消費者庁によるアレルギー表示推奨品目の改正を受け、CAN EATが「マカダミアナッツ」に対応。
アレルギー管理サービスの「AI食材タグ」に追加。マカダミアナッツを含む加工食品やメニューが検索可能に
■概要
2024年3月28日、加工食品のアレルギー表示の推奨品目に「マカダミアナッツ」が追加され、同時に「まつたけ」が削除された。
4月2日、CAN EATはアレルギー管理サービスの「A I 食材タグ」に「マカダミアナッツ」を追加。食品表示ラベルに記載された「マカダミアナッツ」を自動で読み取り、その食品が含まれるメニューを一目で確認できるようにした。
改正後もしばらくの間は「マカダミアナッツ」を含む新28品目と「まつたけ」を含む旧28品目の表示が混在することが予想される。CAN EATは関係各社や省庁の動向を注視しつつ、宿泊・婚礼・飲食事業者に対して適切なサポートを行っていく。
■食物アレルギー表示の推奨品目に「マカダミアナッツ」が追加。CAN EATの「アレルギー管理サービス」はいち早く対応
2024年3月28日に「食品表示基準について」(平成27年3月30日消食表第139号消費者庁次長通知)の一部が改正され、加工食品において食物アレルギー表示を推奨する「特定原材料に準ずるもの」に「マカダミアミアナッツ」が追加されると同時に、「まつたけ」が削除されました。
▼特定原材料に準ずるもの
改正前 | 改正後 (まつたけ削除、マカダミアナッツ追加) |
アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン | アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン |
本改正にいち早く対応するため、CAN EATは4月2日、スマートフォンで原材料ラベルを撮影するだけで簡単にアレルギーを判定し、アレルゲンごとにメニューや加工品を検索できる「アレルギー管理サービス」(https://biz.caneat.jp/allergenlist/)において「マカダミアナッツ」を判定できるようにしました。
加工食品の食品表示ラベルから、 A I が「マカダミアナッツ」の記載を自動で読み取り、「マカダミアナッツ」を含む加工品とメニューに「#マカダミアナッツ」のタグを付与することにより、利用者は「マカダミアナッツ」が含まれるメニューを簡単に検索・表示できます。
<補足・注意事項>
1.改正後も、しばらくの期間は「マカダミアナッツ」ではなく「まつたけ」を含む旧28品目を対象としたアレルギー表示が市場に出回ることが予想されます。また、「マカダミアナッツ」はアレルギー表示の推奨品目であり、表示義務はないため、すべての加工食品において表示の対象に含まれるわけではありません。
撮影した食品表示ラベルのアレルギー表示対象に「マカダミアナッツ」が含まれていない場合や、複合原材料表示などの理由で表示が省略されている場合は、「A I 食材タグ」を付与できないため、「マカダミアナッツ」が含まれていても判定できない場合があります。
2.CAN EATが運営するもうひとつのアレルギー対応支援サービス「アレルギーヒアリングシステム」(https://biz.caneat.jp/allergyhearing/)は、本改正以前より「マカダミアナッツ」に対応しております。引き続き安心してご利用ください。
■「特定原材料等28品目」の範囲に注意!今回の改正のポイント
今回の改正により、アレルギー表示が義務づけられる「特定原材料」と推奨される「特定原材料に準ずるもの」を合わせた「特定原材料等」は、以下の28品目となりました。
▼特定原材料等
特定原材料等の名称 | 表示 | |
特定原材料8品目 | えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生 | 義務 |
特定原材料に準ずるもの20品目 | アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ(まつたけ削除)、もも、やまいも、りんご、ゼラチン | 推奨(任意) |
消費者庁は、可能な限り速やかに「マカダミアナッツ」の表示と「まつたけ」の表示削除に努めるよう関係者に呼びかけていますが、今後しばらくの間は、「マカダミアナッツ」を含む新28品目を対象とした表示と「まつたけ」を含む旧28品目を対象とした表示が混在することが予想されます。
そのため、食品表示ラベルの「特定原材料等28品目」という文言を確認するだけでは、アレルギー表示の対象範囲を正確に読み取ることができません。消費者や外食事業者は、新旧両方の可能性を考慮して注意深くアレルギー対応を行う必要があります。
CAN EATは消費者庁などの関係省庁や各社の動向、最新の食品表示の事例などを注視し、アレルギー表示の切替状況を見極めながら、宿泊・婚礼・外食事業者のみなさまに対して適切なサポートを行ってまいります。
■近年増加するナッツ類のアレルギー。アレルギー対応の注意点は?
近年、ナッツ類のアレルギー症例が増加しており、ナッツ類に関連するアレルギー表示制度の改正が相次いでいます。2019年には「アーモンド」がアレルギー表示の推奨品目に追加され、2023年にはそれまで推奨品目だった「くるみ」が表示義務のある「特定原材料」に変更されました。
マカダミアナッツも同様にアレルギーの症例数が増加傾向にあり、直近の全国実態調査※でも全体の13位となったことなどを踏まえ、推奨品目として追加されました。
マカダミアナッツをはじめ、ナッツ類を使用した加工食品は、ミックスナッツのようにわかりやすいものばかりではなく、菓子やドレッシング、カレー粉、ドリンクのトッピングなど、原型をとどめない形で使われているものもたくさんあります。
目視のみでは正確に判断できないことや、アレルギー表示が義務づけられていないナッツもあることを念頭に置き、外食事業者は食品表示ラベルなどから正しい情報を得るように心がけましょう。
※参考:令和3年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業 報告書
■アレルギー管理サービスについて
アレルギー管理サービスは、スマートフォンで原材料ラベルを撮影するだけで簡単にアレルギーを判定し、アレルゲンごとにメニューや加工品を検索できるアプリサービスです。
時間と手間がかかる食品表示の確認作業を、ITの力で効率化・省力化。原材料ラベルの読み間違いや見落としをなくし、正確かつ効率的にアレルギー情報を表示できます。
個人の飲食店から中小規模のチェーン店まで、幅広い事業者の皆様にご活用いただいています。ご興味をお持ちの事業者様は、お気軽にお問い合わせください。
<ポイント>
スマートフォンで原材料ラベルを撮影するだけで簡単にアレルギーを判定。
原材料ラベルのあらゆる表記パターンを学習した自動判定エンジンを搭載。専門家とのダブルチェックで、より正確なアレルギーチェックが可能。
自動検索機能付き。”「卵」「乳」「小麦」を含まないメニュー” ”バラ科” ”ウリ科” 動物性”など、複雑な条件も簡単に検索できる。
アレルギー情報をCSVで出力してプライスカードに転記したり、ページを公開してQRコード経由でアクセスすることも可能。スタッフによるアレルギー回答ミスを削減できる。
多言語対応済。海外のゲストも簡単にアレルギー情報を確認できる。
サービス紹介URL:https://biz.caneat.jp/allergenlist/
導入事例:https://biz.caneat.jp/category/allergenlist/
お問い合わせフォーム:https://biz.caneat.jp/allergenlist/contact/
■株式会社CAN EATについて
「すべての人の食事をおいしく・楽しく・健康的にする」をミッションに、食べられないものがある人の外食を救うサービス「CAN EAT」はじめ、食物アレルギー当事者やアレルギー対応に取り組む外食事業者を支援するサービスの開発・運営を行っています。
会社名:株式会社CAN EAT(英語名:CAN EAT Inc.)
代表者:代表取締役社長 田ヶ原絵里
本社所在地:東京都新宿区天神町7番地11 No.14
設立:2019年4月1日
食べられないものがある人の外食を救うサービス「CAN EAT」:https://caneat.jp
アレルギーヒアリングシステム:https://biz.caneat.jp/allergyhearing/
アレルギー管理サービス:https://biz.caneat.jp/allergenlist/
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