【オフィシャルレポート】第2回 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウムwith東京キャンピングカーショー」
2025年7月26日(土)、第2回一般社団法人日本RV協会『キャンピングカーシンポジウム with 東京キャンピングカーショー』が東京ビッグサイト東8ホールで開催されました。本シンポジウムは、年に一度開催される都内最大級のキャンピングカー展示会「東京キャンピングカーショー」の一環として、キャンピングカーの新たな可能性を探り、社会との繋がり方を継続的に議論する場として企画されました。
第2回のテーマは『キャンピングカーと地方創生』。1部で現職の総務大臣政務官が講演を行い、2部ではタレント田村淳さんを中心に、パネリストとして自治体リーダーの方々登壇し、キャンピングカー業界と自治体の連携の可能性について意見を交わしました。報道関係者の皆様におかれましては貴媒体で是非お取り上げいただけますようよろしくお願い申し上げます。

【開催概要】
タイトル:第2回 一般社団法人日本RV協会「キャンピングカーシンポジウムwith東京キャンピングカーショー」
日時:2025年7月26日(土)(東京キャンピングカーショー2025 1日目会期終了後)
場所:東京ビッグサイト東8ホール(東京キャンピングカーショー2025会場内)
オープニングスピーチ:古川 直季(総務大臣政務官)
パネリスト:
田村 淳(タレント)
山下 昭史(香川県三豊市 市長)
豊田 富士人(岐阜県大垣市 副市長)
荒木 賢治(一般社団法人日本RV協会 会長)
MC:辻よしなり(フリーアナウンサー)
■第1部:オープニングスピーチ

第1部では、総務大臣政務官の古川直季氏が登壇。『災害時におけるキャンピングカーの活用について』という内容で、令和6年に発災した能登半島における地震での総務省の現地対応や、キャンピングカーの活躍を紹介しました。
被災地支援に集まった地方自治体職員の宿泊施設の確保が困難だったことと、被災地域での移動の困難さを振り返りました。その中で被災地でキャンピングカーが宿泊施設として貢献したことに触れ、被災者、その支援に集まった地方自治体職員らを守るため、令和6年11月に総務省と日本RV協会が締結した『災害時等におけるキャンピングカーの提供に関する協定』の内容も語りました。災害対応や地域のインフラ整備という側面でキャンピングカーが地域を支え、人命を守る備えになるという未来が示されて、今後の展望を伝えました。
■第2部:パネルディスカッション

続く、第2部のパネルディスカッションでは、『キャンピングカーと地方創生』を深堀りしていきました。登壇したパネリストは、キャンピングカーアワードを受賞し、BSよしもと『田村淳の夢を叶えるキャンピングカー』のMCを務める田村淳さん、
日本RV協会の荒木賢治会長、香川県三豊市の山下昭史市長、岐阜県大垣市の豊田富士人副市長です。
<パネルディスカッションのテーマと議論内容>
【テーマ(1):自治体の立場から見たキャンピングカー誘致の現実と成果】

田村淳さん:「これまで8台のキャンピングカーを所有してきて、実際防災の観点でキャンピングカーがどのように役に立つのか、荒木さんと一緒に能登半島に行って取材させて頂きました。」と語ります。「キャンピングカーが地域に来ることでどんな変化がおきたのかという点で、リアルな話を聞きたいです。」と投げかけました。
山下昭史市長:「人の流れが変わりました。」と答えるのは山下市長。公設で5箇所、民設で1箇所のRVパークが三豊市にあると話し、三豊市父母ヶ浜の例を挙げます。「三豊市父母ヶ浜で撮った一枚のSNSの写真が、ボリビアのウユニ塩湖を思わせる美しいもので非常に話題となりました。年間5500 人しか来なかった海水浴場が、6 年間でおよそ100 倍の51 万人が訪れる観光地になりました。」と、駐車場からRVパークに整備した成果を報告。さらに、現在ではそのRVパークから周辺観光地への観光客の『回遊』が増加している実績も紹介しました。
豊田富士人副市長:キャンピングカーが地域に与える影響の大きさをアピールしたのが豊田副市長です。「実際に私自身もキャンピングカーを所有しております。現在、大垣市は日本RV協会からキャンピングカーを貸与してもらい、それをテスト導入して、実証調査を行っています。」とその活用方法を探っていると語ります。現在の活用案として、キャンピングカーを母子健診場所や屋外イベント時の受付、救護室、打ち合わせ室など多岐にわたる活用方法を検討していると話します。そして、キャンピングカーユーザー誘致、くるま旅プランの構想、RVパークを観光拠点にする考えを明かしました。
【テーマ(2):災害時・有事における実効性】

田村淳さん:「次にお伺いしたいのは、『災害時におけるキャンピングカーの役割』です。能登の被災地にキャンピングカーを届ける支援を通して、大分この考え方が広まったのではないでしょうか。」とキャンピングカーの防災活動について、荒木会長に問いかけました。
荒木賢治会長:『キャンピングカーとくるま旅の普及を目指す議員連盟』赤澤亮正衆議院議員と平時だけではなく有事に役立つキャンピングカーの自治体への導入などについて意見を交わしていることを説明。「災害時には、キャンピングカーを提供、派遣させてくださいというお話もさせて頂きまして。それが日本版のFEMA(アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁、大規模な自然災害や人為的な事故、テロなどが発生した際に、連邦政府として対応を調整・支援する機関)の創設にゆくゆくは繋がっていくのではないかと思います。」と具体的な目標も語りました。
山下昭史市長:山下市長は「キャンピングカーの存在は、救援に来てくれるだけでなく備えの部分で大きいです。」と四国における南海トラフの危険性について触れつつ、キャンピングカーの重要性に言及しました。
豊田富士人副市長:「安心感が違いますよね。」と応じたのは豊田副市長。「キャンピングカーがあれば、被災者救援の稼働時間を含め、全然違うと思います。」と続けて、その有事における有用性に大いに賛同していました。
【テーマ(3):業界と自治体の新しい連携のかたち】

荒木賢治会長:「協会として、RVパークの支援を行ってきまして、実際にRVパークを設けた地域では観光の形が変わって来ていると聞いております。リピーターが増えたり、旅の目的地にその『街』が選ばれるという現象が生まれています。」と語りました。
協会員各社の機動力、自治体が持つ地域資源、行政支援を融合させたいと考えを述べました。
山下昭史市長:「三豊市でも商工会、事業者が連携しながら運営していますが、よりRVパークが民営化し、地元に根付くのが理想的で、それが産業として成り立っていく形が一番いいと思います。」と自治体が率先してモデルケースを作り民間のリスクヘッジをする方法を考えているとのこと。地方自治体ならではの工夫を凝らした構想を伝えます。
豊田富士人副市長:「今後の自治体の生き残りとしてチャレンジが必要です。私達も官民連携や、これまでの地方自治体のやらないことを考えています。」と力説。民間企業によるキャンピングカー購入を、自治体がどのように支援するのかなどに踏み込んで、未来の自治体の形を示しました。
【テーマ(4):今後の導入拡大に向けて必要な支援と地域の未来】

田村淳さん:「キャンピングカーの購入補助金や、導入のノウハウなどの協会のサポート体制についてどんなことを考えていますか。」と協会の今後の展望を荒木会長に問いました。
荒木賢治会長:「自治体がキャンピングカーを導入する際、ネックになるのは予算と運用。そこで協会としてはノウハウや補助金制度の情報提供を行っています。」と返答。実際にキャンピングカーを寄贈した福岡県朝倉市の例を挙げ、観光協会が運用に成功していることと、その手応えについて述べました。
山下昭史市長:「多くの建設現場ではトイレカーが使用されています。それは補助金をお出しして、平時の運用とは別に有事にはトイレとして提供して頂くという形ですが、キャンピングカーで応用できるところもあるな、と目から鱗です。」と、荒木会長の話によって、『地域創生』の知見を得たと続けました。
豊田富士人副市長:「役所はそうした情報発信が苦手なんですよね。しかし、キャンピングカー導入、RVパークの開設による成功体験を伝えていけば、点と点が線になって繋がっていくと思います。」と、自治体としてのキャンピングカー導入による、成功体験発信への意欲を語りました。
また自治体から日本RV協会に対しては、有事の際に車両を優先的に手配してほしい、国に対する要望や働きかけにおいて協力してほしい、等の意見が出て、有意義なディスカッションが行われました。
田村淳:「こうしたシンポジウムを年に何度もやって、連携を深めたいですよね。」とキャンピングカーが日本でより活躍していく未来に思いを馳せて、シンポジウムを締めくくりました。
「一般社団法人日本RV協会」とは
「一般社団法人日本RV協会」とは くるま旅と車中泊の文化を創出することを目的とし「日本にキャンピングカーというカルチャーを!」をテーマに、普及・市場の育成・環境整備の活動を行っているキャンピングカーの製造・販売事業者等の会員で構成された団体です。 ※JRVA(ジャルバ)は、日本RV協会の英文名称「JAPAN RECREATIONAL VEHICLE ASSOCIATION」の略称です。
●日本RV協会のHP:https://www.jrva.com/
●日本RV協会公式インスタグラム:https://www.instagram.com/jrva.official/
●日本RV協会公式フェイスブック:https://www.facebook.com/rvpark.jrva?locale=ja_JP
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