<イベントレポート>画像判別ソリューション「ELFE」を用いたアイデア×PoCコンテスト「エルコン」を開催
〜150名以上からユニークなアイデアが集結し、5社が1ヶ月のPoCを実施〜
「AIをはじめとする最先端テクノロジーを社会になめらかに浸透させる」をミッションに掲げ、国内最大級のAI特化型ウェブメディア「Ledge.ai」を運営するほか、AIソリューションの企画・開発を行う株式会社レッジは、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、ソニービズネットワークス株式会社の協力のもと、画像判別ソリューション「ELFE」を用いた新しいアイデアを募集するコンクールイベント「エルコン」を2022年10月11日(火)から2022年11月8日(火)の期間で開催しました。
■「エルコン」について
エルコンでは、身の回りの生活や仕事で感じる「もしも○○を見分けられるAIがあったら」をテーマに、画像判別ソリューション「ELFE」によって解決できることについてアイデアを募集するコンテストです。「エルコン」を通してELFEの活用シーンを自由に想像し、世にある課題のタネを発見することが本企画の目的です。
今回は、一般参加者向けにアイデアを募集する「アイデア部門」と、事業会社向けにELFEを用いたPoC(実証実験)を実践する「PoC部門」を同時開催しました。PoC部門では、参加企業はELFEライセンスを無償で利用し、協賛企業であるソニービズネットワークス株式会社のサポートのもと、1ヶ月間のPoCを実施しました。
◎イベントサイト:https://elfe-concours.studio.site
■アイデア部門のアイデア総数は120件超え。優秀賞は「信号機の色を見分けられるAI」
アイデア部門に集まったアイデアの総数は127件となり、複数アイデアの応募者も多く見られました。その中で、見事賞を勝ち取ったのは以下の3名のアイデアです。
・優秀賞
社会的に影響度が大きく、現在の技術で実現可能なアイデア
山崎建さん『信号機の色を見分けられるAI』
・アイデア賞
発想が新しいまたは意表をついており、実現が楽しみに感じられるアイデア
小野伸哉さん『マスクメロンの食べ頃を見分けられるAI』
・ビジネス賞
発想の新規性があり社会的に影響度が大きく、現在の技術で実現可能なアイデア
松岡和彦さん『船舶の船体の汚れ具合を判定するAI』
また、惜しくも賞を逃したものの、「初恋の人に似た人を探すAI」といったユニークなアイデアなども多く見られました。アイデア部門の総括レポートは後日AI関連メディア「Ledge.ai」にて掲載する予定です。
◎アイデア部門レポート記事: https://ledge.ai/elfe_idea_report/
■PoC部門では5社が参加し「いちごの病害検査」モデル作成プロジェクトが優秀賞に輝く
PoC部門では、定員を上回る応募があり、その中から5社がソニービズネットワークス株式会社のサポートのもと1ヶ月間のPoCを実施しました。参加企業が取り組んだテーマは下記です。
・株式会社アドバンテスト
「基板の外観画像から、正常基板/異常基板を判別」
・株式会社aba
「おむつの中の排泄物(便/尿)の量を見分けるAI」
・株式会社地層科学研究所
「地震波形の誤検知判定」
・新潟国際情報大学
「ドローン撮影画像からのハクチョウのカウント」
優秀賞に輝いたのは、株式会社welzo(旧:株式会社ニチリウ永瀬)による「いちごの病害検査」モデル作成のプロジェクトとなりました。
ソニービズネットワークスの菅原翼氏は、優秀賞に選定した理由についてこう話します。
「どのプロジェクトも甲乙つけがたかったのですが、これまでテクノロジー活用未経験の方が1ヶ月で精度をどんどん上げられ、もともとのベンチマークも達成され、目的をもってPoCをやりきられました。自社データに縛られることなくオープンデータを活用されたり、チューニングを変えたりなど、どんどん知識をつけていきながら精度を上げる過程を楽しまれていたのが非常に印象的でした。当社としても、welzo様のようにAIに取り組む企業が増えてほしいという思いで、今回優秀賞に選定させていただきました」
PoC部門の総括レポート、及び優秀賞を受賞した本プロジェクトについては、後日AI関連メディア「Ledge.ai」にて取り組みを記事化する予定です。
■表彰式について
12月14日(水)に表彰式をオンライン上で行いました。
■画像判別ソリューション「ELFE」について
ELFEは判別モデルを自動開発する技術「Evolutional Learning for Feature Extraction」を採用した画像判別AIソリューションです。ソニー独自開発技術により、一般的な開発手法と比較して1/100程度の教師データでのAI開発を実現します。またデータをアップロードするだけでAIを自動生成できるため、AI初学者の方でもノーコードで開発が可能です。画像のほかセンサーデータや音データの利用、最適なアルゴリズムや利用環境の選択が可能で、外観検査や異常検知など業種を問わず様々な課題に対応します。
ELFEは、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所とソニーグループ株式会社の共同研究に基づき、ソニーグループ株式会社が開発した技術です。
2018年より、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が画像判別ソリューションとしてサービスを提供しています。2021年より、ソニービズネットワークス株式会社が「マネージドクラウド with AWS」上で、AWS版の画像判別ソリューションとして「ELFE on AWS」の提供を開始しました。
◎ホームページ:
https://www.sonycsl.co.jp/project/elfe/8308/
https://ai.nuro.jp/elfe/
https://biz.nuro.jp/service/elfe_on_aws/feature/
■株式会社レッジ
URL :https://ledge.co.jp/
代表者 :小瀧 健太
所在地 :東京都品川区⻄五反田1丁目1番8号 NMF五反田駅前ビル7F
事業内容:
AI特化型ウェブメディア「Ledge.ai(https://ledge.ai/)」の運営
AIプロジェクトのコンサルティング
AIに関する各種オフライン/オンラインイベントの開催・運営
AI活用事例の検索プラットフォーム「e.g.(https://ledge-eg.com/)」の運営
■ソニービズネットワークス株式会社
URL :https://sonybn.co.jp
代表者:小笠原 康貴
所在地 :東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティ ウエスト23F(総合受付21F)
事業内容:
電気通信事業法に基づく電気通信事業(届出番号/A-24-12875)
ネットワークインテグレーション事業(ネットワーク設備・関連機器の企画・設計・運用・管理・保守・販売およびレンタル)
■ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社
URL :https://www.sonynetwork.co.jp/
代表者:渡辺 潤
所在地 :東京都港区港南1-7-1
事業内容:
通信事業
IoT事業
AI事業
ソリューションサービス事業
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