フェイガー、シリーズAラウンドを総額約24億円で完了

脱炭素×農業の社会実装に向け、持続可能な成長基盤を構築

株式会社フェイガー

株式会社フェイガー(本社:東京都千代田区、代表取締役:石崎 貴紘、以下「当社」)は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、鈴与商事株式会社、および住商ベンチャー・パートナーズ株式会社を新規引受先とする第三者割当増資を実施し、シリーズAラウンドのファイナルクローズを迎えたことをお知らせいたします。

これにより、株式会社環境エネルギー投資、インキュベイトファンド株式会社、東京海上ホールディングス株式会社、農林中金キャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社を含むシリーズAラウンド全体の調達総額は約24億円となりました。

当社は、水稲栽培における中干し期間の延長など、農業分野における温室効果ガスの削減活動を通じて、農業由来のカーボンクレジットの生成から販売までを一気通貫で支援しています。

今回の資金調達により、全国の農業生産者との連携拡大、クレジット生成・管理の高度化、企業向けの脱炭素支援事業の強化を図り、持続可能な農業と環境価値市場の社会実装を加速させてまいります。

これまでの歩みと成果

■ 2022年〜2025年:国内事業の立ち上げと拡大フェーズ

  • 2022年7月:株式会社フェイガー 創業

  • 2023年1月:シードラウンドにて、インキュベイトファンド株式会社より7,200万円を調達

  • 2023年:水田の中干し期間延長による温室効果ガス削減に取り組み、全国61件の農業生産者と連携。5,778t-CO₂のクレジットを生成

  • 2023年12月:プレシリーズAにて、東京海上ホールディングス株式会社、農林中金キャピタル株式会社、株式会社環境エネルギー投資、インキュベイトファンド株式会社より総額3.4億円を調達

  • 2024年:全国1,221件の農業生産者・25,202haでの取り組みを実施

  • 2025年1月:シリーズAファーストクローズにて、株式会社環境エネルギー投資、インキュベイトファンド株式会社、東京海上ホールディングス株式会社より11.7億円を調達

  • 2025年4月:シリーズAセカンドクローズにて、インキュベイトファンド株式会社、農林中金キャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社より3.4億円を追加調達

  • 2025年5月:135,944t-CO₂のクレジットがJークレジットとして認証
     └ 農業由来としては国内最大級の認証量

  • 2025年7月:シリーズAファイナルクローズにて、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、鈴与商事株式会社、住商ベンチャー・パートナーズ株式会社を新規投資家に迎え、シリーズA全体で総額約24億円の資金調達を完了

【フェイガーについて】

フェイガーは、「世界をもっとサステナブルに。社会にもっとフェアネスを。」をパーパスに、持続可能な農業を実現すべく2022年に創業したスタートアップです。その第一歩目として、気候変動の緩和策である脱炭素農法の導入をカーボンクレジットの仕組みを活用しながら推進しています。さらに、適応策として高温・乾燥対策をはじめとした耐候性ソリューションの展開も行っています。

農業は国の食料安全保障を支える重要な産業である一方、気候変動の影響により、収量や品質の低下といったリスクに直面しています。私たちは、脱炭素農法の導入とその成果の可視化を通じて、社会からインセンティブの還元を受けながら、それを原資として適応策の実行や現場の課題解決に一緒に取り組んでいきたいと考えています。

また、脱炭素やカーボンクレジットの文脈においては、単に温室効果ガスを削減するだけでなく、クレジットを購入される企業さまにとっての意味や社会的な価値、地域への還元といった観点からも、胸を張って主張できるプロジェクトであることが求められていると考えています。フェイガーでは、持続可能な農業への挑戦と共創を進めるパートナー企業を拡大しています。

こうした取り組みは日本を起点に、フィリピンやベトナムなど海外にも展開しています。JCMでのプロジェクト登録も完了し、研究機関・国際機関との連携も拡大中です。

私たちの考え方と歩みについては、下記のインパクトレポートにも詳しくまとめています。

ご関心をお持ちいただけましたら、ぜひご覧ください。

2024年インパクトレポートはこちら

https://faeger.company/wp-content/uploads/2025/07/c192d8c0c4b109d090745549d1cbc5f2.pdf

フェイガーの目指す姿:企業の環境価値購入が持続可能な農業体系構築へ繋がるスキーム

パートナー企業様との連携図

・フェイガーCEO石崎のコメント 

フェイガー CEO 石崎貴紘

このたび、シリーズAラウンドのファイナルクローズにて、新たに JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社様、鈴与商事株式会社様、住商ベンチャー・パートナーズ株式会社様を迎え、シリーズA全体として多くの心強い皆さまにご出資いただきましたこと、心より御礼申し上げます。

セカンドクローズでは、引き続きご支援くださっている 農林中金キャピタル株式会社様、インキュベイトファンド株式会社様に加え、新たにみずほキャピタル株式会社様をお迎えしました。

なお、本コメントではセカンドクローズ以降に新規・継続出資いただいた投資家の皆さまに焦点を当てておりますが、シリーズAファーストクローズでご出資いただいた株式会社環境エネルギー投資様、インキュベイトファンド株式会社様、東京海上ホールディングス株式会社のご支援にも、改めて心より感謝申し上げます。

各投資家の皆さまへの御礼

  • JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社様
    産業及び社会課題の解決と日本の国際競争力の強化に寄与する可能性のあるスタートアップとして認めていただいたこと、嬉しく思います。当社初の官民ファンドからのご出資は大変に心強く思います。

  • 鈴与商事株式会社様
    「共生(ともいき)」の精神をもとに地域社会から必要とされる経営を学ばせていただきつつ、鈴与様の社会課題解決活動の一つのソリューションとして我々も貢献できればと思っています。

  • 住商ベンチャー・パートナーズ株式会社様
    農業分野や食料分野での協力を通じて、持続可能な農業の実現の加速を実現する事業連携を目指します。フェイガーの方向性に共感し背中を押していただき、感謝申し上げます。

  • 農林中金キャピタル株式会社様
    農業を支えるJAグループの金融機関として、JAグループとの連携はもちろん、グループ内にとどまらない拡大支援も含めて幅広くご支援いただいております。

  • みずほキャピタル株式会社様
    セカンドクローズにて新規に加わっていただきました。当社が生産者に在庫リスクを負わせないという珍しいスキームを行うにあたって、金融面でのご支援をいただきながらさらに業界を盛り上げていくという志をご一緒いただけること、楽しみにしております。

当社は持続可能な農業の実現のため、農業分野のカーボンクレジット活用を土台に、気候変動への適応のためのソリューション展開を行っていきます。

水位と土壌水分計を用いて、中干し延長期間と土壌水分の関係性を調査(乾燥ストレスで収量落とさない技術の開発風景):石川県羽咋郡フェイガー実験農場にて(2025年6月20日撮影)
ミニトマトへの耐暑性を付与するバイオスティミュラントの施用試験:石川県羽咋郡フェイガー実験農場にて(2025年6月15日撮影)

今回の投資資金で、さらなる農業界への貢献を国内外で進めていきますので、応援よろしくお願いいたします。

・各投資家からのコメント 

ファイナルクローズで新規ご参画いただいた投資家の皆さま

JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社

ベンチャーキャピタリスト

林 隼 様

フェイガー様が推進する事業は、カーボンクレジット組成による脱炭素推進のみならず、生産者の収益向上を通じた地方創生に繋がる稀有なモデルと考え、今回出資させていただきました。石崎CEOを中心とする高い意識と熱量を持つチーム・投資家・関係者の方々とご一緒できることを大変うれしく思います。今回の出資を通じて、事業を推進し更なる飛躍をされることを期待しております。

鈴与商事株式会社

取締役

佐野 博紀 様

同社が創出・提供する「地域支援型クレジット」は、農業由来の高品質なカーボンクレジットを通じて、地域農業支援と企業のGX推進を両立する革新的な仕組みです。

同社の生産者との強固な連携体制と環境価値創出への取り組みに強く共感するとともに、当社が有する顧客基盤と脱炭素ソリューションにおける有効な手段として活用することで、当クレジットの更なる導入支援と需要創出に貢献できるものと判断し、今回の出資に至りました。

今後も同社との連携を通じて、GXの実現に向けた取り組みを共に推進してまいります。

住商ベンチャー・パートナーズ株式会社

ディレクター

谷口 泰明 様

今後需要が拡大する中で供給量が不足する可能性のあるカーボンクレジット市場において、

農業由来の創出に挑戦するフェイガー社に出資をさせて頂きました。農家ファーストの理念

を掲げて様々な有力プレーヤーとの提携を実現し、グローバルな市場展開を進めることで地

球温暖化への貢献と事業としての成長を両立されることを期待します。総合商社のCVCと

して、環境及び食料ビジネスをはじめ、将来的にスマートファーミング及びクリーンファー

ミングでの協業を推進していきたいと思います。

セカンドクローズでご出資いただいた投資家の皆さま

農林中金キャピタル株式会社 

イノベーション投資部 ヴァイスプレジデント

児山 紗也 様

プレシリーズAラウンドから引き続き、追加出資をさせていただきました。

日本国内でも排出量取引の制度整備が進み、カーボンクレジット市場の拡大が期待される中、フェイガー社の取り組みはますます重要性を増しています。

前回の出資以降、国内の水田におけるJ-クレジット生成の取組みは大きく広がっており、脱炭素の取り組みに加え、農家の収益力向上にも貢献できる意義深い事業であり、フェイガー社のさらなる飛躍を心より期待しています。

みずほキャピタル株式会社 投資第一部

シニアインベストメントマネージャー

細田 大輔 様

フェイガー様は、脱炭素農業という難易度の高い領域で、生産者が取り組みやすく、収益にもつながるスキームを構築しており、その実行力に強く共感しました。農業現場での実装力と、得られたクレジットを流通させる仕組みづくりまで一気通貫で支援している点も、他にはない強みだと思っています。環境価値の見える化と、その対価が正しく循環する社会を、みずほキャピタルも共に創っていきたいと思います。ゼロから一緒に創ってきたフェイガーに3回目の出資をさせて頂きました。いよいよGX-ETSが本格的に稼働しようとする中、創業2年半で農業由来のカーボンクレジット市場でトップポジションとなるまで成長しています。ここからアジアの脱炭素をリードする所まで一気に駆け上がって行きたいと思います。

ファーストラウンドでのご出資時のコメント(再掲)

株式会社環境エネルギー投資 

代表取締役 

河村修一郎様

前回出資からの約1年間で、国内の水田でのクレジット創出量は大きく成長し、さらに東南アジアでの展開についても足掛かりを構築することができており、今後は更なる地域の拡大と共に、獲得した水田においてバイオ炭などの新たな手法を展開することでの成長を期待して、今回追加出資させて頂きました。脱炭素だけでなく農業の生産性・収益性向上も両立させるフェイガー様の事業がグローバルでスケールしていけるよう弊社も全力で支援して参ります。

インキュベイトファンド株式会社 

代表パートナー 

村田 祐介様

ゼロから一緒に創ってきたフェイガーに3回目の出資をさせて頂きました。いよいよGX-ETSが本格的に稼働しようとする中、創業2年半で農業由来のカーボンクレジット市場でトップポジションとなるまで成長しています。ここからアジアの脱炭素をリードする所まで一気に駆け上がって行きたいと思います。

・農業由来クレジットの活用をご検討中の企業さまへ

フェイガーでは、農業由来のカーボンクレジットの活用をご検討中の企業さまからのご相談を随時承っております。ご関心をお持ちの方は、以下のリンクよりお気軽にご連絡いただけますと幸いです。

https://faeger.company/contact/for_company/

・採用について

フェイガーでは現在、国内チームの拡大および海外展開チームの強化を進めています。

創業3年目という成長フェーズだからこそ、挑戦の機会が多く、自らの力を存分に発揮できる環境を提供できると考えています。

農業や環境分野に関心がある方、フェアで柔軟な環境でチャレンジしたい方は、ぜひ以下の採用ページをご覧ください。

オープンポジションでの募集も行っております。

https://faeger.company/recruit/

・会社概要 

【株式会社フェイガー】

創業:2022年7月

代表取締役:石崎 貴紘

所在地:〒100-0004 東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階 0 Club

URL:https://faeger.company/

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会社概要

株式会社フェイガー

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URL
https://faeger.company/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル3階 0 Club
電話番号
03-6824-0769
代表者名
石崎貴紘
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2022年07月