ピカリング、LXIマイクロ波スイッチング製品のラインナップを拡充し複数業界における最新の試験要件に対応
標準COTS LXI RFIUソリューションのポートフォリオ拡充により柔軟性、密度、機能性が大きく向上
電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・サプライヤであるピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は標準COTS LXIマイクロ波スイッチング・ソリューションの大幅な拡充を発表しました。9月23日から25日までオランダで開催される「European Microwave Week (EuMW)」で初公開される5つの新しいRFIUファミリは、要求の厳しい幅広いRF試験アプリケーションに対応するために不可欠な構成要素です。

ピカリング インターフェースのプロダクト・マネージャのスティーブン・エドワーズは次のように述べています。「RFIU機能はこれまで柔軟性の高いターンキーのカスタム製品でのみ提供していましたが、今回のLXIマイクロ波スイッチング・ポートフォリオへの新製品追加により、COTSファミリの標準機能となりました。さらに構成の選択肢も大きく広がりました。今回の拡充により、柔軟性・密度・機能が大幅に向上し、複数業界における最新の試験要件に幅広く対応できるようになりました。」
今回の拡充により、従来はカスタム製品(60-890)およびターンキー製品(60-891)のみで提供していたものが、新たに2種類のLXIマイクロ波スイッチング・ユニットとしてカタログ製品化されます。1つはピカリング標準のLXIシリーズで、フロントパネルに1種類のリレーを複数実装した構成で、もう1つは内部で構成された完全統合型のマルチプレクサおよびマトリクス構成です。これを標準COTSカタログ部品に加えることで、製品選択や注文プロセスの簡素化、リードタイム短縮といったメリットをお客様に提供できます。
エドワーズはさらに次のように語ります。「LXIベースの自動試験システムは、マイクロ波機器やサブシステムの検証や機能試験に使用され、信号ルーティングやスイッチング機能を搭載するのが一般的です。DUTの複雑化に伴いI/O数も増加傾向にあります。今回の新しいLXIシリーズは、チャネル密度の向上、搭載効率の最大化、シャーシ高の抑制を特長としており、大規模スイッチング・アプリケーションにおける部品数の削減、試験システムの小型化、信号品質の向上、プログラムの簡素化に寄与します。試験システム設計者は、標準のCOTSソリューションを選ぶことで、高チャネル数のスイッチング・サブシステムを迅速かつ容易に構築できます。」
既存の標準製品(モデル60-800/801/802/803)は、未終端および終端フェイルセーフ・リレー、SP4TおよびSP6T機能を備えたバージョンが用意されており、幅広い帯域に対応します。今回、新たに3つのファミリが追加され、SP8T/SP10T/SP12T(モデル60-804)、SPDT(モデル60-806)、転送スイッチ(モデル60-808)の構成が加わりました。これによりフェイルセーフ・リレーとラッチング・リレーの両方に対応し、未終端および終端仕様も選択可能です(転送スイッチを除く)。さらに、内部で構成された完全統合型の高チャネル数マルチプレクサ(SP16T~SP48T、シングル~クワッド・バンク:モデル60-805)とマトリクス(最大12×12:モデル60-807)の2つの新ファミリも用意されています。
パネルマウント型のSPDT、SP8T/SP10T/SP12T、転送スイッチのオプションにアクセスできるため、エンジニアは外部ケーブルを追加するだけで、複雑なスイッチング・ソリューションを構築できます。自己完結型の統合マルチプレクサ・ソリューションとマトリックス・ソリューションは、RFケーブルを損傷や干渉から保護しつつ、製造ロット間で安定した性能を維持できます。完全に試験済み(試験結果添付)の配線済み製品を用いることで、エンドユーザーを実装作業や性能再現性に関する不安から解放します。すべてのモデルは、内蔵スキャン・リストとハード/ソフトのトリガ機能を備えており、事前に定義された試験手順を効率的に実行できます。シーケンスは製品本体に保存されるため、システムコンピュータへの負荷を軽減できます。
6GHz~67GHzの帯域に対応する各モデルは、未終端および終端仕様で提供されます(転送スイッチは除く)。なお、110GHzのスイッチングは終端SPDTのみ対応しています。すべての新ファミリは、フェイルセーフまたはラッチング・リレーの動作モードで提供されます。モード間のRF性能は同一であるため、用途に応じて最適なモードを選択可能です。全モデルでリレー動作回数のカウント機能が搭載されており、各リレーの接点状態を監視できるため、予知保全にも使用できます。
6~110GHzの帯域に対応する5つの新しいスイッチング・ファミリは、半導体、レーダー、通信(携帯電話やアンテナの試験を含む)から、自動車や医療機器まで、幅広い分野の多様なアプリケーションをサポートします。
Pickeringの無料オンラインツール「Microwave Switch Design Tool(MSDT)」を利用すれば、マイクロ波ユニットの設計やシミュレーションが可能です。MSDTは柔軟なカスタム・ソリューションやターンキー・ソリューションの設計に対応しており、実製品を受け取る前に標準統合製品の性能評価を行うこともできます。
また、すべての転送リレー、SPDTリレー、高チャンネル・リレーは、Pickeringのフレキシブル・マイクロ波スイッチ・プラットフォーム「60-890」モデルでも指定可能です。複数の種類のリレーを組み合わせる場合にはこのソリューションをお勧めします。PXI/PXIe、LXIにおいても、代替構成の標準製品として複数の既存製品がラインナップされています。
さらに、Windows用のドライバに加え、多くの競合製品とは異なり、LinuxやリアルタイムOS向けのドライバも提供しています。67GHz対応製品には3年間の保証が付帯し、110GHz対応製品には1年間の保証が適用されます。ピカリング インターフェースでは、長期製品サポートも実施しています。価格、開発環境、連絡先の詳細については https://www.pickeringtest.com/ja-jpをご覧ください。
Design, Deploy & Sustain Your Automated Test System
ピカリングインターフェースについて
ピカリング インターフェース(本社:英国、クラクトン・オン・シー)は電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーションの設計/製造を行っている企業です。PXI、LXI、PCIアプリケーション向けに、業界で最も広範なスイッチング/シミュレーション製品を提供しています。さらに、こうした製品のサポートのため、社内のソフトウェア・チームが開発したアプリケーション・ソフトやソフトウェア・ドライバと合わせて、ケーブル/コネクタ・ソリューション、診断試験ツールも提供しています。
ピカリング製品は世界各国で使用される試験システムに対応しており、その優れた信頼性と価値は高く評価されています。ピカリング インターフェースは米国、英国、ドイツ、スウェーデン、フランス、チェコ共和国、中国、マレーシアで直接営業を展開し、さらに北/中南米、欧州、アジアの国々での代理店網によりグローバルな活動を展開しています。日本におけるマイクロウェーブモジュール(PXI/LXI 等)に関するお問い合わせは、総代理店であるコムクラフト(https://www.comcraft.co.jp/)が対応しております。(In Japan, inquiries regarding microwave modules (including PXI/LXI) are handled by our exclusive distributor, Comcraft.)
現在、車載、航空宇宙/防衛、エネルギー、産業機器、通信、医療、半導体などあらゆる電子機器業界に製品およびサービスを提供しています。シグナル・スイッチング/シミュレーション製品や販売窓口の詳細については、https://www.pickeringtest.com/ja-jp/ をご覧ください。
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