大阪市中心部では新規供給と需要の水準は均衡し、賃料はわずかに上昇、空室率も横ばいを維持
新規供給のあった難波、本町エリアで空室率がともに上昇
2023年1~3月期の大阪市中心部では、新規供給量と同等のネットアブソープション※2(需要)が記録されたため、空室率は横ばいを維持し、賃料水準の緩やかな上昇に寄与しました。ただし、2023年通年では、新規供給量が前年から大きく増加する一方で、需要が伸び悩む傾向にあるため、空室率は上昇傾向を続け、賃料は下落することが予想されます。
空室率と賃料トレンド:需要の回復は新規供給に追いつくが、力強さに欠け、軟調な市場へ向かう傾向に
2023年1~3月期は、前四半期より新規供給量が増加し、緩やかに回復する需要が追随した結果、賃料はわずかに上昇し、空室率はほぼ横ばいで推移しました。しかし、2023年通年では、前年より新規供給量が減少する一方、需要は弱含みの傾向が続いており、空室率は上昇し、賃料水準は下落していくと見込まれます。
エリア動向:新規供給のあった難波、本町エリアで空室率がともに上昇、新大阪エリアでは高止まりしていた空室率が下落
梅田駅周辺および中之島エリアは、相対的に高い賃料水準で推移し、大阪オフィス市場を牽引していますが、やや下落傾向にあります。本町エリアは、新規供給に伴い、空室率が上昇しました。一方で、難波エリアでは、空室率は上昇したものの、新規竣工物件が賃料水準の上昇に貢献しました。新大阪エリアでは、2022年竣工物件の空室の消化に伴い、空室率は下落傾向に転じましたが、依然として高水準にあります。
「大阪オフィスマーケットレポート|2023年第1四半期(1‐3月期)大阪中心部・グレードAオフィス」は、以下のリンクよりダウンロードいただけます。
https://www.colliers.com/ja-jp/research/osaka-office-market-q1-2023
※1 グレードAオフィス:基準階面積が概ね100坪以上の主に賃貸に供されるオフィスビルから、弊社独自の基準で選定。
※2 ネットアブソープション(吸収需要):テナントの入居した空室面積の合計を算出し、需要面積の増加分を推計する指標で、[期初空室面積+期中新規供給面積-期末空室面積]により算出する。
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