障害のある人と共創するNFTアートの販売を開始
~購入者とのつながりを得ながら個性を発揮できるデジタルコミュニティづくり~
株式会社日本総合研究所(本社: 東京都品川区、代表取締役社長:谷崎勝教、以下「日本総研」)と社会福祉法人わたぼうしの会(事業所:奈良県奈良市、理事長:播磨靖夫、以下「わたぼうしの会」)は、アートとデジタルの力で障害のある人とともに、社会に新しい仕事・文化をつくることをめざすNFTプロジェクト「Good Job! Digital Factory」(以下「本プロジェクト」)を開始しました。
また、本プロジェクトの取り組みの一環として、わたぼうしの会は、株式会社TART(本社:東京都品川区、代表取締役:髙瀬俊明、以下「TART」)の技術サポートの下、NFTアートコレクション「グッドジョブさん」の販売を2024年2月6日から行います。
■背景と目的
障害のある人たちにとって、自分の好きなことや創造性を発揮できる機会や仕事は、今のところ数多く存在するとはいえません。しかし、そうした人々も外とのつながりや連携を持ち、分野を超えて協働することによって、自発的あるいは協力しながら一人ひとりが個性や創造性を発揮できる仕事を創出できる可能性が生まれます。
そこで、日本総研とわたぼうしの会は、リアルな障害福祉の現場と外部の人々をつなぐ場として、本プロジェクトを立ち上げました。
本プロジェクトは、NFTアートの創作と販売、そして情報発信を軸とした誰もが参加できるデジタルコミュニティです。創作したNFTアートの販売を通じて、支援者や購入者との直接的なつながりや反応を得ながら、個性や創造性を発揮する活動に対してのモチベーションの向上を図ることを目的としています。また、障害福祉とこれまでは縁が遠かった人たちに対し、障害のある人たちとのアートを通じた協働機会を提供することで、障害福祉に対して関心を持ってもらうことも狙いとします。
■NFTアートコレクション「グッドジョブさん」の販売について
今回は、1,000点のNFTアートコレクション「グッドジョブさん」を販売します。また、「グッドジョブさん」の購入者と共に、デジタルコミュニティの活動を行います。
「グッドジョブさん」は、購入者が決済を行う際に図柄の組み合わせがランダムに生成され、唯一無二のNFTアートが発行されます。また、同じ図柄の組み合わせのアートワークが再度発行されることはありません。
購入者は、本販売ウェブサイトやイーサリアムチェーンに対応するNFTオンラインマーケットプレイス(OpenSeaなど)を通じて、「グッドジョブさん」を閲覧することができます。
販売ウェブサイト
https://nft.goodjobcenter.com/
■「グッドジョブさん」について
「グッドジョブさん」は、障害のある人とともに、アートとデジタルの力で社会に新しい仕事・文化をつくりだそうとしている人や、その活動を応援する人などをイメージしたキャラクターです。
「グッドジョブさん」の顔や手などのパーツのデザインは、わたぼうしの会が主催するワークショップを通じて、外部のデザイナーと共に障害のある人・ない人たちが約100種類を作成しました。また、体のパーツに施された図柄には、障害のあるアーティスト10名のアート作品約100種類を採用しています。
各パーツは、一定の条件を設定した上で、コンピューターのアルゴリズムによって、決済時にランダムに組み合わされます。
「グッドジョブさん」には、このようなテクノロジーによる自動生成手法と偶発性を取り入れることで、アーティストではない人たちも楽しみながら制作に携われる工夫を施しています。
■購入後の利用と特典
「グッドジョブさん」の購入者は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC BY-NC-SA 4.0 DEED(原作者のクレジットを表示し、かつ非営利目的に限り、また改変を行った際には元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開することを主な条件に、改変したり再配布したりすることができるCCライセンス)の範囲内で利用することができます。
また、デジタルコミュニティ内では、以下の特典が得られます。
アクセス権:本プロジェクトのチャットサービスにおいて、
購入者のみが参加できる一部コンテンツにアクセスすることができます。
投票権: わたぼうしの会の新たな商品開発の方向性について、
本プロジェクトで公開した際に投票することができます。
優先参加権:わたぼうしの会が開催する一部のイベントに
優先的に参加することができます。
■売り上げの使途
「グッドジョブさん」の販売による収益金は、全てわたぼうしの会が受け取り、運営にかかる経費を除き、プロジェクトに関わりがある障害のある人たちに還元します。また、障害のある人たちや全国各地の障害福祉事業所などと新たに連携するプロジェクトを生み出す資金にも充てられる予定です。ブロックチェーンやNFTなどの先端技術に関心のある人が障害福祉に目を向ける、あるいは障害福祉関係者が先端技術の活用に関心を持つきっかけとなれる取り組みを行います。
日本総研のシンクタンク・コンサルティング部門は、スローガンである「自律協生社会の実現」に向け、国・自治体・企業からの一方通行ではない、オーナーシップを持った個人が多様な形で主体的に参加できるプロジェクトづくりを今後も行っていきます。
わたぼうしの会は、障害のある人の就労や生活を支援し、アート×デザインをテーマに障害福祉事業所のGood Job! センター香芝にて、デザイナー、アーティスト、クリエイター、エンジニア、企業、教育研究機関、自治体など、さまざまな人たちと協働しながら、新しい仕事やはたらき方を社会に提案します。今回、社会福祉法人として暗号資産を管理しイーサリアムチェーンを活用することは先進的な取り組みです。
TARTは、ブロックチェーン技術を活用した事業開発を提供しています。NFTサービスの開発や運営支援を行うことで、アーティストの持続可能な創作活動を支援することを目標に活動を行います。
■本件に関するお問い合わせ先
【一般のお客様】 創発戦略センター 木村・水嶋 電話: 080-7663-1151
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