【岐阜県高山市】学びの多様化教室「にじ色」が完成!
分教室としては岐阜県内初、多様な学習ができる新たな居場所です
不登校などの生徒が多様な学習ができる新たな居場所として開室する学びの多様化教室「にじ色」は、「誰かに合わせるのではなく、”あなたが選べる”新しいスタイルの居場所・学びの場」として、不登校生徒の学びを支援するとともに、安心していられる居場所を目指します。
学びの多様化教室「にじ色」とは
全国的に不登校児童生徒数が増えている昨今、高山市でもその数は増加傾向にあります。この現状に対応するため、高山市教育委員会では不登校などの生徒が多様な学習ができる新たな居場所として、令和2年度より、学びの多様化教室「にじ色」の開室に向けた準備を進めてきました。令和6年2月には文部科学省の指定を受け、令和6年4月に「にじ色」を開室することとなりました。
「にじ色」は、一之宮地域にある市立宮中学校が本校となる学びの多様化学校分教室で、県内の公立では「学びの多様化学校」はありますが、分教室としての設置は県内初となります。高山市内だけでなく飛騨市、下呂市、白川村の中学生も受け入れ対象となり、4月から1~3年生の12名が通う予定です。
この「にじ色」が、「誰かに合わせるのではなく、”あなたが選べる”新しいスタイルの居場所・学びの場」として、不登校児童生徒の学びを支援するとともに、安心していられる居場所となることを願っています。
施設は、旧一之宮保健センターであった建物をリニューアルし、市内小中学校の用務職員さんが、教室の壁のペンキ塗りや個別学習スペースの間仕切りを作りました。生徒が心地よく過ごせるよう、それぞれの教室にはイメージカラーを決めて空間を作り出しています。
国語の学習ができる「ロジック」のイメージカラーは緑で、幅の広い白い机と、座り心地のよいイスが、生徒の学習を支えます。生徒は登校したらロッカーに荷物を入れた後、その日の予定を自分で決めたり、軽運動などを行ったりする時間「ボイジャー」を行います。ソファが置かれた「リラックススペース」があり、ゲームや本などを自由に使うことができます。
また、保健室・談話室などとして使うことができる「オペレーションルーム」や、教育相談やオンライン学習ができる「カウンセリングルーム」もあり、設置されたゲーム機で一人でも仲間とでも楽しく過ごすことができます。「図書スペース」には寄贈された漫画も沢山あり、自由に読むことができます。
2階の青をイメージカラーとした「アース」では主に数学と理科の学習を、ピンクのイメージカラーの「グローバル」では、主に社会と英語の学習を行います。
「プレイホール」では、ビリヤード・ダーツ・パンチングマシーン・エアロバイクを楽しむことができます。また、電子ピアノとギターもあり、休み時間などに素敵な音色が聞こえてくることでしょう。
「にじ色」のこれから
3月25日に行なわれた完成式典では、中野谷康司高山市教育長から「皆さんのご理解とご支援のおかけでようやく完成した。にじ色は、誰かに合わせるのではなく、”あなたが選べる”新しいスタイルの居場所・学びの場所として、次の時代の教育を考える一助となり、子どもたちにとって希望の場になることを願っている。」とのお話がありました。
また、田中明高山市長からは「常々、多様性は社会の力であると思っている。色んな人がいるからこそ、熱を生み成長があり、逆を言えば多様性がないともろい。にじ色の建物は完成したが、これが始まりであり、地域とともに成長していくことを願っている。」との挨拶がありました。
長い時間をかけて考え、様々な工夫を取り入れてできた「にじ色」ですが、これで完成ではありません。子どもたちや保護者、「にじ色」に関わっていただく多くの方々の声を聴きながら、進化し続ける教室です。今後も「にじ色」の歩みに注目し、支えていただきたいと思います。
【本件に関するお問い合わせ】
高山市役所学校教育課
住所:〒506-8555
岐阜県高山市花岡町2丁目18番地
電話:0577-53-2368
FAX:0577-53-2369
メールアドレス:gakukyo@city.takayama.lg.jp
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