Synspective、日本最高分解能25cmのSAR画像取得に成功
小型SAR衛星の開発・運用からSARデータの販売と解析ソリューションの提供を行う株式会社Synspective(本社:東京都江東区、代表取締役CEO:新井元行)は、自社小型SAR衛星のStriXシリーズにより、新たな撮像モードであるステアリング・スポットライトモードでのテスト観測にて、日本最高分解能*である、アジマス分解能*25cmの画像取得に成功したことをお知らせいたします。今後本モードでの提供は、更なる評価・検証を行い開始していく予定です。
■ ステアリング・スポットライトモードについて
アジマス分解能25cmのテスト観測に成功した新たな撮像モードであるステアリング・スポットライトとは図のように地表の特定箇所に照射し続け、高解像度の画像を得るモードです。従来のスライディング・スポットライトと比較してより観測域を狭めて照射するモードのため、アジマス方向に対してより高解像度の画像を得ることができます。
その他の観測モード(スライディング・スポットライト、ストリップマップ)についてはこちらをご参照ください:https://synspective.com/jp/data/synspective-sar-data/
■ ステアリング・スポットライトモード SAR画像
観測場所 |
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観測日時 |
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分解能 |
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アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ
a. 市内中心部
i. 高層ビルが立ち並ぶダウンタウンは、他の地域との違いが確認できます。
b. マーケット・ストリート
i. マーケット・ストリートを中央に、フェリー・ビルディングを左上に配した市街地です。
ii. ステアリングスポットライトでは、ビルの各階の階層が詳細に見ることができます。
2. ケニア モンバサ
a. モンバサ海岸エリア
b. キペヴ・オイル・ターミナル シーバース
i. 海上にあるオイルターミナルです。この石油ターミナルは、全長770メートルの4つのバースを持つ1つのシーバースで構成されています。等間隔に並ぶ灯柱が確認できます。
c. キペヴ・オイル・ターミナル オイルタンク
i. オイルタンクの中身は、浮き屋根状のタンク上部の高さで判断することができます。タンク上部で反射しているのは浮き屋根を支えるための支柱です。
d. 道路上のガードレール
i. ガードレール支柱のように短い間隔(〜80cm程度)を視認することができます。
*日本最高分解能:民間の小型SAR衛星においてを意味します。
*アジマス分解能:衛星の進行する軌道方向をアジマス(Azimuth)方向、レーダーを照射する方向をレンジ(Range)方向と言います。StriX衛星は、衛星の進行方向(アジマス方向)に対して、直角方向(レンジ方向)に斜め下へマイクロ波を照射します。衛星の進行方向の分解能をアジマス分解能と言います。
■ 本公開画像について
本公開画像は、新たな撮像モードであるステアリング・スポットライトモードでのテスト観測によるものであり、今後更なる評価・検証を行い提供していきます。
■ 株式会社Synspectiveについて
Synspectiveは、独自の小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・運用し、SARデータの販売と衛星データを利用した解析ソリューションを提供しています。2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションを構築し、地球上のあらゆる場所の変化を観測できる新しいインフラの創造を目指しています。高頻度・高解像度の地球観測を可能にするSAR衛星を活用することで、持続可能な社会・経済活動を阻害する恐れのある自然災害や紛争、環境破壊などのリスクを特定・評価し、専門性を持つパートナーとともにソリューションの開発・実装を行います。
設立:2018年2月
所在地:東京都江東区三好3-10-3
代表者:代表取締役CEO 新井元行
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