「GXの産業界への影響と対応」研究プロジェクトにレポートを掲載
「一つの大きな美しい法案(OBBBA)」による脱炭素関連減税見直しの概要
東京海上ディーアール株式会社は、2024年10月から調査研究プロジェクト「GXの産業界への影響と対応」を実施しています。このたび研究成果として、「「一つの大きな美しい法案(OBBBA)」による脱炭素関連減税見直しの概要」を発行いたしました。詳細は本プロジェクトの概要ページをご覧ください。
レポート概要
2025年7月4日、米国トランプ大統領は、「一つの大きな美しい法案(“the One Big Beautiful Bill Act”、以下「OBBBA」)に署名し、同法案が成立しました。
OBBBAでは、2017年のトランプ第1期政権下で発効した減税措置(いわゆるトランプ減税)の恒久化をはじめとする減税に注目が集まっています。その一方で、OBBBAには、減税等による歳入減に伴う財政赤字拡大を埋め合わせるほどの規模ではないものの、歳出削減や歳入確保を図る条項もあります。
その一つが脱炭素関連の支援策の早期終了・打ち切りです。その多くがバイデン政権期の2022年に成立したインフレ抑制法(IRA)による税額控除の見直しであり、米国の脱炭素関連市場への影響は大きなものがあります。本稿ではそのようなOBBBAによる脱炭素関連減税の見直しについて概説します。
「GXの産業界への影響と対応」研究プロジェクト概要
GX(Green Transformation)とは、化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動のことを指します。
現在の産業・社会構造は化石燃料の使用を前提に最適化されたものです。従って、GXは、単なるエネルギー政策の転換にとどまらず、社会の様々な分野に変化をもたらし産業界にも大きな影響を及ぼします。
本プロジェクトは、そのようなGXの与える影響をエネルギー、産業・競争、金融・資本市場、貿易・通商、技術、等の多様な観点から分析し、産業界に必要な対応を検討します。
研究の成果については当社ホームページにレポートとして発信する他、セミナー等も予定致しております。