「腸内デザイン®︎」を拡張し、病気ゼロに向かう新スコープとしてあらゆる微生物叢を制御する「微生物叢デザイン™」に向けた研究・事業に着手

株式会社メタジェン(代表取締役社長 CEO 福田真嗣 以下、「当社」)は、グループビジョンである「病気ゼロ」を実現するために腸内環境のポテンシャルに着目し、最先端科学で腸内環境を制御する「腸内デザイン®︎」をコンセプトとした事業に注力してきました。創業から10年を迎えた現在、当社では今後のヘルスケアをより広いスコープで捉え直し、これまでに培った腸内環境に着目した事業を継続的に発展させていくと共に、腸内細菌叢に限らず口腔細菌叢や皮膚細菌叢、更にはペットや家畜、土壌・海洋・住環境など、あらゆる微生物叢※と人類の健康との関連性を追究していくことをお知らせいたします。また、本事業領域拡張に向けて、株式会社リバネスを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施したこともお知らせいたします。
※微生物叢(びせいぶつそう)
生態系における生きた微生物の集合を指す。マイクロバイオータ(microbiota)。それらの遺伝情報を含意してマイクロバイオーム(microbiome)と呼ぶ。
事業方針の概要
世界保健機構(WHO)において、「健康とは、単に病気ではないというだけでなく、身体的、精神的、社会的にウェルビーイングな状態である」と定義されています。そのため、人類の健康に繋がるソリューションは、直接的に身体の健康状態をコントロールすることに留まらず、私たちの生活環境の様々なところに接点があると考えられます。
特に私たち人類は、日々過ごしている環境中に存在する無数の「微生物」と常に相互作用しており、直接的な影響力が大きいと考えられる「食事⇒腸内細菌叢⇒健康」の影響のみならず、口腔や皮膚など人体常在の微生物叢、ペットや家畜の微生物叢、さらには土壌・海洋・住環境に存在する微生物叢も影響を与えていると考えられます。そのため、これらの微生物叢を適切に制御する「微生物叢デザイン™」が、身体的、精神的、社会的にウェルビーイングな状態を構築するうえでとても重要であると考えています。
これまで当社が注力してきた「ヒト腸内環境」においては、ここ20年余りの間に健康と関連する様々なエビデンスが報告されています。腸内環境へのアプローチによるヘルスケアはより深化のフェーズに進むと考えていますが、今後は身体的な健康に対し、腸以外のヒト常在微生物叢(皮膚・口腔など)を含めた研究開発・事業開発も推進していきます。
また、精神面や社会面でのウェルビーイングも視野に入れ、ヒト以外の脊椎動物の微生物叢(ペットや家畜、養殖など)や環境微生物叢(土壌、海洋、大気、住居、宇宙など)にも焦点を当てていきます。これらの取り組みに加え、「食からのアプローチ」もさらに深化させ、食品としての発酵(製造プロセスでの微生物叢制御)を考慮することで、食の新たな価値を創造します。
これらにより、人体のみならずあらゆる角度から微生物叢を介したヘルスケアの接点を見出し、スコープを拡張することで、病気ゼロに向かう新たな道筋を構築していきます。
「微生物叢デザイン™」に向けては、当社のコア・コンピタンスである「メタボロゲノミクス®︎(腸内細菌叢の遺伝子解析と代謝物質解析から得られる情報を網羅的に統合解析し、腸内環境を適切に評価する)」を応用し、多様な領域の専門家とも連携を組むことで、これまでに類を見ない微生物叢制御に資するアプローチを生み出せると考えています。
今後の展望
当社のコンセプトを今後「微生物叢デザイン™」に拡張していく中で、変わらぬ価値観である「Beyond Science, Beyond Technology, With Society」に基づき、今後も最新のサイエンスと最新のテクノロジーを社会とつなぎ、周囲のコミュニティや生活者と一緒に新たなヘルスケアを創っていくことに挑戦していきます。未知の発想との出会いにワクワクしながら、微生物叢の可能性を共に研究し、社会実装に挑んでくださる企業やアカデミアの皆様との連携を楽しみにしています。
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