FRAIM、法務×AI技術を競う国際コンペ「COLIEE 2025」で3位、「ICAIL 2025」にて査読付き論文採択・発表

FRAIM株式会社

AIを搭載したクラウド ドキュメント ワークスペース「LAWGUE」を提供するFRAIM株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:宮坂豪、以下「FRAIM」)は、当社の技術研究・開発チーム「ML Unit」に所属する水野 多加雄が、2025年3月に開催された法律情報の自動検索技術を競う国際コンペティション「COLIEE 2025(Competition on Legal Information Extraction and Entailment)」のTask 3部門において、3位の成績を収めたことをお知らせいたします。また、同時開催される法と人工知能分野におけるトップカンファレンスの一つである「ICAIL 2025(International Conference on Artificial Intelligence and Law)」においても、法令検索システムに関する研究成果が査読付き論文として採択され、提案手法の技術的貢献とその有効性について発表を行いました。

◼︎COLIEEについて

COLIEEは、法律文書を対象とした情報検索(IR)および含意関係認識(entailment)の精度を競う、世界的な自然言語処理の競技会です。2014年より毎年開催されており、以下の2分野で構成されています。

・Case Law Task(Task 1・2): カナダの判例をもとに関連判例を検索・含意関係認識するタスク

・Statute Law Task(Task 3・4): 日本の司法試験(民法)の問題文をもとに、適切な法令条文を検索・含意関係認識するタスク

・Pilot Task(LJPJT25):日本における不法行為判断予測を実施するタスク

水野が出場したTask 3は、法令の条文検索(Statute Law Retrieval)を扱うタスクであり、参加者は日本民法を対象とした法令検索技術の正確性を問われます。日本語と英語の両言語で提供されるデータをもとに、自然言語処理・機械学習の技術やその性能を競われます。

◼︎ICAIL 2025 Workshopにおける論文採択・発表について

今回、「COLEE 2025」のタスクで使用した法令検索システムに関する研究成果を論文化し、法と人工知能分野におけるトップカンファレンス「ICAIL 2025」内で開催された「COLIEE 2025 Workshop」に投稿した結果、査読付き論文として採択されました。水野が提案した手法は、日本の法令の階層構造や参照関係をグラフ構造として明示的にモデル化し、Graph Neural Network(GNN)を用いた対照学習※  によって検索精度を向上させるというアプローチを採用しています。

同ワークショップにおいて口頭発表を実施し、提案手法の技術的貢献とその有効性を紹介しました。

論文タイトル:Hierarchical and Referential Structure-Aware Retrieval for Statutory Articles using Graph Neural Networks
著者:水野多加雄(FRAIM)、 狩野芳伸(静岡大学)

ICAIL口頭発表スライド:https://speakerdeck.com/mzntaka0/hierarchical-and-referential-structure-aware-retrieval-for-statutory-articles-using-graph-neural-networks-hierarchical-and-referential-structure-aware-retrieval-for-statutory-articles-using-graph-neural-networks

予稿集:https://coliee.org/documents/Proceedings/2025-Proceedings.pdf

※対照学習(Contrastive Learning):類似するサンプル対(positive pair)と非類似なサンプル対(negative pair)を用いて、埋め込み空間において意味的・構造的に近いサンプルを近づけ、異なるサンプルを遠ざけるように学習する手法

なお、当社の詳しい活動は以下よりご覧ください。

・note:https://note.com/rec_fraim
・テックブログ:https://zenn.dev/p/fraim
・エントランスブック:https://tough-shrimp-660.notion.site/fraim-entrance-book-recruit


クラウド ドキュメント ワークスペース「LAWGUE」について

「LAWGUE」は、文書作成をあらゆる面からサポート・効率化するAI を搭載したクラウド ドキュメント ワークスペースです。過去文書をアップロードするだけで、自社ノウハウがデータベース化され、AIのサポートによる様々な検索機能、体裁の自動補正などの編集アシスト、クラウド上でのコミュニケーション等により、ワンストップで従来の文書業務における非効率な作業をなくします。現在は、契約書・規程類・仕様書等、様々な文書を対象に企業、法律事務所、官公庁・自治体現場における文書業務の効率化を実現しています。

サービスサイト:https://lawgue.com/

資料ダウンロード:https://lawgue.com/request/

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会社概要

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-17-14 MSD20ビル5階
電話番号
-
代表者名
宮坂 豪
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年04月