Tinder®、10月11日の国際カミングアウトデーを記念してLGBTQ+インフルエンサーKanさんの国境を越えたラブストーリーを「Swipe Story」として公開

「恋もカミングアウトも全部自分で決めていい」自分で選んだ一歩が導いた、かけがえのない出会い LGBTQ+コミュニティ4000人を対象としたカミングアウトや出会いに関する調査結果も発表

Tinder Japan

「Tinder」では、Tinderで素敵な出会いに恵まれたカップルのストーリーを紹介する「Swipe Story」を公開しています。今回は、10月11日の国際カミングアウトデーに際して、日本のSwipe Storyとして初めて、同性カップルの事例をご紹介します。お話を伺ったのは、インフルエンサーのKanさんです。Netflixシリーズ「クィア・アイ in Japan!」エピソード2にも出演し、ジェンダーやセクシュアリティについて発信を続けるKanさんは、Tinderを通して運命的な出会いを果たしたパートナーのTomさんと結婚され、現在は共にイギリスで生活されています。

TinderにおけるLGBTQ+ユーザーのマッチ数は累計約70億件を突破しており、特にZ世代のユーザー(18〜25歳)においては、全マッチングの約3割がLGBTQ+ユーザー間のマッチです(※1)。外部機関の調査(※2)によれば、回答したLGBTQ+当事者の77%が恋愛の相手を探すためにマッチングアプリを利用した経験を持ち、78%がアプリをきっかけとした恋愛関係を経験していることが明らかになりました。

LGBTQ+コミュニティにとってTinderは「安心してカミングアウトできる場」に

また、LGBTQ+コミュニティの多くが、リアルな環境と比較して、オンラインでの自己開示に安心感を抱いており、同調査の回答者の60%が「リアルな環境よりもアプリ上の方がカミングアウトしやすい」と答えています。Tinderは、その中でもカミングアウトが最も多く行われているプラットフォームとして際立っており、マッチングアプリ上でのカミングアウト経験者の52%がTinderをカミングアウトの場として選んでいます。

オンラインでのカミングアウトが先行する理由のトップ3としては、「自分と似た人を見つけられるから」(41%)、「自分の望むことを整理しながら、カミングアウトに伴う心理的負担を軽減できるから」(41%)、「恋愛に限らずコミュニティとつながることができ、帰属意識を得られるから」(40%)となりました。

また一方で、一般的に、恋愛を望む性的マイノリティ当事者が、クィアな恋愛経験を持ちにくい理由にどんな要因が考えられるか聞いてみると、「表立ってカミングアウトすることへの恐れ」(53%)、「会話を始める自信や自己肯定感の欠如」(53%)、「自身の性的指向や性自認に対する不確かさ」(48%)といった意見が調査結果によって明らかになりました。

これらの結果から、LGBTQ+ユーザーにとって、マッチングアプリは単なる「出会いの場」にとどまらず、コミュニティとのつながりを支え、心理的安全性を確保しながら自らのセクシュアリティを可視化するインフラとしての価値を備えていることが浮き彫りとなりました。

LGBTQ+コミュニティにおけるマッチングアプリの利用が拡大する中で、カミングアウトや、それ以前に自身のセクシュアリティを受け止めていくことに課題を抱える方も少なくなありません。このような状況を踏まえ、今回は国際カミングアウトデーに向けてKanさんに、Tinderを使い始めたきっかけや、性的マイノリティ当事者がTinderを使う時のポイント、またKanさんご自身のカミングアウトの経験や考え方についても語っていただきました。

KanさんのSwipe Story

Q.Tinderを使い始めたのはいつ頃ですか?

Kan:Tinderが日本でローンチされてから早い段階で使いはじめて、毎日たくさんスワイプしていました(笑)。今だともう主流になっているけど、当時セクシュアリティにかかわらず使えたのはTinderが先駆けだったんじゃないかなと思います。

特にイギリスに留学したとき、ほぼ誰も知り合いがいない場所で不安だったのもあり、人との繋がりが欲しくてTinderをたくさん活用していました。そこで知り合った人に古着やおしゃれなフードコートのあるエリアを案内してもらったり、恋愛メインではあったけど、結果的に友達づくりにも繋がっていたかなって振り返ると思います。

当初からTinderはゲイだから使えないという印象はまったくなくて、同じ性的指向で価値観があう人と真剣な出会いができるというイメージが強くありました。

Q.Tomさんと出会ったのは?

Kan:留学していた時だったから、2016年の秋かな。もう9年になりますね。プロフィールを見た第一印象は、優しそうで爽やか。真面目で誠実な感じ。ルーフトップみたいなところで撮った写真で、ギラギラしている感じがなかった(笑)。

マッチして向こうから「どんな週末だった?」みたいなメッセージを送ってくれて。Tomも当時は大学を卒業してロンドンで働きはじめたばかりで、「まだロンドン観光をしてなかったから、行ってみたいんだよね」っていう会話から会うことになりました。日曜日の夜にマッチして、火曜日には最初のデートに行きましたね。

ソーホーっていう、東京でいう新宿二丁目みたいなLGBTQ+のエリアがあって、そこのバーに行きました。カジュアルに会える社交の場だし、心理的安全性を感じられるスペースでした。

Q.会ってみてどうでしたか?

Kan:プロフィールと変わらず優しくて思いやりのある人で、僕と時間を一緒に過ごしたいと思ってくれているのが伝わってきました。僕もこの人のこともっと知りたいなって思って。

でも同時に、あまり期待しないようにしなきゃとも思っていました。当時はお互い複数マッチしている人のうちの一人で、人によるけど同時に何人かとデートすることもあるし。自分からアクションすると「いつ返事が来るんだろう」ってずっと気になっちゃって、期待値が高いと落ち込んじゃう。だから僕はコミュニケーションは受け手になるようにしていて、ちょっと戦略的な感じがして嫌ですけど、その方が相手が自分に好意があるのかわかるかなと思うんです。

でも、Tomが2回目のデートを誘ってくれてから、気づいたらその週に3回も会ってました(笑)1日おきとかのペースで会ってたかも。それでも僕のバランスも崩れず、また会いたいって思えたんですよね。

Q.意気投合したんですね。その後スムーズにお付き合いへ?

Kan:日本だと「付き合ってください」みたいに相手に告白するじゃないですか。でもイギリスだと、友達にパートナーとして紹介することでお互いが付き合ってることを認識したりするんですよね。でも、僕のなかにはなじみがない価値観だったから、Tomとデートを重ねるなかで「日本だと好きだったら付き合おうって伝えるんだよ」みたいな告白文化の話をしました。

出会って約1ヶ月のデートのときに、Tomが「好きだから付き合ってほしい」って言ってくれて付き合いはじめました。Tomが僕のことを尊重してくれてすごく心地が良かったですね。

Q.「結婚」について考え始めたのはいつ頃ですか?

Kan:留学が終わって日本に帰るとき、僕たちの場合はゴールを決めておかないと遠距離恋愛は続かなさそうだねという話になりました。結局、三年をめどに一緒に暮らそう、それまでは三ヶ月に1回会おう、1週間に1回はテレビ電話しよう、メッセージは毎日したいねっていうことをある程度決めて。実際に結婚という具体的なワードがでてきたのは、2019年の後半から2020年にかけてだったと思います。

Q.何かきっかけがあったんですか?

Kan:やっぱりビザの問題ですね。僕たちが一緒に住むってなると、結婚しないと安定的に一緒にいることが難しいんです。結婚できると配偶者ビザが下りる。イギリスでは同性婚が認められているけど、日本では認められていないから、必然的にイギリスに住むことを考えるようになりました。

もうひとつが新型コロナですね。お互いに自由に会うことが難しくなって、3ヶ月に1回会うっていうルーティンが崩れちゃったのが結構つらかったのもあり、イギリスに引っ越す決心がつきました。結局、遠距離恋愛を始めてちょうど3年の2021年にイギリスに引っ越して結婚しました。

Q.そうだったんですね。引っ越しと結婚が決まってどういう気持ちでしたか?

Kan:複雑な気持ちですね。まず一緒に生活できることが何より嬉しいし、毎日幸せだなと思っています。でも、これは法的に結婚できて安定したビザがあるから。自分の生まれ育った国では婚姻の平等が実現していないことが悔しくて。日本で結婚したくてもできない友達の顔が思い浮かぶし、自分の人生の選択肢も奪われていることの悲しさがあります。

でも、Tomと一緒に生活していてナチュラルにフィットしているこの感じーー寝る時に隣にTomがいてくれて、ふと「なんでここにいるんだろう?」と思ったら、これってTinderのおかげでしかないなというのを本当に思っていて。

最初はただの一つのマッチでしかなかったけど、気づいたら一緒に暮らして、お互いの家族とか友達とも繋がっていって、Tinderのおかげでしかなくて、ありがとうございますの気持ちです(笑)それと同時に、やっぱり日本でも早く婚姻の平等が実現してほしいと思います。

Q.10月11日は国際カミングアウトデーですが、Kanさんが最初にカミングアウトしたのはいつですか?

Kan:最初にカミングアウトしたのは高校2年生のときで、友人に伝えました。当時はLGBTQ+という言葉も知らなかった頃で、自分は同性に惹かれているってわかっていたけど、テレビを見ても周りの人たちの会話のなかでも“異質”なものとして扱われていることは自覚していたからすごく悩んでいました。このままでは生きていくのが難しい、もう誰かに言わないとダメだ耐えられないと思っていて。自分の存在価値を認めて欲しくて、それを相手に委ねるようなカミングアウトだったなと思います。

いま振り返ると結構危ういものだったと思いますね。もし否定的な反応をされてしまったらすごく辛い。自分自身もまだセクシュアリティを受け入れられてなくて、葛藤があるなかで友人に伝えて、一方で友人もLGBTQ+についてまったく知らないし教育も受けてこなかったから、KanはKanだよと」受け止めてくれたけど、どう関わっていったらいいんだろうと思ったかもしれません。

Q.自分自身を受け入れるきっかけはありましたか?

Kan:場所を変えたらいいのかなと思って、大学進学を機に東京に引っ越したんですね、でも思うようにはいかなくて。僕のなかの大きな転機は、カナダでの留学だったかなと思いますね。はじめてプライドパレードにも参加して、カナダの社会全体の雰囲気が多様性の尊重に対してポジティブに捉えている感じがしました。

アメリカに行った時も、当時カリフォルニア州で同性婚が認められるようになった時で、「自分は自分でいいんだ」という感覚を持つことができて、すごく解放されましたね。その後、日本に戻ってきたら、渋谷区や世田谷区でパートナーシップ制度が導入されて、そうした動きにもすごく背中を押されて、自分らしさを認めていいんだと思えるようになりました。

Q.カミングアウトについて悩んでいる人に何を伝えたいですか?

Kan:オフラインでもオンラインでも、カミングアウトは自分に主体性があるべきものだと感じます。誰かが決めることじゃなくて、自分がしたいときにすれば良いし、したくなければしなくていい。伝える範囲も全部自分で決めていい、決められるものです。

僕自身のカミングアウトを振り返ると、「自分は自分で良いんだ」って思えないまま、自分の存在価値を相手に委ねる形になってしまっていました。自分の主体性を尊重できないと、相手の主体性を奪ってしまうこともあると思うんです。なぜなら自分に価値があるって思えていないと、相手にもそれがあるって思えないから。

いまカミングアウトについて葛藤している人には、カミングアウトするしないにかかわらず、あなたの存在価値は変わらない、すでに価値ある人間だよということを伝えたいですね。

Q.具体的なTinderの使い方にも繋がりそうですね

Kan:プロフィールで何を開示するかしないか、自分の性のあり方を書くか書かないかは自分が本当に心地よい範囲で決めていいし、実際に会ってこの人には話したいなと思えたら話すでも良い。コミュニケーションをとるなかで、合う人も合わない人もいるから、なんか違うなっていうことがあればメッセージをやめても良いし、アンマッチもして良い。全部自分で決めていいんです。

会う時はなるべく他にも人がいるカフェとか、パブリックスペースで会うようにすることも大事だと思います。もちろん相手とのコミュニケーションのなかで決めるものだけど、僕は最初ここは譲らないようにしていたし、それは全然わがままでもなんでもなくて、自分が心地良い範囲で人と関わるということは、みんなに守られるべきだと思います。こうやって僕が思えているのも試行錯誤の結果だけど、自分の感じ方を大切にして、心地良い範囲でやってみてほしいと思います。

松岡 宗嗣 氏(一般社団法人fair代表理事)コメント

「性的マイノリティにとって、オフラインで当事者同士が出会う機会は少なく、Tinderなどのオンライン空間で初めてカミングアウトし、出会いを探していく人が多いという点は必然性があると言えるでしょう。そうした出会いは必ずしも恋愛に限らず、マッチングアプリを通じた人との繋がりが、性のあり方を含めた自分自身について知り、受容していくプロセスに繋がっていく側面があると思います。

Kanさんのインタビューのなかで特に印象的だったのが、最初のカミングアウトについて『自分の存在価値を相手に委ねてしまう形だった』という後悔や、カミングアウトや出会い方について『主体性』が重要であるという点です。他者と出会うことや、自分の性のあり方を誰かに開示する前提として、自分自身の安全や安心、心地よさを大切にしていくことは、結果的に他者の尊重に繋がり、良い人間関係を紡いでいくことに繋がっていくのではないかと考えます。

Kanさんにとって、当時の何気ない一件のマッチが、Tomさんというかけがえのない存在との出会いに繋がったこと、そうしたお二人の素敵な関係に勇気をもらう人は少なくないでしょう。今後もTinderが性的マイノリティの出会いをサポートする力強い味方であってほしいと願います」

※1 Tinder社内データ(2024年5月)

※2 2024年5月28日~6月7日にかけて、イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダに居住する18歳以上のLGBTQIA+コミュニティの回答者4,000人を対象にCensuswideが実施。

《Tinder®》 

2012年に誕⽣したTinder®は、わずか2年で1件のマッチから累計10億件マッチに成長し、人々の出会い方に革新をもたらしてきました。この急成長は、人間の根源的な欲求である「真のつながり」を満たす能力を示します。Tinder®は現在、累計6億3,000万回以上ダウンロード、1,000億件以上のマッチングを達成しており、190の国と地域、45以上の言語で月間約5,000万人のユーザーにサービスを提供しています。Tinder®は2024年には初のグローバル・ブランド・キャンペーン「It Starts with a Swipe™」で4つのエフィー賞を受賞しました。 

Tinder® はTinder LLCの登録商標です。 

公式サイト:https://tinder.co.jp/ 

公式X:https://twitter.com/Tinder_Japan 

公式インスタグラム:https://www.instagram.com/tinder_japan_official/

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@tinder_japan

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