ElevationSpace、新たに福島工場を開設し、稼働を開始
組み立て・試験工場を新たに増設し、2026年後半の初号機「あおば」の打ち上げに向けて開発を加速
宇宙で実証・実験を行ったあと、地球に帰還可能な宇宙機を開発する株式会社ElevationSpace(代表取締役CEO:小林稜平、読み:エレベーションスペース、以下「ElevationSpace」)は、2025年3月に福島県南相馬市にある三菱倉庫株式会社のインキュベーション施設(MLC SPACE LAB)において、工場を開設し、稼働を開始したことをお知らせいたします。

福島工場開設の背景と目的
福島工場は、当社が開発する宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」および「ELS-RS」の量産体制構築を目的とし、2026年後半に予定される技術実証機「あおば」の打ち上げに向けた開発を加速するために設置しました。
本工場には、組み立て設備と環境試験設備を導入し、小型再突入カプセルを搭載した人工衛星の量産に必要な製造能力を確保します。これにより、年間複数機の製造を実現し、増加する宇宙環境利用ニーズへの対応が可能となります。また、福島県からの支援も受け、地域経済への貢献も目指します。


代表取締役CEO 小林 稜平のコメント
福島工場の稼働開始は、当社の小型再突入カプセル量産体制構築に向けた重要なマイルストーンであり、本工場は高度な組立作業や品質管理を可能とします。本工場を最大限に活用し、2026年の技術実証機『あおば』の打ち上げ、そして商業宇宙利用の拡大に向けて、全社一丸となって取り組んでまいります。
福島工場 概要
【開設日】
2025年3月3日(月)
【住所】
〒975-0036
福島県南相馬市原町区萱浜北谷地311番
三菱倉庫株式会社南相馬工場(MLC SPACE LAB)内
【アクセス】
JR「原ノ町」駅から車で20分
ElevationSpace概要
ElevationSpaceは「軌道上のヒト・モノをつなぐ交通網を構築する」をビジョンに掲げ、日本が世界に誇る小型再突入技術を軸に宇宙から地球への輸送サービス開発に取り組んでいるスタートアップ企業です。東北大学やJAXAと連携し、宇宙の微小重力環境で研究開発・製造された物資を地球に運ぶ小型宇宙機の開発に取り組んでいます。
これまで基礎科学的な実験から産業利用まで幅広く利用されてきた国際宇宙ステーション(ISS)は、構造寿命などの関係から2030年末に運用を終了することが決定しており、宇宙環境利用の”場”の継続的な確保が課題になっています。ElevationSpaceは、「ポストISS時代」を見据え、宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R(読み:イーエルエスアール)」の提供を目指しています。「ELS-R」は、無重力環境を生かした実験や実証を、無人の小型衛星で行い、それを地球に帰還させてお客様のもとに返す国内初のサービスです。
■「ELS-R」サービスのイメージがわかるコンセプトムービー

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