大分コンビナートでのISCC PLUS認証の取得について
~エチレンプラントの原料の一部をバイオマス化、カーボンニュートラルを推進~
今回のISCC PLUS認証取得により、バイオマス原料を一部使用する製品群・誘導品に対して、認証制度に基づくマスバランス(物質収支)方式によってバイオマス原料由来の持続可能特性を割り当て、販売することが可能となりました。販売開始時期については、各取引先と調整の上、決定致します。
当社大分コンビナートでは、これまでエチレンプラントの原料として、石油由来原料を使用しておりましたが、原料の一部をバイオマス原料に置き換えることを検討しております。
この一連の取り組みは、持続可能な原料の社会での実用化、ひいては、カーボンニュートラルに向けた循環型社会形成につながるものです。
■対象製品:
・エチレン
・プロピレン
・クルードC4 (別名 NBB/TBB)
・C5留分
・分解ガソリン
・分解ケロシン
・分解重油
・ガス類(水素、メタン、エタン、RG、C3LPG)
・酢酸ビニル
上記以外の当社石油化学事業部大分コンビナート製品につきましても、今後ISCC PLUS認証の取得を計画しております。
■ISCC PLUS認証
第三者機関であるISCC(International Sustainability and Carbon Certification 国際持続可能性カーボン認証)が展開し、バイオマスや再生由来原料や製品などについて持続可能性が保たれ、サプライチェーン全体で適切に管理されているかを担保する国際的な認証制度です。特に複雑な生産工程を持つサプライチェーンの、バイオマス化や再生由来原料使用を推進させるマスバランス方式の有効な認証制度として活用されています。
■マスバランス方式
バイオマスや再生由来原料といった持続可能原料と非持続可能な原料を混合して製品を製造した際に、投入した持続可能原料の割合に応じて、一つまたは複数の特定製品に対して持続可能特性を自由に割り当てるものです。当社は既存の製造プロセスを活用し、現在の品質や性能を維持しつつ持続可能原料の使用の促進に貢献できます。また、消費者にとっても環境に配慮した製品を購入することにより、持続可能な社会へ寄与できます。本方式は、化学業界で今後さらに普及する見通しです。
株式会社レゾナック大分コンビナートは、ISCCの最新の規定に則り、ISCC PLUS要求事項に準拠することを約束し宣言します。
■ご参考
使用済みプラスチックを原料としたサプライチェーンで国内初の国際認証取得
https://www.resonac.com/jp/news/2023/05/18/2496.html
以上
【Resonac(レゾナック)グループについて】
レゾナックグループは、半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル等を展開し、川中から川下まで幅広い素材・先端材料テクノロジーを持つ化学会社です。2023年1月に昭和電工グループと昭和電工マテリアルズグループ(旧日立化成グループ)が統合し、新たなスタートを切りました。新社名の「Resonac」は、英語の「RESONATE:共鳴する・響き渡る」と、Chemistryの「C」を組み合せて生まれました。レゾナックは「共創型化学会社」として、共創を通じて持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。2022年度の売上高は約1兆4千億円、うち海外売上高が56%を占め、世界22の国や地域にある製造・販売拠点でグローバルに事業を展開しています(2023年1月時点)。詳しくはウェブサイトをご覧ください。
株式会社レゾナック・ホールディングス https://www.resonac.com/jp/