人工衛星用アンテナシェア事業のインフォステラ社 北海道大樹町の廃校跡地に「地上局サイト」初開設
ー同社初となるアンテナ設置支援サービスを提供開始ー
北海道大樹町にてアジア初の民間にひらかれた商業宇宙港「北海道スペースポート(以下、HOSPO)」を運営・推進する北海道大樹町(北海道広尾郡大樹町、町長 酒森正人)とSPACE COTAN株式会社(本社:北海道広尾郡大樹町、代表取締役社長兼CEO 小田切義憲)は、人工衛星用地上アンテナのネットワーク化やアンテナのホスティングサービス(アンテナの設置支援サービス)に取り組む「株式会社インフォステラ」(本社:東京都、代表取締役:倉原直美、以下インフォステラ)が、大樹町内の旧生花小学校跡地でアンテナを設置・運用するための地上局サイト(以下、「大樹サイト」)を開設したことをお知らせいたします。
地上局サイトは宇宙事業者がアンテナを設置できる場所を指します。インフォステラの地上局サイト開設は初めてで、2022年3月から工事に着工し、今回1つのアンテナ(直径3m)が完成しました。大樹サイトでは、特定の衛星運用者の宇宙ミッションのための専用アンテナのホスティングサービスを提供します。
人工衛星を使ったインターネット通信の普及、衛星データを活用した「超スマート社会」の実現など、宇宙利用による効果が幅広い産業に広がる中で、世界的に人工衛星の需要が高まっています。人工衛星運用者からの衛星と世界中からアクセスしたいというニーズに合わせて、アジア太平洋地域をカバーできる日本への関心が高まっています。中でも大樹町は、あらゆる軌道傾斜角の衛星追跡アンテナを設置するのに最適な場所で、特に低軌道衛星(LEO)にとって魅力的な場所としてインフォステラの地上局サイト地として選定されました。大樹サイトはすでに米国の主要な宇宙事業者2社とアンテナを設置運用する契約をしており、近い将来、大樹サイトの追加拡大も検討しています。
今後もインフォステラは世界各地に地上局サイトを増設し、お客様に最高品質のサービスをコスト効率の良い方法で提供する意向です。
今回の大樹サイト開設によって、HOSPOの周辺に宇宙関連事業者が集積し、宇宙産業の設備が拡充することとなり、HOSPOのビジョンである「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」の実現に向けた大きな前進となりました。また、旧小学校跡地の遊休施設の活用といった地域活性化という意義もあります。大樹町とSPACE COTANは、引き続き航空宇宙関連産業の誘致やビジネス創出、宇宙産業による地方創生を推進してまいります。
■代表者コメント(株式会社 インフォステラ 創業者兼CEO 倉原直美)
大樹町に地上局サイトを開設し、この地域で衛星との通信を希望する特定の衛星運用者向けの専用アンテナのホスティングサービスを提供することができます。地球観測、IoT、通信衛星の衛星運用者にとって戦略的に重要であるアジア太平洋地域への通信アクセスを提供することで顧客基盤を拡大する体制が整いました。
■株式会社 インフォステラ
代表者 :創業者兼CEO 倉原 直美(くらはら なおみ)
所在地 :東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル32階
事業概要:周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダーです。地上局ネットワークを仮想
化するクラウドプラットフォームStellarStationを通じて、柔軟性と拡張性に優れた地上局ネットワー
クを提供しています。また、無線ライセンス取得や周波数調整業務など衛星運用に必要となる地上セグ
メント側の業務サポートを行っています。地上セグメント構築の難易度を下げることで、衛星を活用し
た新しいビジネスに取り組む企業様のミッション開発とサービス改善を支援します。
Website:https://infostellar.net/infostellar-jp
■北海道大樹町
代表 :町長 酒森 正人(さかもり まさと)
所在地 :北海道広尾郡大樹町東本通33番地
町の概要:人口5,400人の一次産業が中心の町です。昭和59年の北海道大規模航空宇宙産業基地構想で航空宇宙基
地の適地とされ、以降35年以上にわたり宇宙のまちづくりを推進しています。令和4年度に、小型人工
衛星搭載ロケット発射場「Launch Complex-1(LC-1)」の建設に着手し、北海道スペースポートを
核とした宇宙版シリコンバレーの形成を目指しています。
Website:https://www.town.taiki.hokkaido.jp
■SPACE COTAN株式会社
代表者 :代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲(おだぎり よしのり)
所在地 :北海道広尾郡大樹町字芽武183番地
事業概要:北海道スペースポートの管理運営、整備資金調達支援、ロケット発射場設計、顧客開拓、PRなどHOSP
Oプロジェクト関連業務のほか、宇宙産業活性化事業を行っています。
Website:https://hokkaidospaceport.com
■北海道スペースポート(HOSPO)
HOSPOはアジア初の民間にひらかれた商業宇宙港です。2021年4月、大樹町で本格稼働しました。北海道での宇宙版シリコンバレー実現へ、ロケット発射場や宇宙船の実験場を整備し、打上げ支援業務を行います。宇宙ビジネスを支えるインフラとして航空宇宙の研究開発、事業活動を支援する他、地方創生を含むビジネス機会を提供します。
2025年までに2つの人工衛星打上げ用ロケットの発射場を整備予定です。資金確保には企業版ふるさと納税や寄附制度を活用しています。
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