【グランピング実態調査】認知度は80%以上も経験者は15%未満…そのギャップの原因は?

国内100万人の会員を抱える旅行メディア「トラベルズー」の独自調査

トラベルズー・ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:鈴木創)は、旅行好きを中心とした日本国内のメンバー(会員)を対象に、「グランピング」に関するアンケート調査を実施しました。
【調査結果のサマリー】
  • 旅好きの「グランピング」認知度は81.6%、一方で経験者はわずか14.4%
  • グランピング参加理由:1位 グランピング自体への興味(70.1%)、2位 自然や非日常を楽しみたい(51.9%)、3位 手ぶらで楽しめる(42.9%)
  • グランピング未経験の理由:1位 きっかけがない(39.2%)、2位 宿泊費が高い(37.4%)、3位 グランピング情報が少ない(29.1%)
  • グランピング予約方法:「公式サイト直予約」が過半数の53.2%
  • グランピング同行者:1位 家族・親戚(53.2%)、2位 配偶者・パートナー(45.5%)
  • グランピングの「理想の予算」は10,000円以下が33.5%でトップ、一方で15,000円以下(27.9%)、20,000円以下(19.5%)も高い支持率
  • グランピングのメリット:1位 自然や非日常感(71.9%)、2位 準備の手軽さ(62.4%)、3位 満天の星(53.0%)
  • グランピングのデメリット:1位 宿泊費が高い(53.9%)、2位 グランピング施設が少ない(39.3%)、3位 人気施設は予約が取れない(39.0%)
■旅好きのグランピング認知度は80%以上、経験者は15%未満
トラベルズーでは2021/8/6~9の期間、日本国内のメンバー(会員)を対象にグランピングに関するアンケート調査を実施しました(有効回答数:534件)。

Q1ではまず、「グランピング」という言葉の認知度を調査。結果、81.6%は「知っている」と回答し、「知らない」は18.4%に留まりました。なお、楽天インサイト社が2019年に行った「キャンプに関する調査」では、グランピングという言葉を「知っている」と回答したのは45.5%(回答数1,000)。調査から2年が経ち、新型コロナウイルスの感染拡大の一方で、オープンエアのもと三密を回避しながら手軽にアウトドア感を味わえる新たな旅のスタイルとして、グランピングの認知度が急速に高まっていると考えられます。

認知度を尋ねたのち、Q2ではグランピングを「『グラマラス(glamorous、魅惑的な)』と『キャンピング(camping)』を掛け合わせた造語で、豪華な設備や食事が準備されており、手ぶらで参加できる新しいキャンプのスタイル」と定義したうえで、グランピングの経験の有無を尋ねました。すると、回答者の8割がグランピングを「知っている」と回答した一方、経験者は14.4%に留まり、未経験が85.6%という結果に。言葉は聞いたことがあるものの、実際に体験したことがある人は一部に留まることが分かりました。

多くは知っているのにもかかわらず、経験者は2割に満たない「グランピング」という旅のスタイル。経験者がグランピングを選んだ理由や、未経験者が”参加への一歩”を踏み出せない理由とは、一体何なのでしょうか。

■なぜグランピング?経験者に聞いたその理由とは?
Q2でグランピング経験が「ある」と回答したメンバー(会員)を対象に、Q3ではグランピングの目的を尋ねました。その結果、回答最多は「グランピング自体への興味」で70.1%。2位以下は「自然や非日常を楽しみたい」51.9%、「手ぶらで楽しめる」42.9%がランクインし、グランピングの特長である「非日常感」や準備の手間なくアウトドアが楽しめる点が支持されました。

なお、上位には入らなかったものの、「三密回避等のコロナ対策」は18.2%。「三密回避」がグランピングのメリットとして取り上げられることは多いものの、それだけでは実際にグランピングを体験するには不十分で、新しい旅のスタイルへの興味や気楽さが重要であることが分かりました。

■予約手段、エリア、同行者…経験者5割は「直予約」
グランピング経験者がグランピングを予約した際に利用した予約サイトは「公式サイト直予約」が53.2%で過半数。グランピングで訪れたエリアの回答には規則性が見られず、回答がばらつきましたが、最多は「千葉県」および「三重県」が16.9%。同行者の最多は「家族・親戚」53.2%で、2位は「配偶者・パートナー」45.5%。3位は「友達」19.5%で、2・3位の間には26.0ポイントの差があり、主に親しい間柄の家族グループ、または少人数でグランピングに出かけていることが分かりました。

 

■旅好きが思うメリットvsデメリット
Q7では回答者全員にグランピングの理想の予算を聞きました。最多回答は33.5%を占めた「10,000円以下」で、手頃な料金でグランピングを体験したいという思いが浮き彫りになりました。少々予算を上げ、「15,000円以下」は27.9%。市場全体では20,000円前後するグランピングプランも多いところ、20,000円程度を予算の上限とする「20,000円以下」は19.5%でした。

Q8で尋ねたグランピングに期待する食事条件では、「夕朝食付き」が61.4%を占め、食事についても“手ぶら”ニーズが高いことが伺えます。キャンプの場合は設営に手間がかかるうえ、食材や調理器具の準備は自前が基本。その点、グランピングはグランピングサイトが食材や器具を用意していることが多く、滞在するなら2食ともアウトドア気分を楽しみたいとする旅行者の気持ちが見える結果となりました。

 

■メリットは"非日常感"と"手軽さ"、デメリットは宿泊費と"理想の施設"
回答者全員にグランピングのメリットについて聞くと、1位は「自然や非日常感を楽しめる」で71.9%。「少ない荷物で楽しめる手軽さ」は62.4%で2位に入り、アウトドア感満載の「満天の星が楽しめる」は53.0%で3位にランクイン。続く4位は「風呂やシャワーがあり快適」49.6%、5位は「知識や経験が少ない初心者でも気軽に楽しめる」が48.9%と、上位5項目にはグランピングの最大の特徴であるリゾートホテル並みの「豪華さ」と手ぶらで参加できる「キャンプらしさ」を表す項目が並びました。

一方、グランピングのデメリットは1位「宿泊費が高い」53.9%、2位「グランピング施設が少ない」39.3%、3位「人気施設は予約が取れない」39.0%。体験したい気持ちはあるものの、予算や理想のグランピング施設に出会えず、なかなか予約の“一歩”を踏み出せない人が多いことがわかりました。

■グランピング体験には”きっかけ”が鍵
さらに、Q2でグランピングをしたことがないと回答したメンバー(会員)を対象にグランピング未経験である理由を尋ねると、「興味はあるが利用するきっかけがない」が39.2%で最多。2位にはデメリットにも共通してあげられた「宿泊費が高い」が37.4%でランクインしており、予算感の重要さが明らかになりました。

デメリットや未経験の理由ついて設けたフリーコメント欄には、「お天気によって満足度が左右されるのでプランニングが難しい」「セキュリティー」「料金が高い割に設備が万全でない」「虫が苦手」「楽しみ方が分からない」など、グランピングが持つ「キャンプ」らしさに抵抗がある旅好きの声が届きました。

■理想の施設に出会えないもどかしさ
その他、「予約が取りづらい」「一人対応の施設が少ない」「犬同伴の施設がない」など、理想の施設に出会えず、スムーズに予約できないもどかしさも見える結果に。高額な料金を支払うなら「旅館やホテルの方がいい」という意見もあり、これはグランピング未経験の理由で27.4%を占めた「ホテル・旅館で満足している」に該当します。”未来の宿泊者”がグランピング施設に求める条件は少なくありませんが、グランピングブームが全国に拡がれば、理想に叶う施設やスタイルが生まれる可能性があります。グランピングの発展から、益々目が離せません。

【調査概要】
調査期間:2021年8月6日(金)~8月9日(月)
調査対象:日本国内のトラベルズー会員
調査方法:インターネットによるアンケート調査
有効回答数:534件

【グランピング特集を企画中です】
トラベルズーでは9/6(月)に、日本全国のグランピング施設様と、国内100万人の旅好きをマッチングする特集企画を配信予定です。特集企画にご参画頂けるグランピング施設様を募集中(8/30〆)です。下記問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
https://travelzoo-jp.com/contact/

※グランピング特集概要
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000045034.html

■トラベルズーについて
トラベルズー(Travelzoo/NASDAQ: TZOO)は、世界11か国3,000万人以上、日本国内で約100万人のメンバー(登録会員)を抱える、観光産業専門のグローバルオンラインメディアです。観光産業に精通した旅のエキスパートが、世界2,000以上の旅行関連企業の情報や消費者リサーチをもとに企画・編集した独自の旅行情報を、会員限定で配信しています。

コーポレートサイト:https://travelzoo-jp.com/
サービスサイト:https://www.travelzoo.com/jp/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区新宿5-15-14 インバウンドリーグ503号室
電話番号
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代表者名
鈴木創
上場
未上場
資本金
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設立
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