NanoFrontier、宮城県「新規参入・新産業創出等支援事業費補助金(地域イノベーション創出型)」に採択
ナノ粒子分散液の連続製造プロセスを構築し、研究開発及び技術検証の体制の強化
NanoFrontier株式会社(本社:宮城県仙台市、代表取締役:井上 誠也、以下「NanoFrontier」)は、宮城県が実施する令和8年度「宮城県新規参入・新産業創出等支援事業費補助金(地域イノベーション創出型)」に採択されたことをお知らせいたします。
本補助事業は、産学官連携による新産業の創出および高度電子機械産業等への市場参入の推進を図るため、県内企業が大学等と連携して行う技術開発や商品開発に要する経費の一部を補助するものです。
採択の背景
NanoFrontierは、独自のナノ粒子生成技術を基盤に、化学メーカーや材料開発企業・研究機関向けに機能性ナノ粒子の設計・試作・条件最適化を中心とする研究開発及び技術検証を手掛けています。粉砕による接触を伴わないため異物の混入リスクが原理的に低く、適用できる化合物の範囲が広いことが特長です。
物質をナノサイズまで微細化すると、比表面積が劇的に増加することで反応性・分散性・生体内での吸収性が飛躍的に向上します。この性質への需要は、水に溶けにくい医薬品原薬や機能性材料の高付加価値化を中心に高まっており、ナノ材料の世界市場は2025年の約185億USDから2033年には約546億USDへ、年平均成長率14.45%で拡大すると予測されており(Straits Research)、ナノテクノロジー市場全体では2024年の約912億USDから2032年に約3,327億USDへ、年平均成長率17.6%で成長すると見込まれています(Fortune Business Insights)。一方で供給側の製造基盤は追いついていません。産業界で主流の湿式粉砕法はバッチ方式であるため稼働率を上げにくく、粉砕媒体に由来する金属摩耗粉などが混入するリスクを伴い、生産量が装置サイズに依存するという構造的な制約を抱えています。当社自身もラボスケールでの連続合成は実現しているものの、濃度・連続運転時間・対応化合物の幅の面で、試作供給から量産の相談へ進むために必要な水準にはまだ届いていませんでした。
こうした事業環境の変化を踏まえ、研究開発の基盤となる製造プロセスそのものを産業利用可能な水準へ引き上げる本計画を申請し、採択に至りました。

今後の取り組み
本補助事業を通じて、NanoFrontierは以下の取組を推進します。実施期間は令和8年8月から令和10年3月までの最長2年間で実施します。
量産化・高生産性化
連続フロー製造機のスケールアップ設計・製作を行い、処理量を段階的に引き上げます。あわせて、流路の閉塞検知や運転中の部分洗浄など、長時間にわたり止まらずに動き続けるための工程設計を組み込み、産業利用に耐える連続運転を実現します。
高濃度化
濃度が高くなるほど粒子同士が凝集しやすくなるという課題に対し、製造工程と濃縮・安定化工程を一体で設計し、顧客評価に必要な濃度水準で安定した分散液を製造する条件を確立します。粒径と粒度分布のばらつきを抑え、ロット間で再現する品質基準もあわせて整備します。
複数化合物への適用
これまで化合物ごとに経験則で個別最適化されてきた運転条件を、溶解度パラメータや分子量などの物性データから導き出す設計ルールとして体系化します。これにより、新たな化合物への展開に要する時間を短縮します。

代表コメント
「創業から1年が経ち、化学メーカーや材料開発企業・研究機関向けの研究開発及び技術検証の中で『もっと濃く、もっと多く供給できないか』という声を継続的にいただくようになりました。ナノ粒子化がもたらす価値そのものはすでに広く認識されている一方、それを安定した品質で継続的に供給できる製造基盤は、いまだ社会に十分に整っていません。本補助事業の採択により、実験室で確認された現象を、止まらずに動き続ける製造プロセスへ翻訳する取り組みを加速できることを大変喜ばしく思います。宮城から、新しい素材産業の供給基盤をつくってまいります。」
(代表取締役 井上 誠也)
宮城県新規参入・新産業創出等支援事業費補助金(地域イノベーション創出型)について
宮城県が実施する本補助事業は、産学官連携による新産業の創出および高度電子機械産業等への市場参入の推進を図るため、県内企業が大学等と連携して行う技術開発や商品開発に要する経費を補助するものです。補助率は補助対象経費の2分の1以内(小規模事業者は3分の2以内)、補助限度額は1件あたり年間500万円、補助事業期間は最長2年間です。
公式サイト:https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/shinsan/innovation.html
会社概要
会社名:NanoFrontier株式会社
代表者:代表取締役 井上 誠也
所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学産学連携先端材料研究開発センター215号室
設立:2025年4月7日
事業内容:
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有機ナノ粒子化技術を用いた試薬品・機能性材料の研究開発、製造および販売
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有機ナノ粒子の製造受託および関連技術の提供
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有機ナノ粒子化技術分野における技術ライセンスの供与および技術コンサルティング
公式サイト:https://nanofrontier.jp
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