【開催報告】eスポーツと教育の未来を考える「第25回研究会」好評のうち閉会
一般社団法人 愛知eスポーツ連合(JeSU愛知、所在地:愛知県名古屋市、代表:片桐正大)は1月22日(日)、第25回愛知・名古屋eスポーツ研究会を開催しました。今年4月に開校が迫るeスポーツ高等学院名古屋校 / ナゴヤeスタジアム(所在地:名古屋市中村区)が会場です。
「eスポーツと教育の未来」をテーマに、当連合代表理事・片桐やeスポーツ高等学院スーパーバイザー・深澤文伸氏、クラスター株式会社マーケティング部・岡田佳祐氏らが登壇。公立中学校では異例となるeスポーツ大会開催など、生徒主導の学校づくりを行う八幡中学校校長・高橋幸夫氏もメッセージを寄せました。
片桐(当連合代表理事、東京ヴェルディeスポーツ GM)は、自身が携わる東京ヴェルディが1969年の創立から約120人のオリンピック選手を輩出していることに触れながら、チームが掲げるミッション「世界で輝く人材の育成」を紹介。eスポーツを通してデジタル領域の仕事を体験する「福島こども未来塾」、渋谷区の中学生を対象とした「デジタルクリエイティブ&eスポーツ部」「メタバースであそ部」など、昨年取り組んだ教育事例を報告しました。国内の若年層減少に伴い、小エリア、少人数によるアーバンスポーツが台頭するとし、「思考型競技であるeスポーツが存在感を増す。事業に取り入れる企業は学生の支持を得て、より良い人材を得るチャンスが生まれる」としました。
深澤氏(eスポーツ高等学院スーパーバイザー)は、文部科学省による21年度学校基本調査で「高校生全体に通信制高校生が占める割合が6.8%、15人に1人」となった現状に触れ、柔軟な学習システムを持つ通信制高校が社会に果たす役割について説明しました。昨年4月に開校した渋谷校では不登校を経験した生徒がいることから、「同じ趣味を持つクラスメイトとはコミュニケーションが取りやすい」「不安や緊張が減り、朝から登校できるようになった」「教員免許を持った大卒のプロ選手が講師として接することで、大学進学を身近な選択肢として考えられる」と紹介。学生へのインタビュー動画を交えて、開校後の成果を報告しました。
岡田氏(クラスター株式会社マーケティング部)は国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」の運営事業や教育分野におけるメタバース活用の可能性について紹介しました。「メタバースは国や性別を超えて、多様な人々が集まる”公共空間”で、他者の尊重やデジタルでのコミュニケーション方法を体験的に学べる」とし、自分独自のワールドを作り、他のユーザーを招いてコミュニティを形成することは、与えられたミッションや物語を楽しむプレイヤーから、自分の発想や想像力を形にするクリエイターへの転換を意味すると説明。昨年12月に行われた空間制作コンテスト「ClusterGAMEJAM 2022」で小学生3人が奨励賞を獲得したことに触れながら、 世界に通用するデジタル人材育成においてもメタバースが力を発揮すると語りました。
東海エリアでスポーツビジネスの研究やeスポーツの活動に取り組む学生も登壇しました。古田莉穂さん(愛知eスポーツ連合 インターン)は、スポーツ産業で活躍する人材育成を目指す「名古屋・東海スポBizカレッジ ”ガチスポ” 」の概要や講義テーマ、立ち上げに携わったプロスポーツクラブ「名古屋OJA Baseball5 」のイベント企画を紹介しました。光田蒼冴さん(中京大学eスポーツサークル e-gleS)と山田恭平さん(名古屋大学eスポーツサークル DISBOAD 代表代理)も各大学での活動内容を報告しました。
高橋幸夫氏(名古屋市立八幡中学校校長)は、格闘ゲーム大会を課外活動として公立中学校で開くという異例の試みでメディアから注目を集めました。「会場となった体育館では、クラスの中でおとなしい生徒や授業を休みがちな子が好プレイに拍手し、『やったー!』と歓声を上げる姿も見られた。当校では制服を始めとする校則や部活動改革など、生徒主体の学校づくりに取り組んでいる。自ら考え、判断し、表現する力を養って、生きる強さを身につけて欲しい」と語りました。
閉会後は約30分間にわたって、ゲストスピーカーや参加者を交えた懇親会を行いました。その場で名刺交換をしながら立ち話をする形式で、気軽に参加できます。熱気を帯びた会場からは、「市政30周年を迎えるにあたって、メタバースを使って創作体験をするなどデジタル教育にまつわる催しを企画したい。今日は業界をリードする第一人者の話が聞けて良かった」といった声が聞かれました。
本研究会は2019年11月にスタートし、毎月異なるテーマを掲げて、東海エリアの賛助会員企業や官公庁、地方自治体、企業、団体へ情報発信を行っています。eスポーツの正式種目化が有力視される「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」に向けて、JeSU愛知は今後も積極的に活動して参ります。
次回の研究会は、2月24日(金)開催予定。要申し込み。参加条件などは改めて発信予定です。
■ 一般社団法人 愛知eスポーツ連合
愛知eスポーツ連合は「愛知・名古屋を中心とする地域においてeスポーツを統括し、その普及振興を通して 経済社会の発展に寄与する」ことを目指し、2018年2月に 前身の愛知県eスポーツ協会から名称変更し、一般社団法人 日本eスポーツ連合(JeSU)の地方支部認定をうけました。さらに2019年10月10日に一般社団法人化し、「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」の開催をひかえるこの地域において、その種目としての採用が有力な「eスポーツ」とそれをとりまく経済の可能性をお伝えすることで、地域経済発展への寄与を目指してまいります。
[愛知eスポーツ連合 組織体制](2022年8月末時点)
名誉顧問:
大村 秀章 愛知県知事
河村 たかし 名古屋市長
顧問:
すずき 英敬 衆議院議員
寺西 むつみ 愛知県議会議員
代表理事:
片桐 正大
[愛知eスポーツ連合 賛助会員企業](2022年12月時点)※希望によりロゴを掲出しない企業様がございます。
■愛知eスポーツ連合 賛助会員
一般社団法人 愛知eスポーツ連合は、愛知を中心とする地域においてeスポーツを統括し、その普及振興を通して、経済社会の発展に寄与することを目的としております。「夢をつくる」「産業をつくる」「社会に応える」の理念に共感し、共に歩んでいける企業様と共に活動しております。2022年12月末時点で25社※1になりました。
※1 ロゴの掲出を希望しない企業様含む。
■新規会員の募集
愛知eスポーツ連合は、eスポーツを通してともに愛知・名古屋を牽引してくださる企業を募集しております。また、愛知県の自治体様からのご相談も多数受けております。eスポーツに取り組みたいとお考えの企業様、自治体様は下記お問い合わせまでご連絡いただけますと幸いです。
■本件に関するお問い合わせ
media@nagoyaoja.com (事務局 光田)
会場となった名古屋校で登壇する片桐。「アフターコロナもオンラインでのコミュニケーション能力が試される」
片桐(当連合代表理事、東京ヴェルディeスポーツ GM)は、自身が携わる東京ヴェルディが1969年の創立から約120人のオリンピック選手を輩出していることに触れながら、チームが掲げるミッション「世界で輝く人材の育成」を紹介。eスポーツを通してデジタル領域の仕事を体験する「福島こども未来塾」、渋谷区の中学生を対象とした「デジタルクリエイティブ&eスポーツ部」「メタバースであそ部」など、昨年取り組んだ教育事例を報告しました。国内の若年層減少に伴い、小エリア、少人数によるアーバンスポーツが台頭するとし、「思考型競技であるeスポーツが存在感を増す。事業に取り入れる企業は学生の支持を得て、より良い人材を得るチャンスが生まれる」としました。
「渋谷校では一期生23人から二期生200人へ。成果を実感している(深澤氏)」
深澤氏(eスポーツ高等学院スーパーバイザー)は、文部科学省による21年度学校基本調査で「高校生全体に通信制高校生が占める割合が6.8%、15人に1人」となった現状に触れ、柔軟な学習システムを持つ通信制高校が社会に果たす役割について説明しました。昨年4月に開校した渋谷校では不登校を経験した生徒がいることから、「同じ趣味を持つクラスメイトとはコミュニケーションが取りやすい」「不安や緊張が減り、朝から登校できるようになった」「教員免許を持った大卒のプロ選手が講師として接することで、大学進学を身近な選択肢として考えられる」と紹介。学生へのインタビュー動画を交えて、開校後の成果を報告しました。
「メタバースは公共空間。現実と同じように他者の尊重や多様性を学ぶ(岡田氏)」
岡田氏(クラスター株式会社マーケティング部)は国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」の運営事業や教育分野におけるメタバース活用の可能性について紹介しました。「メタバースは国や性別を超えて、多様な人々が集まる”公共空間”で、他者の尊重やデジタルでのコミュニケーション方法を体験的に学べる」とし、自分独自のワールドを作り、他のユーザーを招いてコミュニティを形成することは、与えられたミッションや物語を楽しむプレイヤーから、自分の発想や想像力を形にするクリエイターへの転換を意味すると説明。昨年12月に行われた空間制作コンテスト「ClusterGAMEJAM 2022」で小学生3人が奨励賞を獲得したことに触れながら、 世界に通用するデジタル人材育成においてもメタバースが力を発揮すると語りました。
ガチスポ一期生の古田さん。「名古屋OJA Baseball5」の立ち上げにも携わる
光田さんは、愛知eスポーツ連合のインターンとしても活躍
東海エリアでスポーツビジネスの研究やeスポーツの活動に取り組む学生も登壇しました。古田莉穂さん(愛知eスポーツ連合 インターン)は、スポーツ産業で活躍する人材育成を目指す「名古屋・東海スポBizカレッジ ”ガチスポ” 」の概要や講義テーマ、立ち上げに携わったプロスポーツクラブ「名古屋OJA Baseball5 」のイベント企画を紹介しました。光田蒼冴さん(中京大学eスポーツサークル e-gleS)と山田恭平さん(名古屋大学eスポーツサークル DISBOAD 代表代理)も各大学での活動内容を報告しました。
昨年12月に学校公認のeスポーツ大会を開催し、話題となった高橋氏も来場
高橋幸夫氏(名古屋市立八幡中学校校長)は、格闘ゲーム大会を課外活動として公立中学校で開くという異例の試みでメディアから注目を集めました。「会場となった体育館では、クラスの中でおとなしい生徒や授業を休みがちな子が好プレイに拍手し、『やったー!』と歓声を上げる姿も見られた。当校では制服を始めとする校則や部活動改革など、生徒主体の学校づくりに取り組んでいる。自ら考え、判断し、表現する力を養って、生きる強さを身につけて欲しい」と語りました。
閉会後は約30分間にわたって、ゲストスピーカーや参加者を交えた懇親会を行いました。その場で名刺交換をしながら立ち話をする形式で、気軽に参加できます。熱気を帯びた会場からは、「市政30周年を迎えるにあたって、メタバースを使って創作体験をするなどデジタル教育にまつわる催しを企画したい。今日は業界をリードする第一人者の話が聞けて良かった」といった声が聞かれました。
本研究会は2019年11月にスタートし、毎月異なるテーマを掲げて、東海エリアの賛助会員企業や官公庁、地方自治体、企業、団体へ情報発信を行っています。eスポーツの正式種目化が有力視される「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」に向けて、JeSU愛知は今後も積極的に活動して参ります。
次回の研究会は、2月24日(金)開催予定。要申し込み。参加条件などは改めて発信予定です。
■ 一般社団法人 愛知eスポーツ連合
愛知eスポーツ連合は「愛知・名古屋を中心とする地域においてeスポーツを統括し、その普及振興を通して 経済社会の発展に寄与する」ことを目指し、2018年2月に 前身の愛知県eスポーツ協会から名称変更し、一般社団法人 日本eスポーツ連合(JeSU)の地方支部認定をうけました。さらに2019年10月10日に一般社団法人化し、「第20回アジア競技大会2026/愛知・名古屋」の開催をひかえるこの地域において、その種目としての採用が有力な「eスポーツ」とそれをとりまく経済の可能性をお伝えすることで、地域経済発展への寄与を目指してまいります。
[愛知eスポーツ連合 組織体制](2022年8月末時点)
名誉顧問:
大村 秀章 愛知県知事
河村 たかし 名古屋市長
顧問:
すずき 英敬 衆議院議員
寺西 むつみ 愛知県議会議員
代表理事:
片桐 正大
[愛知eスポーツ連合 賛助会員企業](2022年12月時点)※希望によりロゴを掲出しない企業様がございます。
■愛知eスポーツ連合 賛助会員
一般社団法人 愛知eスポーツ連合は、愛知を中心とする地域においてeスポーツを統括し、その普及振興を通して、経済社会の発展に寄与することを目的としております。「夢をつくる」「産業をつくる」「社会に応える」の理念に共感し、共に歩んでいける企業様と共に活動しております。2022年12月末時点で25社※1になりました。
※1 ロゴの掲出を希望しない企業様含む。
■新規会員の募集
愛知eスポーツ連合は、eスポーツを通してともに愛知・名古屋を牽引してくださる企業を募集しております。また、愛知県の自治体様からのご相談も多数受けております。eスポーツに取り組みたいとお考えの企業様、自治体様は下記お問い合わせまでご連絡いただけますと幸いです。
■本件に関するお問い合わせ
media@nagoyaoja.com (事務局 光田)
すべての画像