エリクソン、新しい5G Advancedソフトウェア七点を発表

高性能でプログラム可能なネットワークにより、通信事業者の収益増加と運用効率向上に貢献

エリクソン・ジャパン株式会社

本資料は2024年10月31日に発表された報道資料の抄訳です。

• 通信事業者は高性能でプログラム可能なネットワークにより、多様なビジネス目標に合わせてネットワークの動作を制御し、最適な結果を得ることが可能に

• 高性能でプログラム可能なネットワークのための、七点の新たな5G Advancedソフトウェア製品が、収益の増加とユーザー体験・運用効率の向上に貢献

• 5G Advancedは、AIを活用した無線アクセスネットワーク(RAN)、インテントドリブンネットワーク、サービス認識RANなどの革新的テクノロジーにより、RANのソフトウェアポートフォリオを強化

エリクソン(NASDAQ:ERIC)は本日、高性能でプログラム可能なネットワークで通信事業者を支援するために設計された七点の5G Advancedソフトウェア製品を発表しました。これらのイノベーションは、性能を高め、ユーザー体験を向上させ、収益の成長と運用効率を促進し、通信業界に新たな可能性をもたらします。5Gネットワークを構築した通信事業者には、このテクノロジーのメリットを更に享受する準備ができています。


エリクソンの5G Advancedは、性能を大幅に向上させ、接続性に付加価値を与えるプログラム可能なネットワークを開発する新しいRANソフトウェア機能です。これらの機能はオープンネットワークアーキテクチャー、AIと自動化、インテントドリブンネットワークを基盤としています。通信事業者は、これらを用いてさまざまな性能レベルを測定し、サービス品質保証(Service-Level Agreements, SLA)と照合することで、ネットワークのビジネス面での目標と持続可能性に関する目標を容易に達成できます。


エリクソンの5G Advancedソフトウェア製品には、以下のような革新的なテクノロジーが含まれています。

  • AIを活用したRAN – AIと自動化を使って、リアルタイムのデータ処理と賢い意思決定を行います。

  • インテントドリブンネットワーク – 通信事業者が定義した目標に合わせて、RANが複雑なプロセスとアクションを処理します。

  • サービス認識RAN – さまざまな接続ニーズに適応し、サービス要件を満たしデリバリーを証明するリアルタイムでの調整と可観測性を確保します。

エリクソンのネットワーク製品部門責任者、マーテン・ラーナー(Mårten Lerner)は次のように述べています。

「エリクソンのお客様は、世界中で5Gネットワークの構築に多額の投資を行ってきました。現時点で中国を除く世界のモバイル5Gトラフィックの約50%がエリクソン製のネットワークを介して伝送されています。エリクソンはその5G Advancedソフトウェアにより、通信事業者が高性能でプログラム可能なネットワークに迅速に移行し、ビジネス目標を達成できるよう支援しています。これらの新しいソフトウェア製品を活用することで、接続性の水準を引き上げるだけでなく、世界中の産業を変革し、生活を向上させる革新的なアプリケーションやサービスへの道を切り開いてまいります」


七点の新しい5G Advanced製品とサブスクリプションは次のとおりです。

  • リアルタイムAI自動化 – 通信事業者は、AIとRAN機能のリアルタイム調整により、複雑なシナリオにおいてネットワーク自動化を拡張し、ネットワークの性能と効率を最大限に高めることができます。

  • 屋外ポジショニング – 通信事業者や企業は、5G SA(スタンドアローン)アーキテクチャーがあればGPSサポートの有無にかかわらず、位置情報ベースのサービスを導入できます。

  • ミッションクリティカルサービス – 通信事業者は、公共安全や国防、ファーストレスポンダー(警察・消防・救急)、鉄道といった、ネットワークの高負荷時であっても優れたレジリエンスと特別なサービス継続性が求められる新しいセクターをサポートすることができます。

  • RAN差別化接続 – 通信事業者は、さまざまな複数のサービスに対して同時にSLA遵守を確保するネットワーク機能を活用できます。

  • エネルギー効率と管理 – エリクソンのイノベーションとインテントドリブンなアプローチによりエネルギー性能を最適化し、運用コストを削減します。これにより自動化によるエネルギー管理の拡張が可能になります。

  • プレミアムネットワークパフォーマンス – エリクソンの革新的な技術と高度なパフォーマンス関連機能により、最もトラフィック負荷の高いシナリオにおいて、より多くのカバレッジと容量を実現します。フラッグシップデバイスに優れた体験を確保することにより、顧客ロイヤルティを向上させます。

  • デバイスのバッテリー性能 – 通信事業者が、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、AR/VRグラスなど、あらゆる5Gデバイスのバッテリー性能を、バッテリー消費を抑えるインテリジェントなネットワーク機能によって向上させることを可能にします。

新しいソフトウェア製品は、2024年第3四半期から2025年第1四半期にかけて、ソフトウェアサブスクリプションとして商用化される予定です。このソフトウェア製品はオープン RAN、クラウド RAN、専用RANに対応し、Critical IoTやEricsson RedCap(Reduced Capability)など、以前リリースされた5G Advancedの機能に基づいて構築されています。


AT&TのRANテクノロジー担当バイスプレジデント、ロブ・ソニ(Rob Soni)氏は次のように述べています。

「AT&Tは、エリクソン5G Advancedによる機能強化を通じて新たなビジネスチャンスを模索し、新しいサービスの収益化の基盤を築くための新たな一歩を踏み出しています。これらの最先端ソリューションを統合することで、ネットワークのパフォーマンスを向上させ、運用効率を高め、最終的にはお客様により良いサービスを提供することを目指しています」


Telstraのワイヤレスエンジニアリング担当エグゼクティブ、スリ・アミルタリンガム(Sri Amirthalingam)氏は次のように述べています。

「Telstraはすでに自律型ネットワークの歩みを始めており、AIと自律型の仕組みを多くのネットワーク機能に導入することにより、より良くお客様の要件を理解し、ネットワークリソースを最適化する、そしてお客様の体感を向上させていくことを目指しています。私たちの主要パートナーであるエリクソンが、今回発表した新しい5G Advancedのソフトウェアを通じて性能を高め、ユーザー体感の向上、収益の増加、運用の効率性を改善させるといったメリットを約束していることは、私たちの目的達成と業界全体のために時機を得ており、これを歓迎しています」


Optusのアクセスネットワーク戦略・計画・品質担当バイスプレジデント、ケント・ウー(Kent Wu)氏は次のように述べています。

「Optusは、お客様に優れたネットワーク体験をお求めやすい価格で提供することに取り組んでいます。これを実現するためのカギの一つは、Optusと同様にイノベーションとカスタマー体験の向上に取り組んでいるパートナーと協力することです。Optusがお客様のためにネットワークへの投資とその改善を続ける中、エリクソンの先進的で革新的な5Gテクノロジーが、今後重要な役割を果たすことになります。5Gの能力を進化させ続けるエリクソンと協力できることをうれしく思います」


T-MobileのEVP兼CTOジョン・ソー(John Saw)氏は次のように述べています。

「5Gのイノベーションの次の波が到来しており、T-Mobileは早ければ今年末にもその全国的な5G SAネットワークを拡大して5G Advancedをサポートします。私たちはエリクソンと共に、L4S、5G RedCap、最大で六つのキャリアアグリゲーションなどの機能を備えた5G Advancedの開発と導入を主導しています。これらの機能強化はアップリンク速度の向上、エネルギー使用量の削減、より高速で信頼性の高い体験の提供により、企業や顧客に新たな機会をもたらします」


Omdiaのモバイルインフラ担当シニアリサーチマネージャー、レミー・パスカル(Rémy Pascal)氏は次のように述べています。

「通信事業者は5Gへの投資を収益化することに熱心です。しかし新たな収益は新しいサービスから生まれるものであり、必然的により高度なネットワーク機能が求められます。屋外測位やミッションクリティカルサービスなどのエリクソンの5G Advancedソフトウェア製品は、これらの収益を創出する機能を提供します。またこのソフトウェアは、プレミアムなネットワーク性能とAIを活用したリアルタイムの自動化を通じてユーザー体験を向上させ、コストを削減するソリューションを提供します。事業者はリソースの最適化にフォーカスし、ビジネスの目標をサポートするネットワーク機能を優先する必要があります」


ご参考資料


エリクソンについて

 エリクソンの高性能なネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。エリクソンは150年近くにわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客様やパートナーとともに、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。

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会社概要

URL
https://www.ericsson.com/ja/about-us/company-facts/ericsson-worldwide/japan
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区海岸一丁目2番20号 汐留ビルディング21階
電話番号
03-6721-3300
代表者名
ジャワッド・マンスール/野崎 哲
上場
未上場
資本金
3億2000万円
設立
1992年09月