【受託】先進的CCS事業に向けたCO2分離回収設備検討およびCO2液化・貯蔵・出荷設備検討業務について
日本製鉄は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(以下「JOGMEC」)の令和5年度「先進的CCS事業※1の実施に係る調査」※2の公募において、3件の国内CCS案件について採択され、JOGMECと委託契約を締結※3しており、当社はこの中で本検討業務に取り組みます。
当社グループが保有し、すでに実績を有するCO2分離回収技術ESCAP®※4やCO2貯蔵技術※5と、これまで当社が石油・天然ガス用海洋プラットフォームなどの大型海洋鋼構造物や陸上・海底パイプラインの設計・製作・建設で培ってきた技術・知見を活用することで、本検討業務で受託したCO2分離回収設備、CO2液化・貯蔵・出荷設備のほか、今後国内外で期待されているCO2輸送や陸上・海上でのCO2圧入まで幅広いニーズに対応してまいります。
当社は、今後ともCCSの社会実装に向けた取り組みを強化し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
※1 Carbon dioxide Capture and Storageの略。主に産業活動で発生するCO2を回収し、貯留をすること。
※2 CCS事業の普及と拡大に向けた支援を目的とし、CO2回収源のクラスター化や CO2貯留地域のハブ化による事業の大規模化とコストの削減に取組むモデル性のある事業(先進的CCS事業)に関し、CO2の分離回収・輸送・貯留に係る調査を実施するもの。
※3 https://www.nipponsteel.com/common/secure/news/20230802_100.pdf
https://www.nipponsteel.com/news/20230803_100.html
※4 省エネ型CO2分離回収技術 ESCAP®は、製鉄所や発電所、各種工場で発生する排ガスなど、不純物の多い原料ガスから食品用途を含む高純度のCO2を製造できCCU及びCCSの目的に幅広く適用が可能です。
高い熱エネルギー効率(汎用技術と比較し、熱消費量を43%低減)、原料ガスおよび製品CO2中に含まれる不純物の除去技術が特徴であり、国内では商業機2件の実績(①製鉄所排ガス向け:120ton-CO2/日、②石炭火力発電所排ガス向け:143ton-CO2/日)があります。
※5 当社グループの日鉄パイプライン&エンジニアリング株式会社は、日本CCS調査株式会社よりCCUSを目的とした液化CO2の船舶輸送受入基地としては国内初となる「CO2受入・貯蔵設備建設工事(EPC)」を受注し実行中です。
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