養豚DXスタートアップのEco-Pork、国際連合工業開発機関の「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」に採択
〜日本発AI×カーボンクレジット技術で養豚産業の再建と欧州展開へ〜

株式会社Eco-Pork(東京都千代田区、代表取締役 神林 隆、以下「当社」)は、国際連合工業開発機関(UNIDO)が推進する「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」に採択されました。当社は養豚DXのソリューションとカーボンクレジット創出ノウハウを活用し、戦禍で深刻な打撃を受けたウクライナの養豚産業の再建に取り組みます。すでに実現可能性調査(フィージビリティ・スタディ)を開始しており、本調査の結果が所定の条件を満たせば2026年からの実証実験と二国間クレジットJCM契約締結、その後の事業運用開始を視野に、欧州市場への本格進出を加速させていきます。
◆UNIDOプロジェクトの概要
UNIDOは、ウクライナのグリーン産業復興プログラムを2024年から2028年にかけて実施しています。「日本企業からの技術移転を通じた新事業創造によるウクライナのグリーン産業復興プロジェクト」は、日本の経済産業省による資金拠出のもと、ウクライナと日本の民間セクター間における技術移転、人材育成、ビジネス共創によって、ウクライナの産業復興とイノベーション・エコシステム構築の支援を目的としています。
ウクライナの養豚産業は戦争によるサプライチェーンの破壊や労働者不足、環境負荷低減など複合的な課題に直面している中、ウクライナ政府は畜産業の長期戦略の中で生産・輸出の拡大を目指しています。こうした状況の中で、持続可能な産業復興に向けた新たな技術や仕組みの導入が急務となっています。
UNIDOウェブサイト「Innovative solution for sustainable pork ecosystem」
https://www.unido.org/girp-ukr-jpn/innovative-solution-for-sustainable-pork-ecosystem
◆Eco-Porkの取り組み
当社は「次世代に食肉文化をつなぐ」を理念に、データを活用して養豚業の生産性向上と環境負荷低減を両立するソリューションを展開してきました。現在、国内の豚肉生産の約15%が、当社のクラウド型養豚経営支援システム「Porker」によって支えられています。2024年には、日本政府の運用するカーボンクレジット制度「J-クレジット」において、日本初かつ唯一の、養豚分野のプログラム型プロジェクトを立ち上げ、養豚業における温室効果ガス削減に取り組んでいます。また、経済産業省による「J-Startup Impact」にも選定されており、社会課題解決型スタートアップとしての事業展開を進めています。今回の取り組みでは、これらの実績と技術をウクライナに適用し、養豚産業の再建と持続可能な食料供給の確立を図ります。
◆ウクライナでの展望
ウクライナ養豚協会の協力のもと、現地養豚事業者と連携し、生産体制や環境条件、経営課題など幅広いデータの基礎調査を進めていきます。これにより、ウクライナ特有の飼養環境や制度要件に即した産業モデルを策定し、ウクライナの養豚を国際競争力のある産業へと高めます。そして、その発展をもって、欧州や世界の食料安全保障、タンパク質危機の解決にもつなげていきます。
このプロジェクトに関連して、当社は2025年8月4日に開催された「日・ウクライナ経済復興推進フォーラム」(主催:経済産業省、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、ウクライナ経済省)に登壇し、ウクライナ養豚協会との協力覚書(MoU)を披露しました。パネルディスカッションでは、ウクライナにおける当社の取り組みや今後の展望を国内外の関係者に共有し、産業復興に向けた連携の機運を高めました。

(参考)ウクライナ養豚協会によるプレスリリース
https://pigua.info/en/post/news-of-ukraine-and-world/aupb-extends-international-cooperation-to-japan
◆Eco-Pork 代表取締役 神林 隆 コメント
このたび、UNIDO様のご支援を受け、ウクライナで事業展開を開始できることを大変光栄に思います。当社は今回のプロジェクトを通じて、ウクライナの養豚産業の復興に取り組み、持続可能な食料供給の実現に貢献してまいります。
当社は2024年に、世界第2位の養豚国家である米国市場へ進出し、国際的な事業展開を加速させてきました。今回新たに取り組むウクライナは世界屈指の農業国であり、養豚産業の復興は同国の食料安全保障と経済再建において重要な鍵を握ります。米国に続くウクライナでの展開を通じ、当社はグローバルに活動するスタートアップとして、世界のタンパク質危機と食料問題の解決に挑戦し続けます。
こうした挑戦を共に推進する仲間を求めています。当社の取り組みに関心のある方は、ぜひホームページまたは採用ページからお問い合わせください。
採用ページ https://eco-pork.career1129.com/
株式会社Eco-Pork
”次世代に食肉文化をつなぐ”を企業理念に掲げ、世界40兆円市場である養豚の、データによる持続可能化を目指しています。養豚の全てをデータで可視化する養豚経営支援システム「Porker」および、関連するIoT機器を開発・販売しています。
経済産業省「グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業(2021年度)」「J-Startup Impact(2023年度)」、農林水産省「令和2年度・令和3年度/令和4年度・令和5年度 スマート農業実証プロジェクト」、「中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)第1回公募」、「NEDOディープテック支援基金/ディープテック支援事業」などにも選定・採択されています。
d47724-59-6baaecd5dfbe4c8391a70d917e8f302b.pdfお問合せ先
株式会社Eco-Pork https://eco-pork.com
info@eco-pork.com
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