芝川ビル竣工95周年記念事業・芝川ビルHANAREプロジェクト。イタリアンレストラン「Ristorante Isolate」2024年1月オープン
「チャレンジキッチン淀屋橋」から選ばれたシェフの独立開業を支援
オーナーシェフを務める斎藤章仁氏は、関西有名ホテルで勤務後、イタリアの複数の1つ星レストランで修行。Ristorante Isolateでは、イタリアで学んだ各地の郷土料理をベースに、現代的な技術を使いながらコース料理を提供します。また、ブルーシーフードガイド※の魚介類をコースに加えるなど環境や食品ロス問題にも取り組みます(※地球にやさしいサステナブルなシーフードのリスト)。
店名は、芝川ビルHANAREにちなみ、イタリア語で「離れた」という意味の「Isolata」から命名。長い歴史の痕跡を活かしてリノベーションされた、北船場の歴史と文化に相応しい「都心の隠れ家レストラン」にご期待ください。
オーナーシェフ 斎藤 章仁
1984年 兵庫県生まれ
2004年 リーガロイヤルホテル大阪 イタリアンレストラン「ベラ コスタ」、フレンチレストラン「ナチュラルガーデン」
2014年 セントレジス大阪 イタリアンレストラン「ラ べデュータ」
2017年 渡伊
ピエモンテ1つ星レストラン「il centro」
アルトアディジエ1つ星レストラン「zum lowen」
アオスタ1つ星レストラン「Veccio ristoro」
2020年 コロナ禍により帰国 梅田イタリアン「ニトロ」
幼少期から料理をすることが好きで、料理人を志すようになる。社会人になり、大阪のリーガロイヤルホテル大阪のレストランで修行した後、セントレジス大阪でイタリア人シェフとともに厨房に立つ。そこで本場の味を習得したいという気持ちが強くなり、33歳の時にイタリア留学を決意。現地の星つきレストランで研鑽を積んだ後、コロナ禍になったため2020年に帰国。
<シェフからのメッセージ>
3年間のイタリア留学でイタリア各地の名店を巡り、現地の1つ星レストランで修行しました。イタリアで学んだ各地の郷土料理をベースに、現代的な技術を使いながらコース料理を提供します。淀屋橋という都会の中にある隠れ家レストランで、ゆったりした時間を過ごして頂けたらと考えております。
●インスタグラム開設
オープンに先立ち、インスタグラムを開設しました。@isolata_hanare
レストランに関しては、インスタグラムDMにてお問い合わせください。
本プロジェクト物件について
本プロジェクト物件は、幕末に唐小間物商(貿易商)として財を成した芝川又右衛門の本邸の一部で、明治、大正、昭和時代の改修工事を経て今に受け継がれた建物です。昭和2年に芝川本邸の一角に芝川ビルが建設され、昭和4年にその一部を利用して女子教育のための学校「芝蘭社家政学園」が開校した折には、本物件の大規模改修工事が行われ、洋裁室(ミシン室)として使用されました。
<千島土地株式会社から>
戦災を免れたこの建物は、戦後も事務所や倉庫として活用されましたが、建物の老朽化が進み、一時は取り壊しも検討していました。しかし、その歴史を調べる中で、芝川本邸に由来する建物であることがわかり、2022年の千島土地株式会社設立110周年、芝川ビル竣工95周年の記念事業として活用に取り組むことになりました。隣接する登録有形文化財・芝川ビルの「HANARE(離れ)」として、北船場の歴史と文化に相応しい、発信力のある拠点に育てていければと願っています。
<設計者・髙岡伸一(建築家・近畿大学建築学部准教授)から>
国の登録有形文化財であり、大阪の歴史的都心である船場を象徴する近代建築として広く知られる芝川ビルの裏側には、芝川ビルよりも更に古い、2階建の木造建築が建っています。戦災を免れた貴重な都心の木造建築としてこれを残し、耐震補強などを施してリノベーション。とても小さな建物ですが、2階の床の半分を吹抜にして天井の高い一体的な空間とし、立派な小屋組と伝統的な大津壁、そして長い歴史の痕跡を活かした「都心の隠れ家」として再生します。
チャレンジキッチン淀屋橋とは
「人づくり」「食文化の発展」「循環型社会の実現」を目指す。
大阪・淀屋橋に建つ築100年を超える古い木造建築をリノベーションし、一棟まるごとレストランへとアップサイクルするもので、環境に配慮した循環型の社会を目指します。また、将来性ある料理人の独立開業支援を通して、大阪の食の未来を担う「人づくり」に取り組み、古い建物を解体せずに新しい価値を加えることで、旧くからある北船場の新しい魅力ある街づくり・街ブランディングを推進し、日本の「食文化の発展」に寄与します。
公募による書類審査、実技審査等を経て、出店者を決定。内装・設備工事に関する初期コストの一部は事業者が負担し、店作りや開業に関する課題、PRや開業後の経営戦略から実務に至るまで、各分野のプロフェッショナルがチームを組んでサポートします。資金問題を始め料理人が独立しづらい状況を打破し、新しいチャレンジをサポートすることで、地域の活性化と街ブランディングの向上を目指すことが、本プロジェクトの目的です。
プロジェクトメンバー
■設計者:髙岡伸一
建築家・近畿大学建築学部准教授。大阪を中心に数多くの近現代建築の再生を手がけると共に、その価値や魅力を伝えるための執筆活動や、日本最大級の建築公開イベント、「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪(イケフェス大阪)」の開催にも当初から携わる。主な作品に1922年に建てられた銀行建築を再生した丼池繊維会館(大阪市、2016)、1912年に建てられた2軒長屋を再生した「北浜長屋」(大阪市、2017)(いずれも国登録有形文化財)。共著に『生きた建築 大阪1・2』『新・大阪モダン建築』など。
■株式会社ケイオス
1993年創業、マーケットクリエーション型のコミュニティ・プロデュース企業。
コミュニティデザイン、街づくり及び街ブランド構築、商業施設開発、店舗開発・業態開発、地域活性化事業、住環境及び住宅開発などの事業領域を持つ。2006年より「チャレンジキッチン」の企画・プロデュースを行う。主な実績として、大阪中心ビジネスエリア再生プロジェクト「淀屋橋WEST」、丸の内商業施設「新丸の内ビルディング」の他、「北船場茶論」「中之島新線4つの新駅プロデュース」などの街づくり、レストラン「INUA」「カンテサンス」「大阪エアポートワイナリー」など食にまつわるプロデュースも多数手掛ける。最近では、自ら「京都ワイナリー四条河原町醸造」も営む。代表の澤田充は食創造都市大阪推進機構のプロデューサーも務めている。
https://chaos-chaos.com/
■千島土地株式会社
江戸時代から続く大阪の商家・芝川家により、芝川家の所有地を引き継ぐ形で明治45年に株式会社として設立。以降、所有地の賃貸を事業の主軸としつつ、近年は航空機リース事業のほか、海外不動産や海外オルタナティブ資産への投資事業といったグローバルなビジネスも手掛ける。2000年半ば頃から、船場地区や大阪市住之江区北加賀屋で所有地や所有物件を活用したまちづくり活動に取り組み、2011年には、大阪の芸術・文化活動の支援を目的とする(一財)おおさか創造千島財団を設立。地域の活性化に向け、様々な活動を行っている。
https://www.chishimatochi.com/
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