生ごみ処理機「POITO」導入で環境負荷を低減 84店舗・工場導入で年間3,000トンを店内で処理
POITOは、微生物の力を借りて生ごみを分解・微生物化し、水として排出するもので、最大の特徴は残さ物がほぼゼロになることです。生ごみを堆肥化させるのではなく、生ごみそのものを消滅させるシステムです。POITOに生ごみを投入するだけで、約5〜24時間で生ごみが消滅し、処理後に残った水は下水として廃棄できます。POITOではパイナップルの皮や卵の殻など一部分解できないものもありますが、野菜くずの他、魚の頭や骨も処理が可能です。現在、POITOから排出される水は下水処理していますが、有機物を含むことから何らかの形で有効活用ができないか調査を進めています。
コープさっぽろの生ごみ排出量は年間3,500トンで、1店舗1日あたり平均100kgに相当します。処理コストは毎年約1億円で、近年は惣菜や即食需要の高まりもあり、生ごみの排出量は増加傾向にあります。食品を処理加工した際に発生する生ごみは、80〜90%は水分と言われています。生ごみをそのまま焼却することは、もはや水を燃やすことと変わらず、たくさんのエネルギーが必要となるほか、温室効果ガスも排出しているのが現状です。このような問題を解決するため、「ゼロ・エミッション(そもそものごみを極力排出しない)」を目指す取り組みの一環としてPOITOの導入を開始いたしました。POITOの導入で生ごみ処理にかかっていたコストの9割の削減が見込まれるほか、ごみ運送時と焼却時のCO2の発生を抑え、環境負荷を低減できています。
コープさっぽろグループ全体でのごみ排出抑制を推進し、環境負荷物質を極力排出しない『ゼロ・エミッション』への取り組みを進めます。今後もこのような活動を広げ、「北海道で生きることを誇りと喜びにする」を理念に、人と人、人と食、人と未来をつなぐ事業を行ってまいります。
■その他のコープさっぽろのゼロ・エミッション対策
・2023年8月 石狩ひつじ牧場のひつじを「コープさっぽろ フードロス部長」に任命
昨年2023年よりコープさっぽろの食品工場で出る野菜くずや豆腐を作ったときに出るおからなど、本来なら廃棄されてしまう食品を、工場近郊で石狩ひつじ牧場の羊の餌として活用しています。餌として使用する量は、1日あたり野菜くずは約500kg、おからは約200kgにも上ります。石狩ひつじ牧場の山本さんによると、餌が変わったことで、糞わらの量が格段に減って掃除の回数と時間が少なくなったこと、飼料が変わったことで羊たちの病気への抵抗力が上がり、不蹄症などの足の病気や怪我をしたときに傷の治りが早くなったというメリットがあるそうです。これは、生野菜からのビタミン摂取が増えたことが要因と考えられます。
8月には食品ロスについて考えるきっかけを作りたいと考え「羊から学ぶコープ!?さっぽろエコツアー」を実施し、石狩ひつじ牧場の羊を「フードロス対策部長」に任命し、任命式を行いました。小学生と保護者の親子20組40人の募集を行ったところ、定員の倍以上の申し込みがあり、抽選で16組40人が参加いたしました。ツアーに参加した小学生からは、「知らないことが多かったので勉強になった」、「夏休みの自由研究にしたい」といった声があがっていました。
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