全国47都道府県「花粉症重症度調査」
「重症花粉症」割合が高い都道府県は兵庫、長野、宮城、新潟、愛媛
ノバルティス ファーマ株式会社(代表取締役社長:綱場 一成)は、「花粉症重症度調査」と題し、全国47都道府県の花粉症患者9400人を対象に、花粉症の諸症状が仕事に及ぼす影響についてアンケート調査を行いました。このところ、様々な体調の変化によって労働生産性の低下を招くプレゼンティーズムの問題が注目されるようになっていますが、中でも大きな原因の一つとして考えられているのが罹患者数も多い花粉症です。今回は、症状が多い重症患者の割合*が高い都道府県や、症状が仕事等に与える影響について調べました。
〔調査期間:2019年11月8日(金)~11月18日(月)〕
*重症度は「鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版」で示された重症度分類にしたがって調査
〔調査期間:2019年11月8日(金)~11月18日(月)〕
*重症度は「鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版」で示された重症度分類にしたがって調査
花粉症患者の重症度割合
最初に花粉症の重症度割合を探りました。
花粉症患者に起こるプレゼンティーズム
次に花粉症が最もひどい時期について、症状が日常に与える影響を調べました。
最後に花粉症対策について職場の取り組みの必要性も探ってみました。
病気で生産性が低下した状態であるものの職場には出ていること。病気のために欠勤、遅刻、早退することは「アプセンティーズム」といい、両者は労働生産性を評価する「状態」として使われています。
今回の調査結果について
日本医科大学付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授 大久保公裕 先生のコメント
「花粉症患者の多くが重い症状を抱えています。今回の調査でも、半数以上が重症以上という結果になりました。花粉症は、ただでさえ鼻水やくしゃみ、鼻づまりなど、日常生活への影響が小さくありません。重症となると、発作の頻度も高くなり、程度も重くなるわけですから、日常生活はもちろん仕事への影響も大きくなります。生産性の低下などプレゼンティーズムが問題になるのももっともです。今回は特に都道府県別の比較も行いましたが、最も多い兵庫県では重症患者の割合が55.5%を占めるのに対して、最も少ない三重県では41.0%にとどまるなど、地域差があることもわかりました。重症患者が多い地域では、その影響もより深刻になることが考えられます。
あまりに症状に悩まされる場合には病院に行くことも考えましょう。
その際、自分の重症度を把握しておくことも大切です。重症度に応じて対処の仕方も変わるためです。「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、症状の頻度や重さに応じて、重症度が軽症、中等症、重症、最重症の4段階に分類されていますので、こういったものを活用して重症度を把握しましょう。
重症度に応じて使用する薬や、療法を変えることが、より適切な対応が可能になりますので。重症度が高い場合にも、それに応じた治療を選択します。
花粉症治療は、日々進歩していますので、症状により日常生活や仕事に支障が出る場合には、病院に行ってほしいと思います。中には、花粉が本格的に飛散して症状が出る前に行う方が効果的な治療法もありますので、症状が出てからではなく、花粉症のシーズンが近づいてきたら、早め早めに対処するのが良いでしょう。」
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約10万5千人の社員を擁しており、7億5千万人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp
以上
- 重症と最重症を併せた重症花粉症に分類される患者さんが49.6%を占める。割合が最も高い都道府県は兵庫県で、長野県、宮城県、新潟県、愛媛県と続く。
- 花粉症の症状により勉強や仕事、家事など生活への支障があるという人は58.2%。重症以上の患者さんでは67.2%。
- 花粉症の症状があるとき、仕事のパフォーマンスが「落ちる」人57.3%。重症以上の患者さんで65.9%。
- 花粉症の症状があるとき、くしゃみや鼻をかむことで仕事の手が「止まる」患者さんは61.4%。重症以上の患者さんで70.8%。
- 花粉症の症状があるとき、集中力低下を感じる患者さんは58.8%。重症以上の患者さんで67.4%。
- 普段、仕事の際に化粧をしている女性患者さんのうち、花粉症時に日頃のメイクやスキンケアで何らか困ることがある人は69.0%。
- 職場に花粉症対策への取り組みをしてほしいと思う患者さんは56.7%。重症以上の患者さんでは61.6%を占める。
最初に花粉症の重症度割合を探りました。
- 重症と最重症を併せた重症花粉症に分類される患者さんが49.6%を占める。割合が最も高い都道府県は兵庫県で、長野県、宮城県、新潟県、愛媛県と続く。
- 「鼻アレルギー診療ガイドライン2016年版」で示されている重症度分類にしたがい、「1日に起こるくしゃみ発作の平均回数」「1日に鼻をかむ平均回数」「鼻づまりの程度」「日常生活の支障度」について質問しました。その結果、「重症」が23.2%、「最重症」が26.4%となり、合わせて49.6%が重症花粉症に分類される症状を持っていました。都道府県別に見ると、重症花粉症を示した回答者が最も多かったのは55.5%の兵庫県で、55.0%の長野県、54.5%の宮城、新潟、愛媛、徳島県と続きます。一方、最も少なかったのは三重県で41.0%でした。
花粉症患者に起こるプレゼンティーズム
次に花粉症が最もひどい時期について、症状が日常に与える影響を調べました。
- 花粉症の症状により勉強や仕事、家事など生活への支障があるという人は58.2%。重症以上の患者さんでは67.2%
- 勉強や仕事、家事などの生活に支障があるかについて「なし」と答えた人は41.8%にとどまり、「とてもひどい」3.0%、「ひどい」7.1%、「ややひどい」16.9%、「軽い」31.2%と、何らかの支障があるという回答者が58.2%を占めました。
- さらに重症花粉症の患者さん(4,667名)だけでみると、「とてもひどい」4.9%、「ひどい」10.5%、「ややひどい」20.7%、「軽い」31.1%と、何らかの支障があるという回答者67.2%に達します。
- 花粉症の症状があるとき、仕事のパフォーマンスが「落ちる」人57.3%。重症以上の患者さんで65.9%。
- 症状による仕事のパフォーマンスへの影響については、パフォーマンスが「とても落ちる」7.3%、「落ちる」21.4%、「たまに落ちる」28.6%で、計57.3%がパフォーマンスの低下を感じていました。これも重症以上の患者さんに絞ると、パフォーマンスが「とても落ちる」10.3%、「落ちる」26.1%、「たまに落ちる」29.5%で、計65.9%に上がります。
- 花粉症の症状があるとき、くしゃみや鼻をかむことで仕事の手が「止まる」患者さんは61.4%。重症以上の患者さんで70.8%
- 花粉症の症状が出ているときの仕事の作業の進み方についても、くしゃみや鼻をかむことで「仕事の手が頻繁に止まる」が10.5%、「仕事の手が止まる」が20.7%、「仕事の手がたまに止まる」が30.2%と、計61.4%が仕事の手が止まると回答しました。
- 重症以上の患者さんにおいては、「仕事の手が頻繁に止まる」が14.7%、「仕事の手が止まる」が24.8%、「仕事の手がたまに止まる」が31.3%と、仕事の手が止まるとの回答は計70.8%を占めます。
- 花粉症の症状があるとき、集中力低下を感じる患者さんは58.8%。重症以上の患者さんで67.4%。
- 花粉症の症状があるときの集中力についても聞いています。集中力が「非常に低くなる」は7.8%、「低くなる」は22.6%、「たまに低くなる」は28.4%と、集中力の低下を感じている患者さんは合わせて58.8%いました。
- 重症以上の患者さんについては、集中力が「非常に低くなる」は10.8%、「低くなる」は27.6%、「たまに低くなる」は29.0%と、計67.4%に達します。
- 普段、仕事の際に化粧をしている女性患者さんのうち、花粉症時に日頃のメイクやスキンケアで何らか困ることがある人は69.0%。
- 仕事をするとき、いつもメイクしている、もしくはたいていメイクしていると回答した女性患者3,654名に、花粉症の症状が出ているときに、メイクやスキンケアで困ることがあるかと質問したところ、「特に困ることはない」が31.0%にとどまり、69.0%が困ることがあるという結果になりました。
- 困ることとしては、「鼻の周りのメイクがボロボロになる」40.7%、「ファンデーションのノリが悪い」30.3%、「マスクでベースメイクが崩れる」28.8%などが高い数字になっています。
最後に花粉症対策について職場の取り組みの必要性も探ってみました。
- 職場に花粉症対策への取り組みをしてほしいと思う患者さんは56.7%。重症以上の患者さんでは61.6%を占める。
- 職場が花粉症対策に取り組むことを実施してほしいと思うか尋ねたところ、実施してほしいと「とても思う」10.4%、「思う」19.1%、「やや思う」27.2%で「思うが」計56.7%、重症患者だけでは「とても思う」13.3%、「思う」20.9%、「やや思う」27.4%で「思うが」計61.6%という数字になりました。
病気で生産性が低下した状態であるものの職場には出ていること。病気のために欠勤、遅刻、早退することは「アプセンティーズム」といい、両者は労働生産性を評価する「状態」として使われています。
今回の調査結果について
日本医科大学付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 教授 大久保公裕 先生のコメント
「花粉症患者の多くが重い症状を抱えています。今回の調査でも、半数以上が重症以上という結果になりました。花粉症は、ただでさえ鼻水やくしゃみ、鼻づまりなど、日常生活への影響が小さくありません。重症となると、発作の頻度も高くなり、程度も重くなるわけですから、日常生活はもちろん仕事への影響も大きくなります。生産性の低下などプレゼンティーズムが問題になるのももっともです。今回は特に都道府県別の比較も行いましたが、最も多い兵庫県では重症患者の割合が55.5%を占めるのに対して、最も少ない三重県では41.0%にとどまるなど、地域差があることもわかりました。重症患者が多い地域では、その影響もより深刻になることが考えられます。
あまりに症状に悩まされる場合には病院に行くことも考えましょう。
その際、自分の重症度を把握しておくことも大切です。重症度に応じて対処の仕方も変わるためです。「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、症状の頻度や重さに応じて、重症度が軽症、中等症、重症、最重症の4段階に分類されていますので、こういったものを活用して重症度を把握しましょう。
重症度に応じて使用する薬や、療法を変えることが、より適切な対応が可能になりますので。重症度が高い場合にも、それに応じた治療を選択します。
花粉症治療は、日々進歩していますので、症状により日常生活や仕事に支障が出る場合には、病院に行ってほしいと思います。中には、花粉が本格的に飛散して症状が出る前に行う方が効果的な治療法もありますので、症状が出てからではなく、花粉症のシーズンが近づいてきたら、早め早めに対処するのが良いでしょう。」
ノバルティス ファーマ株式会社について
ノバルティス ファーマ株式会社は、スイス・バーゼル市に本拠を置く医薬品のグローバルリーディングカンパニー、ノバルティスの日本法人です。ノバルティスは、より充実したすこやかな毎日のために、これからの医薬品と医療の未来を描いています。ノバルティスは世界で約10万5千人の社員を擁しており、7億5千万人以上の患者さんに製品が届けられています。ノバルティスに関する詳細はホームページをご覧ください。
https://www.novartis.co.jp
以上
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