日本香堂、「母の日参り」に関する意識調査を実施 母の日は3割が「何もしない」、20代は「何もできない場合の罪悪感」が強い傾向に
~20代の約半数が関心をもつ「母の日参り」、感謝の気持ちと自身のために~
株式会社日本香堂(本社:東京都中央区、代表取締役社長:土屋 義幸)は、全国の20~60代の男女827名を対象に「母の日参り」に関する意識調査を実施しました。
<「母の日参り」とは>
ゴールデンウィークから母の日にかけて、亡くなった母親の墓前を訪ねたり、仏前にお花や、母の日らしくお花の香りのお線香をお供えしたりすること。2009年から日本香堂をはじめとして、各社・団体がパートナーシップを組んで推進しています。詳細:https://www.nipponkodo.co.jp/inori/mother/
【調査の背景と目的】
現代の日本社会では、家族の形態や生活様式の変化に伴い、伝統的な習慣や儀式のあり方も変化しています。この変化の中で当社が推進するのが「母の日参り」という概念です。これは、母の日に亡くなった母親のお墓を訪れたり、仏壇に手を合わせたり、あるいは部屋の中でお香やお線香を焚いて母との思い出を振り返り、感謝の気持ちを表す習慣を指します。
本調査は、母の日の過ごし方や母親を偲ぶ習慣の現状を把握するとともに、「母の日参り」に対する反応や、お墓参りの頻度、お線香の香りに対するイメージなどを調査することで、現代社会における追悼文化の実態と変化の方向性を探ることを目的として実施しました。
調査結果からは、母親がご存命の方も亡くなった方も含めて「母の日」に何もしなかったという回答が多い一方で、特に若い世代ではそれに対する罪悪感が見られることが明らかになりました。また、お墓参りに関しては「全くしない」という回答が最多となる現状も浮き彫りになりました。
一方でお線香の香りに対しては、世代を超えて「懐かしさ」や「安らぎ」といったポジティブな印象が持たれていることも分かりました。これらの結果は、伝統的なお墓参りはもちろんのこと、お線香をたくという簡単な行為を通じて、故人とのつながりを感じられる可能性を示唆しています。
物理的な距離や時間の制約がある中でも、心のつながりを大切にしたいという想いは変わらず、それに応える多様な形の実現を今後の課題と捉え、当社では、こうした現代の家族関係や追悼文化の変化を注視しながら、良き伝統を継承しつつ次の時代にむけて新たな挑戦を続けてまいります。
【調査結果】
1. 母の日に「何もしない」が最多。20代の半数以上が「しなかった・できなかった場合」罪悪感を抱く
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母親がご存命の方々に伺った昨年の母の日の過ごし方では、「何もしていない」(33.1%)が最多となり、「プレゼントを渡した」(31.5%)、「一緒にご飯を食べた」(18.1%)と続きました。
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母親と死別している方でも、昨年の母の日には「何もしていない」(48.4%) という回答が半数近くを占め、次いで「仏壇に花やお供え物をした」(17.5%)、「母との思い出を振り返った」(15.1%)、「お墓参りをした」(12.7%)という結果となりました。現代社会では母の日の認知度は高いものの、特別な日として何か行動する人は半数ほどのようです。特に母親と死別している方々にとっては、故人を偲ぶ具体的な方法が確立されていないことが浮き彫りになりました。


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母の日に何もしなかった(できなかった)場合の罪悪感については、特に若い世代が強く感じる傾向が見られました。この結果から、若い世代においては特に母の日が「感謝を示すべき特別な日」として定着していることを示していると言えます。

2. 「母の日参り」は感謝表現と心の癒しの機会に
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「母の日参り」という概念については、33.1%、特に20代が最も高く、48.8%が「興味をもった」(「非常に興味を持った」、「興味をもった」の計)と回答しました。
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「母の日参り」をすることよって期待できる変化としては、「亡き母への感謝の気持ちを改めて表現できる」(20.4%)、「心が落ち着く、癒される」(19.7%)、という回答が多く見られました。


3. お墓参りの減少傾向と世代差、物理的・地理的な障壁だけではない「しない理由」
・ 普段(ここ10年程度)のお墓参りの頻度については「全くしない」(28.1%)が最多という結果に。
しかし意外にも20代は「全くしない」(29.8%)に次いで「年に2回程度」(23.8%)お墓参りを行っており、「年に3回以上」している人も13.1%存在することがわかりました。SNSなどのデジタルコミュニケーションに慣れた世代だからこそなのか、「つながり」や「儀礼」を大切にしている可能性が示唆されます。

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「数年に1回程度以上お墓参りをする」という方にうかがった、その主な理由としては「年中行事として毎年行っている習慣だから」(40.0%)、「故人との繋がりを感じられる大切な時間だと感じているから」(33.4%)が上位に。
また、「墓地や仏壇の手入れや掃除をするため」という実務的な回答は若い世代にいくほど減少する傾向にありました。
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一方、「お墓参りを全くしない」という方の理由は「遠方だから」(26.3%)が最多。次いで「お墓参りに意義を感じていないから」(24.1%)、「そもそもお墓がない」(19.8%)が上位となり、物理的・地理的な障壁と同時に、意義を見出せないという精神的な課題も浮き彫りになりました。


4. お線香の香りは世代を超えて「懐かしさ」と「安らぎ」を提供?家庭でも実践できる「母の日参り」
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母との思い出を振り返るタイミングとして、「母の日」(25.5%)は2位となりました。(※「特にない」の回答を除く)この結果から「母の日=母親を思い出す重要な機会」として定着していることがうかがえます。
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お線香の香りに対しては、すべての年代で「懐かしい気持ちになる」「安らぐ、落ち着く」というポジティブなイメージが上位を占めました(※「特にない」の回答を除く)。お線香の香りが持つ心理的効果は世代を超えて共通しており、現代人のストレス社会における「安らぎ」の提供という新たな価値も見出せます。

【調査概要】
調査期間:2025年3月27日~3月28日 調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20~60代の男女827名
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【株式会社 日本香堂】
「青雲」「毎日香」をはじめとするお線香や、お香・フレグランス商品の製造販売を手がけるメーカー。約450年の歴史を持つ日本香堂グループの中核企業として、『香りあるこころ豊かな暮らし』をテーマに、日本独自の香文化や供養文化の継承・発展に取り組んでいます。
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