世界が認めた!滋賀の農林水産業 「森・里・湖に育まれる漁業と農業が織りなす 琵琶湖システム」が世界農業遺産に認定
7月18日、国連食糧農業機関(FAO)が認定
日本最大の面積と貯水量を持つ琵琶湖と共生する滋賀県の農林水産業「森・里・湖に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」が、本年7月18日、国連食糧農業機関(FAO)が提唱する『世界農業遺産(GIAHS)』に認定されました!
『世界農業遺産』とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり発達し形づくられてきた伝統的な農林水産業と、それに関わって育まれた文化、景観、生物多様性などが一体となった世界的に重要な農林水産業システムを認定する仕組みです。現在、世界で65地域が認定されており、国内では13地域が認定されています。(令和4年7月18日現在。「琵琶湖システム」含む。)
琵琶湖は約400万年もの長い歴史をもつ日本最古の湖で、世界中で20ほど存在する古代湖のうちの一つで、滋賀県をはじめ近畿約1,450万人の生活水を支えています。
この琵琶湖周辺の水田は古くから琵琶湖の固有種ニゴロブナなどの湖魚に絶好の繁殖環境を提供してきました。特に水田やヨシ帯などに向かってくる湖魚の生態を巧みに利用してきた「エリ漁」は、資源にやさしい伝統的な「待ちの漁法」の代表格です。また、河川に遡上する湖魚の産卵環境を保全に寄与する多様な主体による森林保全の営みや琵琶湖の環境に配慮した農業など、千年以上にわたって受け継がれてきた森・川・水田・湖のつながりは、世界的にも非常に貴重なものです。
これらの琵琶湖を中心とした生物と共存する持続的な農林水産業の仕組みである「琵琶湖システム」がこのたび「世界農業遺産」に認定されました。
滋賀県は今後、「世界農業遺産」認定を広く国内外に発信し、県産農林水産物のブランド化や地域資源を生かした観光産業の推進など、力強い農林水産業づくりと地域活性化の契機とするとともに、「琵琶湖システム」を次の世代への贈り物として、しっかりと引き継いでいきます。
「琵琶湖システム」の概要、WEBサイトは次のとおりです。
- 「琵琶湖システム」WEBサイト
- 「琵琶湖システム」関連産品、施設、観光
□ おいしい食材の宝庫 滋賀の幸 - エールマーケット - Yahoo! JAPAN
https://yellmarket.yahoo.co.jp/speciallist/shiga/shiganosachi/
□ 農業遺産ツーリズム
「琵琶湖システム」を体感し、味わっていただける施設や店舗
https://www.pref.shiga.lg.jp/biwako-system/data/316741.html
□「滋賀のおいしいコレクション」
食材を買える・食べに行ける・楽しめる滋賀県内のお店や直売所
https://shigaquo.jp/
- 認定までの経過
平成30年3月29日 「琵琶湖と共生する滋賀の農林水産業推進協議会」設立
平成31年2月15日 「日本農業遺産」の認定
令和元年10月8日 「世界農業遺産」認定申請書をFAO(国連食糧農業機関)に提出
令和4年6月16日 国連食糧農業機関(FAO)の審査委員による現地調査の実施
令和4年7月18日 FAOによる「世界農業遺産」認定の発表
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