子供の「誤飲」事故にご注意を。
~身近な品が“凶器”や“毒物“に変わる!?~
<関連リンク>
・政府広報オンライン/お役立ち情報
「ボタン電池や医薬品、タバコなど 子供の誤飲事故にご注意を!」
URL:http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201509/2.html
・政府インターネットテレビ
「子どもの誤飲事故を防ぎましょう! 医薬品・ボタン電池・パック型液体洗剤」(約8分)
URL:http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg12078.html?nt=1
- 多忙な時期ほど、お子さんに目配りを
- ボタン電池の誤飲――食道や胃に「化学やけど」で穴が
幼い子供がそうした製品をいじるうちに、電池ふたが外れてボタン電池が子供の目の前に転がり出ることがあります。また、寿命の来た電池を交換する際、大人が新しいボタン電池をテーブルなどに置いてその場を離れることがあります。そうしたちょっとした隙に誤飲事故が起きています。
ボタン電池を誤飲すると、気管を塞ぐなどして窒息を起こす危険のほか、食道などの内壁に貼り付いて「化学やけど(化学熱傷)」を起こす危険があります。
飲み込んだボタン電池が食道や胃の内壁に貼り付くと、電気分解によって電池の外に、タンパク質を溶かす性質を持つアルカリ性の液体ができ、貼り付いた内壁を短時間で傷つけることがあります。また、飲み込んだボタン電池が胃に達すると、胃液によって電池が腐食して中の電解液が漏れ出し、胃の内壁が損傷したりする危険があります。
以下のように、鶏の胸肉にボタン電池を置いて放置する実験を行ったところ、約20分後には置いたボタン電池とほぼ同じ直径のくぼみができるほどの「化学やけど」が確認できました。
ボタン電池の誤飲を再現 ~体のなかで何が起こる?~
(写真提供:国民生活センター)
2歳の子供がボタン電池を誤飲して病院で摘出手術を受けたところ、食道に重い化学やけどを起こしていたためにさらに1か月間の入院・治療が必要になった例があります。
消費者庁によれば、ボタン電池の誤飲事故件数を子供の年齢別にみると、1歳が突出して多く、次いで0歳、2歳が続いています。幼いお子さんをお持ちの方は、ボタン電池を誤飲した場合の危険性を、あらためて確認しておきましょう。
- 大人向け医薬品の誤飲――おう吐や意識障害に
身近な大人が日頃そうした医薬品を口にしているところを見れば、子供が興味を引かれて口にする可能性があります。
3歳2か月の子供が、居間に置かれていた母親の常備薬を誤飲して、おう吐や意識障害を起こし、医療機関を受診した事故が起きています。
- タバコ、吸殻、灰皿の水――吐き気や腹痛、さらには中毒、死亡の危険も
タバコやタバコの吸殻、吸殻が置かれた灰皿に溜まった水(浸出液)なども、子供が誤飲した事例があります。タバコに含まれるニコチンには、血圧を上昇させる作用があり、大量に服用すると中毒を起こし、さらには死に至ることも。特にタバコの浸出液は、ニコチンが吸収されやすい状態にあるため、さらに危険です。
3歳2か月の子供が、親が灰皿代わりに使っていた清涼飲料の空き容器に溜まったニコチン浸出液を飲み、吐き気や腹痛を起こして医療機関を受診した事故が起きています。
- 周囲の大人が気を付けるポイント
○ボタン電池:
1.どの製品に使われているか、電池が簡単に取り出せるか、などをチェックし、電池が簡単に取り出せるもの
は、子供の手の届かない場所に置くか、電池ふたを粘着テープで止めるなどして、電池ふたが簡単には開かな いようにする。
2.未使用のボタン電池は子供の手の届かない場所で保管し、使用済みのボタン電池は速やかに処分する。
3.ボタン電池の交換は、子供の目に触れないところで行う。
○医薬品:
医薬品の保管は、なるべくカギのかかる戸棚や引き出しなどを使う。また、子供の成長を踏まえて、子供の手が
届かない場所を選ぶ。
○タバコ:
タバコ、吸殻、吸殻の入った灰皿などは、子供の手が届く場所には決して置かない。
使用後は速やかに片づける。
- もしも誤飲した場合は
吐かせることができるようなら、吐かせてください。
※誤飲したタバコ・吸殻、浸出液を吐かせる場合に、吐きやすいよう水や清涼飲料などを飲ませると、
ニコチンが吸収されやすくなって逆に危険性が高まることがあります。何も飲まずに吐き出せる場合以
外は、無理をしないで速やかに医療機関を受診してください。
・その場で直ちに取り出すことが難しいと思われたら、速やかに医療機関を受診してください。
・言葉が十分に話せない年齢の子供では、子供の状況がよくわからない場合があります。
誤飲したかどうか確実でない場合でも、医療機関に相談する、もしくは受診してください。
全国同一の短縮番号#8000をプッシュすると、住んでいる都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師から子供の症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院などのアドバイスを受けることができます。
ただし、子供がおう吐したり、意識がはっきりせず、ぐずったり、けいれんしたりしていたら、休日・夜間に関わらず、「病院の診療を受けたほうがいいか」などの判断に迷わずに、直ちに救急車を呼ぶようにして下さい。
詳しくは以下の動画もご覧ください。
<関連リンク>
政府インターネットテレビ 「子どもの誤飲事故を防ぎましょう 医薬品・ボタン電池・パック型液体洗剤」
URL:http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg12078.html
政府インターネットテレビ 「身のまわりには危険がいっぱい!!気をつけよう 製品による子どもの事故」
URL:http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg10704.html
<こちらもどうぞ>
政府インターネットテレビ
「大切な命を救うために~救急車の正しい利用法と応急手当」(約6分半)
URL:http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg6830.html?nt=1
ためらわずに救急車を呼んでほしい場合の症状などもご紹介しています。
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プレスリリースファイルはこちらから:
http://prtimes.jp/a/?f=d7444-20151221-2163.pdf
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