児童生徒の検温記録確認は約9割減 新型コロナウイルス感染症 5類移行後の学校の取り組みに変化【Classi 調査レポート】

Classi株式会社

SchoolTech事業を展開するClassi株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:加藤 理啓、以下Classi)が、小中学校向け保護者向け連絡サービス「tetoru(テトル)」を利用する教職員を対象に「新型コロナウイルス感染症5類移行後の学校の取り組み」についてアンケートを実施し、448校、21自治体等から回答を得ました。以下、概要をご報告します。

▼調査背景・ねらい

新型コロナウイルス感染症の5類への移行に伴い、学校の健康観察業務には大きな変化が生じています。しかし、この変化により、学校の日常がどのように変わったのか、そしてその変化によって生じた新しい課題や問題点は何か、これまで具体的には明らかにされていませんでした。


私たちClassiは、学校と保護者の間のコミュニケーションをより円滑にし、信頼関係を深化させることを使命と考え、この度、私たちは5類移行後の学校の実情や課題に焦点を当てて実態調査を実施いたしました。


今回の結果を公表することで、学校の健康観察業務に関わるICT化のあるべき姿について、議論・検討を促進させていくことがねらいとなります。


▼調査結果概要

1)健康観察業務の変化

  • コロナ禍と現在を比較すると93.7%が「変化した」と回答

  • コロナ禍では「児童生徒の検温記録確認」が最も多かったが、現在は「行っていない」が最も多い

2)検温結果の集約方法

  • コロナ禍も現在も集約方法は「紙」が主流

  • 現在は検温結果の集約を「行っていない」が最も多い

3)校務支援システムへの入力

  • コロナ禍も現在も「入力していない」が最も多い

  • 入力する場合の主な内容は「児童生徒の健康状態(症状)」

4)健康観察業務の課題感 ※新型コロナウィルス感染症流行前から行っていた健康観察業務の内容についての結果

  • 健康観察に関する業務に課題を感じていない人が多い

  • 課題としては「児童生徒の健康状態の把握が難しい」「申告と実態にズレがある」などが挙げられた


▼調査結果 詳細

1)健康観察業務の変化


2)検温結果の集約方法

3)校務支援システムへの入力

4)健康観察業務の課題感 ※新型コロナウィルス感染症流行前から行っていた健康観察業務の内容についての結果


<課題感コメント 抜粋>


  • 児童生徒の健康状態の把握が難しい

    • 健康観察だけでは正確に現状を把握できていない。

    • 5類へ移行してからは学級での健康観察のみで全体像が分かりにくい。

    • 家庭で家族が感染していても、把握できない。 他

  • 申告と実態にズレがある

    • 家庭からの連絡が、正確かどうか判別できない。

    • 家庭での健康観察や検温がきちんと行われなくなってきている。

    • 検温や健康状態を保護者が記入するが、記録では熱がなくても登校してから発熱があるケースが多々見られた。 他

  • 教職員間の情報共有が難しい

    • 学級での健康観察の結果を、職員室や保健室へ報告に行かなければならない。

    • 大規模校のため、出欠連絡の行き違いや正確な記録づくりが難しい。

    • 朝の時点での児童の健康状態の把握を全職員での共有が難しい。 他

  • その他

    • 担任が紙媒体で記録した記録を管理職が集約することが困難である。

    • 登校した生徒の健康観察結果の集計は手作業で行っているため、手間と時間がかかる。

    • 健康観察は大切なことだが、紙での記入、回収は煩雑になり保護者、生徒、教職員の負担となる。

    • 健康観察板で健康観察を行っており、校務支援システムへ転記が必要である。

    • 検温カードの確認や検温していない児童に対しての対応など、朝の業務が煩瑣になることが多々あった。

    • 保護者からの連絡忘れ等で、欠席・遅刻児童の把握ができず、担任等が個別に電話連絡をしなければいけない。

    • コロナへの対応に関する基準がなくなったため、取り扱いが難しくなった 他


▼調査内容

〇アンケート名:「新型コロナウイルス感染症5類移行後の学校の取り組みについてのアンケート」

〇実施時期:2023年06月21日(水)〜2023年07月07日(金)

〇調査方法:Google Formによるアンケート調査

〇回答数:495人(管理職:356人、教諭:85人、養護教諭:24人、教育委員会:20人、その他:10人)

〇調査主体:Classi株式会社

〇注意事項

・この調査は、新型コロナウイルス感染症5類移行前(2020年2月〜2023年4月)と移行後(2023年5月以降)の児童生徒の健康観察に関する学校の取り組みがどのように変化したのかをまとめています。そのため、2023年5月を基点に新型コロナウイルス感染症5類移行前を「コロナ禍」、移行後を「現在」としてレポートをまとめています。

・新型コロナウイルス感染症流行前から行っていた健康観察業務(児童生徒の体調チェックや健康観察簿への記入)、プールや宿泊学習の際の検温は調査には含みません。ただし、「4)健康観察業務の課題感」のみ、新型コロナウイルス感染症流行前から行っていた健康観察業務の内容について調査しています。



Classiは今後とも、学校・保護者の信頼関係構築をサポートしていくための情報を提供してまいります。



【Classi株式会社について】 https://classi.jp/

Classiは<子どもの無限の可能性を解き放ち学びの形を進化させる>をミッションとして掲げ、教育プラットフォーム「Classi」を全国の高校および中高一貫校に提供しています。学校(School)× テクノロジー(Technology)を組み合わせた「SchoolTech」を推進しており、2022年4月からは公立小中学校領域でも事業を展開し、保護者向け連絡サービス「tetoru(テトル) 」を開始しました。今後も先生方とともに、生徒一人ひとりが主体的に学ぶ意欲と学び続ける力を育む支援を進めてまいります。


保護者向け連絡サービス「tetoru(テトル) 」についはこちら https://tetoru.jp/

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会社概要

Classi株式会社

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URL
https://classi.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都新宿区西新宿2丁目1-1 新宿三井ビルディング14階
電話番号
-
代表者名
加藤理啓
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2014年04月