、ヤマト運輸、ENEOSのブランド力が際立つ
■Q3【17業種への就職意向】
「情報通信サービスその他」「食品」「医薬品」が人気ベスト3
個々の業種名への就職意向では「情報通信サービスその他」(36.9%)、「食品」(31.5%)、「医薬品」(30.7%)が上位3業種、次いで「商社・卸売」(30.4%)が続く。一方、「鉄鋼・非鉄」(12.6%)、「電力・ガス」(15.5%)、「物流・運輸」(15.5%)、「建設・資材」(15.6%)は17業種中、下位傾向にある。
■Q4【就職意向と仕事内容想起の関連性】
仕事内容が思い浮かぶから働いてみたい
『働いてみたいと回答した理由』として、<仕事の内容がある程度思い浮かぶから>という理由で上位となった業種は「食品」(52.9%)、「医薬品」(51.0%)、「銀行」(43.2%)。「鉄鋼・非鉄」(15%)、「機械」(23.1%)、「電気・精密」(30.2%)は下位で、一部の例外はあるものの、全般的に仕事内容がイメージできるかどうかは就職意向と相関性が高い傾向にある。
■Q5【17業種の環境への取り組みイメージ】
「食品」「自動車・輸送機」「エネルギー資源」が環境対策で先進イメージ
<環境への取り組みが進んでいると思う>と回答した比率が高かった業種は、「食品」(42.0%)、「自動車・輸送機」(40.5%)、「エネルギー資源」(40.3%)の3業種が40%を越え、突出している。一方、その比率が低かったのは「金融」(10.8%)、「不動産」(10.8%)、「銀行」(12.8%)、「鋼鉄・非鉄」(13.0%)となっている。
<調査結果からの考察>
当社クリエーティブ&PRディレクター 長竹 直哉
調査対象が小中学生のため、事業内容や企業に対する知識が乏しいということは大前提としてあるものの、彼らが抱いているリアルなイメージや、心理的距離感の把握という点で興味深い結果が得られたと考えています。「食品」「医薬品」「銀行」などの業種は全般的に良好な結果となり、その一方で典型的なBtoBの業種、特に「鉄鋼・非鉄」「素材・化学」「機械」「建設・資材」などはシビアな傾向となりました。元来、子どもとの接点が希薄な業種ではありますが、少子化の流れもある中で、子どもを将来の採用候補、ステークホルダーの一人として意識した接点づくりを行なっていくことが望まれると思います。そのためには一企業としての取り組みはもちろんですが、業界全体としての包括的な魅力発信なども必要なのではという印象を受けました。
課題として、おそらく多くの子どもたちが、今回の調査結果からさほど大きな意識の変化もないまま大学へと進み、いざ就職活動という時に初めて、さまざまな業種や企業の情報に直面することになると推測されます。このような状況は雇用・採用のミスマッチや機会損失にもつながることになります。もっと早い段階から子どもと企業の間で関係性を構築していくことは、企業側における長期視点での採用戦略やSDGs、ESGの促進、ひいては社会の発展という観点からも大きな意味があると考えます。
<転載・引用にあたってのお願い>
本調査内容を転載・引用する場合、転載者・引用者の責任で行うとともに、当社の調査結果である旨を明示してください。
<会社概要>
・代表者:代表取締役社長 竹内慶太
・所在地:東京都渋谷区神宮前4-13-8
・設立:令和元年5月7日
・事業内容:体験型キャリア教育/サステナビリティ推進事業
・ URL:https://valuesfusion.jp
・調査目的:現代の小中学生におけるリアルな職業意識等を把握することで、子どものキャリア教育および
企業のサステビリティ施策推進における基礎資料とする。
・実施時期:2022年2月21日(月)~2月24日(木)
・調査対象:小学校5年生から中学3年生までの子ども(保護者と一緒に回答)
・有効回答数:400サンプル(内訳は以下)
小学生男子(5〜6年生)100ss
小学生女子(5〜6年生)100ss
中学生男子100ss
中学生女子100ss
・調査対象エリア:首都圏(1都7県)
・調査設計:(株)バリューズフュージョン『子どもと社会研究所』
・分析レポート:(株)バリューズフュージョン『子どもと社会研究所』
・調査実施機関:(株)アスマーク
<設問項目>
東京証券取引所TOPIX-17シリーズ(17業種区分)に基づき、以下の設問にてアンケートを行った。
・Q1. 17業種に対する仕事内容の想起
・Q2. 17業種から想起される企業名
・Q3. 17業種への就職意向
・Q4.(Q3で働いてみたいと回答した)その理由
・Q5. 17業種の環境への取り組みイメージ
<調査結果>
■Q1【17業種の仕事内容の想起について】
BtoBの業種は『仕事内容が思い浮かぶ』比率が低い
『業種名から仕事内容が思い浮かぶか』という質問では、「銀行」(92.3%)、「自動車・輸送機」(88.3%)、「食品」(82.5%)が上位3業種となった。一方、「素材・化学」(36.5%)、「商社・卸売」(37.0%)、「鉄鋼・非鉄」(39.8%)をはじめとするBtoBの業種は全体的に仕事内容の想起率が低く、上位業種の半分以下の数値となっている。
■Q2【17業種から想起される企業について】
トヨタ、ヤマト運輸、ENEOSのブランド力が際立つ
『個々の業種名から思い浮かぶ企業』という質問でも、「素材・化学」(n=146)、「商社・卸売」(n=148) 、「鉄鋼・非鉄」(n=159)、は何らかの企業名が想起される割合が全体的に低く、上位3業種である「銀行」(n=369)、「自動車・輸送機」(n=353)、「食品」(n=330)の半数以下となっている。なお、業種によっては「自動車・輸送機」のトヨタ、「運輸・物流」のヤマト運輸、「エネルギー資源」のENEOSのように、2位以下と大きく差をつけて想起される企業が存在する。
■Q3【17業種への就職意向】
「情報通信サービスその他」「食品」「医薬品」が人気ベスト3
個々の業種名への就職意向では「情報通信サービスその他」(36.9%)、「食品」(31.5%)、「医薬品」(30.7%)が上位3業種、次いで「商社・卸売」(30.4%)が続く。一方、「鉄鋼・非鉄」(12.6%)、「電力・ガス」(15.5%)、「物流・運輸」(15.5%)、「建設・資材」(15.6%)は17業種中、下位傾向にある。
■Q4【就職意向と仕事内容想起の関連性】
仕事内容が思い浮かぶから働いてみたい
『働いてみたいと回答した理由』として、<仕事の内容がある程度思い浮かぶから>という理由で上位となった業種は「食品」(52.9%)、「医薬品」(51.0%)、「銀行」(43.2%)。「鉄鋼・非鉄」(15%)、「機械」(23.1%)、「電気・精密」(30.2%)は下位で、一部の例外はあるものの、全般的に仕事内容がイメージできるかどうかは就職意向と相関性が高い傾向にある。
■Q5【17業種の環境への取り組みイメージ】
「食品」「自動車・輸送機」「エネルギー資源」が環境対策で先進イメージ
<環境への取り組みが進んでいると思う>と回答した比率が高かった業種は、「食品」(42.0%)、「自動車・輸送機」(40.5%)、「エネルギー資源」(40.3%)の3業種が40%を越え、突出している。一方、その比率が低かったのは「金融」(10.8%)、「不動産」(10.8%)、「銀行」(12.8%)、「鋼鉄・非鉄」(13.0%)となっている。
<調査結果からの考察>
当社クリエーティブ&PRディレクター 長竹 直哉
調査対象が小中学生のため、事業内容や企業に対する知識が乏しいということは大前提としてあるものの、彼らが抱いているリアルなイメージや、心理的距離感の把握という点で興味深い結果が得られたと考えています。「食品」「医薬品」「銀行」などの業種は全般的に良好な結果となり、その一方で典型的なBtoBの業種、特に「鉄鋼・非鉄」「素材・化学」「機械」「建設・資材」などはシビアな傾向となりました。元来、子どもとの接点が希薄な業種ではありますが、少子化の流れもある中で、子どもを将来の採用候補、ステークホルダーの一人として意識した接点づくりを行なっていくことが望まれると思います。そのためには一企業としての取り組みはもちろんですが、業界全体としての包括的な魅力発信なども必要なのではという印象を受けました。
課題として、おそらく多くの子どもたちが、今回の調査結果からさほど大きな意識の変化もないまま大学へと進み、いざ就職活動という時に初めて、さまざまな業種や企業の情報に直面することになると推測されます。このような状況は雇用・採用のミスマッチや機会損失にもつながることになります。もっと早い段階から子どもと企業の間で関係性を構築していくことは、企業側における長期視点での採用戦略やSDGs、ESGの促進、ひいては社会の発展という観点からも大きな意味があると考えます。
<転載・引用にあたってのお願い>
本調査内容を転載・引用する場合、転載者・引用者の責任で行うとともに、当社の調査結果である旨を明示してください。
<会社概要>
・会社名:株式会社Values Fusion (バリューズフュージョン)
・代表者:代表取締役社長 竹内慶太
・所在地:東京都渋谷区神宮前4-13-8
・設立:令和元年5月7日
・事業内容:体験型キャリア教育/サステナビリティ推進事業
・ URL:https://valuesfusion.jp
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