研究者向けAI英文校正・翻訳ツール「Paperpal」に、研究最適化型大規模言語モデル(LLM)を搭載した生成AI機能、「Copilot」をリリース
~AIツールの進化により、より人間に近い質の高い文章の生成が可能に~ ~利用者も世界で40万ユーザーを突破~
日本発:科学コミュニケーションおよびテクノロジー分野で世界的に活動するカクタス・コミュニケーションズ(Cactus Communications、本社:インド、以下:カクタス https://cactusglobal.com/jp/)は、独自のAIを搭載し、論文の英文校正・翻訳をするAIアシストソフトPaperpalが生成AIを活用した新機能、Paperpal Copilotを10月10日(火)にリリースしたことを発表しました。
2023年3月に10万ユーザーを突破したPaperpalは、その後のユーザー増加が順調で、5月に20万人、7月に30万人と成長し、今回9月には40万ユーザーを記録しました。この増加は、Paperpalが世界的に認知され、多くの研究者からの支持を受けていることを明確に示しています。
【Paperpal ユーザー数推移】
2023年 3月:10万ユーザー突破
2023年 5月:20万ユーザー突破
2023年 7月:30万ユーザー突破
2023年 9月:40万ユーザー突破
加えて、最新の機能アップデートでPaperpalに大規模言語モデル※(LLM: Large Language Model)の統合が実現したことにより、10月から生成AI機能を活用した新機能、Paperpal Copilotがリリースされました。LLMは、膨大なテキストを元に訓練された機械学習アルゴリズムを利用するAIの一種であり、人間に近い自然な文章を生成することができます。このLLMの技術は、新機能「パラフレーズ(書き換え)」や「トリミング(単語削減)」、その他文書内容を基にしたアブストラクトの生成機能に活用され、今後は更に幅広い機能への展開が期待されています。
※大規模言語モデル(LLM: Large Language Model):チャットボットや翻訳などの進化に大きく寄与している、非常に巨大なデータセットとディープラーニング技術を用いて構築された言語モデルのこと。従来の自然言語モデルに比べ「計算量」「データ量」「パラメータ数」が大幅に増加しており、人間に近い流暢な会話が可能になります。
Paperpalウェブサイト: https://paperpal.com/ja
研究者向けAIツールPaperpalの特徴
【アカデミックライティングに特化した専門性とプロンプトに依存しない安定的なアウトプット】
世の中で利用されている生成AI系ツールには訓練用データとして様々な文体、用途の文章や、未検証の情報が含まれる場合があります。しかし、Paperpalは研究者向けのライティングに最適化されたLLMを用いて、論文をはじめとしたアカデミックライティングに最適な結果を保証するための専門モデルを開発しました。
一般的なAIツールによる出力文章の品質は入力された指示または「プロンプト」に依存するため、出力は入力内容に応じて信頼性に欠ける内容になる可能性があります。一方でPaperpalは指示や「プロンプト」に依存することなく、ボタン一つで指示を出せるため、利用者の経験・知識に関わらず、一貫した高品質な結果を提供します。
新機能①パラフレーズ(書き換え)機能
【AIによるリライト機能で、内容はそのままに新たな文章を提案】
英語を母国語としない研究者が持つ悩みの一つに、英語論文を執筆する際、使い慣れた表現や単語を繰り返し使ってしまうということが挙げられます。新機能「Paperpal Copilot」では、書き換えたい文章を指定し、パラフレーズ(書き換え)のタブを選択することで、学術論文に適した専門用語や表現を踏まえて、より読みやすく説得力のある論文に仕上げます。Paperpalのパラフレーズは、内容はそのままに、似た意味の表現に置き換えたり、構造を調整したりしながら、効率的にテキストをパラフレーズします。
新機能②トリミング(単語削減)機能
【ジャーナル(学術雑誌)の規定に合わせて数クリックで文字数を最大30%削減】
学術ライティングでは、簡潔に書くことが重要です。そのため、研究者はジャーナル(学術雑誌)の規定に応じた文字数制限内に収めることや、より伝わりやすい論文に仕上げるために冗長な文や長文の修正をして文字数を削減することに、時間も労力も要しています。Paperpalのトリミング(単語削減)機能は、執筆内容の文脈をそのままに、より洗練された形式で単語数を削減することができます。更に、選択した文章や段落の文字数を計算し、単語数を指定することも可能です。また、入力テキストの最大30%を削減することができるのも、この機能の大きな特長です。
PaperpalのAIは、言語面の修正、同義語の提案、英語への翻訳に加え、新機能「Paperpal Copilot」の特徴である文章の書き換えや単語削減、研究に必要な文章の生成など、さまざまな面で論文執筆の必要な様々な役割を果たします。
Paperpalについての詳細は https://paperpal.com/ja をご参照ください。
カクタス・コミュニケーションズ 日本法人代表取締役 湯浅 誠 コメント
今年3月時点で10万人の方にご登録いただき、その後わずか半年で全世界から40万人の方が新たにPaperpalにご登録くださいました。この流れは研究業界の大きなAI普及を感じると共に、Paperpalに対する評価を研究者の皆様からいただけた結果であると思います。
実際にユーザーの方にインタビューを行い「お陰で論文作成の時間が今までの半分以下になった」「昔はどう英語で表現していいかわからず、そこで立ち止まってしまい一旦執筆を止める事があったが、今はPaperpalが手伝ってくれるのでだいぶ楽になった」などのコメントをいただきました。
英語に不安がある研究者は英語ネイティブの研究者に比べて英語論文執筆に50%以上時間がかかるという研究発表もあり、言語面でのハンディキャップが論文執筆に大きな影響を与えている事が改めて明らかになりました。今回のPaperpalの新機能追加が研究に携わる皆様の時間と労力の更なる軽減と他のことに時間を割ける生産性向上に貢献できることを期待しております。
これからもユーザーの皆様の声に耳を傾けながら、機能拡充を行って参りますので、引き続きご支援よろしくお願い致します。
カクタス・コミュニケーションズ 代表取締役 プロフィール
湯浅 誠<Yuasa Makoto>
1978年千葉県生まれ。大学を卒業後に渡英後、カクタス・コミュニケーションズのインド・ムンバイ本社に就業。日本法人の設立に携わり、現在カクタス・コミュニケーションズ株式会社の代表取締役を務める。大学・研究機関、学協会など日本のアカデミアに国際化支援事業に長く携わっており、現在はカクタス・グループ全体において日本・中国・韓国を中心とした戦略的グローバル・マーケティングおよびブランディングを統括。
カクタス・コミュニケーションズ株式会社について(https://cactusglobal.com/jp/)
カクタス・コミュニケーションズは、2002年に設立された科学コミュニケーションとテクノロジーの会社です。カクタスは、Editage、Cactus Life Sciences、Researcher.Life、Impact Science、Paperpal、Cactus Labsなどのブランドのもとで開発された革新的な製品とサービスを通じて、研究者、大学、出版社、学術団体、ライフサイエンス組織の問題を解決します。カクタスは、プリンストン、ロンドン、オーフス、シンガポール、北京、上海、ソウル、東京、ムンバイにオフィスを構え、3,000人以上の専門家を擁するグローバル企業であり、190カ国以上の顧客を有しています。カクタスは、職場におけるベストプラクティスのパイオニアとして、ここ数年、常に「働きがいのある会社」にランクされています。
カクタス・コミュニケーションズ: https://cactusglobal.com/jp/
エディテージ: https://www.editage.jp/
カクタスライフサイエンス: https://lifesciences.cactusglobal.com/jp/
リサーチャーライフ: https://researcher.life/ja/
インパクトサイエンス: https://www.impact.science/jp/
ペーパーパル: https://paperpal.com/ja
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